春を待つ2018

2018/02/12、03/12、13

例年なら1月の後半にはオオセミタケや菌生虫草が出始めるのだが、今年は寒さが非常に厳しいせいか、2月に入っても一向に出る気配がない。長岡京市や京都市のいくつかの坪を回ってはみたが、全て空振りだった。

2月12日は昨年O江さんに教えてもらった坪を見に行った。昨年出ていた辺りの落葉をめくってみると、次々に黒い棍棒形のストローマが現れた。ハナヤスリタケだ。その数ざっと50本。小さいがほぼ完熟しているように見える。1月からもう出始めていたのだろう。
昨年ヌメリタンポタケが出ていた辺りも調べたが、見つからなかった。
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Tolypocladium ophioglossoides
Host: Elaphomyces Place:Nagaokakyo. 12 Feb. 2018.


その後も何度か出かけたが何も見つからず、3月12日は久しぶりにK川に出かけた。昨年タンポタケが群生していた辺りを目指す。昨年の場所がどこだか正確には覚えていないが、とりあえずブナ科の大木から数メートルの場所に見当を付けて探してみる。
早速1体みつかったが、タンポタケではなくヌメリタンポタケのようだ。K川流域ではハナヤスリとタンポは何度も見ているが、ヌメタンは初めてだ。周りの落葉をめくって探してみたが、ここでは最初の1体だけ。これは持ち帰ることにした。少し進んだ所で6、7本まとまって見つかった。今度もヌメタンのようだが確実ではない。2体持ち帰る。
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その後道沿いの斜面を中心に探したが見つからず、川の近くの平らな場所を探してみることにした。しばらく探すと白い胞子に包まれたストローマが見つかった。これぞタンポタケと思ったが、持ち帰って検鏡してみると、これもヌメタンだった。
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Tolypocladium longisegmentum
Host: Elaphomyces Place:Nagaokakyo. 12 Mar. 2018.


結局タンポタケは最後に見つかった緑灰色の3本(地中でつながっていた)だけだった。
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Tolypocladium capitatum
Host: Elaphomyces Place:Nagaokakyo. 12 Mar. 2018.


翌13日は京都市内に梅を見に行ったついでにオオセミタケの坪を見に行った。
ここはすでに多くの人々に知られてしまった坪なので、毎年たくさんの堀跡が見られる。特に昨年は数十体まとめて掘られていたので、そのせいか2月に行った時にも一本も見られなかった。今日もなかなか見つからなかったが、ようやく端っこの方で5、6体みつかった。もちろん採集はしなかった。
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Ophiocordyceps heteropoda
Host: Nymph of cicada Place:Kyoto. 12 Mar. 2018.

  1. 2018/03/15(木) 20:08:12|
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寒波到来

2018/01/24

天気予報によればこの週の後半に非常に強い寒波がやってくということで、本格的に寒くなる前に出かけておくことにした。
K川へ。この日の狙いはやはり葉裏の気生虫草だ。ハガクレ谷を行く。ずっと川の中を進むのはさすがに厳しいので、道を進みながら時々川に降りて探すことにした。
早速アオキの葉裏からハガクレシロツブタケが見つかった。普通種だが撮影用に採集。
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Torrubiella sp.
Host: Pupa of Diptera Place:Nagaokakyo. 24 Jan. 2018.


同じアオキの別の葉でコノイデオクレラ・テヌイスがたくさん付いたものが何枚か見つかった。
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Conoideocrella tenuis
Host: Scale insect. Place:Nagaokakyo. 24 Jan. 2018.


同じ葉に猩紅病菌もいくつか付いていた。
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Nectria flammea
Host: Scale insect. Place:Nagaokakyo. 24 Jan. 2018.


また、別の場所でハダニペニイロツブタケも見つかった。
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Conoideocrella luteorostrata
Host: Scale insect. Place:Nagaokakyo. 24 Jan. 2018.


何度目かに川に降りた場所でクモノエツキツブタケが一体みつかった。この時期なので古いものだが、なかなか見事な乾燥標本になっている。
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Gibellula globosostipitata
Host: Spider Place:Nagaokakyo. 24 Jan. 2018.


同じく乾燥標本状態になったギベルラが一体みつかったが、種までは特定できない。
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Gibellula sp.
Host: Spider Place:Nagaokakyo. 24 Jan. 2018.


小さなギベルラ・レイオパスも見つかったが、これは新しい。
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Gibellula leiopus
Host: Spider Place:Nagaokakyo. 24 Jan. 2018.
  1. 2018/01/29(月) 16:35:49|
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ハスノミクモタケ

2018/01/19

新年に入ってから何度か近所の坪を覗いてみたのだが、ほとんど何も出ていない。19日はあまり寒くなかったので、久しぶりに自転車で京都市内に遠征した。目的地に着いてすぐ、幼木の葉裏にタイワンアリタケが見つかった。川沿いの道を幼木の葉をめくりながら進むと次々に見つかる。一時期少なくなっていたが、やや盛り返してきているようだ。ほとんどが子嚢殻ができていない幼菌だが、完熟に近いものもいくつか混じっている。
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Ophiocordyceps unilateralis group
Host: Ant Place: Kyoto. 19 Jan. 2018.


幼木を調べながら進むうちに干からびたシャクトリムシハリセンボンが付いているのが見つかった。もちろん昨年出たものの残りでフタイロスカシツブタケの重複寄生を受けている。
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Ophiocordyceps sp.
Host: Pupa of Lepidoptera Place: Kyoto. 19 Jan. 2018.


その近くでシダ類の葉裏から京都では今までに2回しか見たことがないハスノミクモタケが見つかった。しかももう少し進んだところでさらに一体が若木の葉裏から見つかった。どちらもやや未熟だが干からびていない。これまでに見つけた2回も冬だったので、どうやらこの種は京都では冬に発生すると考えていいようだ。この種は最近Cordycepsから新属Hevansiaに移され、Hevansia nelumboidesとなった。
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Hevansia nelumboides
Host: Spider Place:Kyoto. 19 Jan. 2018.


他にはクモ生のアナモルフがいくつか見つかった。
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Gibellula sp.
Host: Spider Place:Kyoto. 19 Jan. 2018.

  1. 2018/01/27(土) 14:41:36|
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