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北陸遠征

2018/08/17、21

京都市周辺が日照りでさっぱりなので、他の地方に遠征したいと思う。しかし資金が少ないのでJRの青春18切符を使うことにした。ご存知のようにJRの普通、快速、新快速を1日自由に乗り継ぎできて一回につき2370円で済む。しかし虫草が多そうな山間部の路線だと極端に本数が少なくて日帰りできないことが多いので、使える路線は自ずと限られる。そんな中で、京都からだと北陸方面が本数が多くてなかなか使い勝手が良い。つまり午前中に目的地に着いて、4、5時間探索して、あまり遅くならないうちに帰ってこられるということだ。
17日。事前に調べておいた情報を元に選んだ駅から、徒歩で目的地に向かう。駅からかなり距離があるが、この日は比較的涼しくあまり苦にならない。山道に入ってもなかなか快適なコースが続く。
時々良さそうな場所を通りがかると、立ち止まって調べる。まず見つかったのはカメムシから出たセミノハリセンボン。実を言うとカメムシ生のものを見つけたのは初めてだ。
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Purpureocillium takamizusanense
Host: Stink bug Place: Hukui pref. 17 Aug. 2018.


カメムシ生といえばカメムシタケはここでもよく見つかる。これは先端が二股に分かれている。
“kame180817.jpg"
Ophiocordyceps nutans
Host: Stink bug Place: Hukui pref. 17 Aug. 2018.


キリギリスの仲間から発生したボーヴェリア。結局、こちらでも京都周辺と同じく、きのこはさっぱりだ。
“B_b18-817.jpg"
Beauveria sp.
Host: Katydids Place: Hukui pref. 17 Aug. 2018.


21日は別の駅に降りた。今回の目的地は前回より駅から近い。空気はあまり湿っていないが、日差しは強い。川沿いの簡易舗装された道の両側に草がたくさん生えている。その中にイタドリの群生が混じる。このイタドリに巣食うコウモリガの幼虫に寄生する虫草があるのだ。イタドリは非常に多いが、多くは日当たりが良すぎて根元の地面が乾いている。日陰になった場所を中心に調べてみると、すぐにボクトウガオオハリタケが見つかった。
“boku180821a.jpg"


比較的簡単に茎の中から引っ張り出せた。なかなかの良形なので持ち帰った。
“boku180821b.jpg"

“boku180821c.jpg"
Ophiocordyceps macroacicularis
Host: Larva of Lepidoptera. Place: Hukui pref. 17 Aug. 2018.


子嚢
“bokusinou.jpg"
asci of Ophiocordyceps macroacicularis

子嚢胞子
“bokuhousi1.jpg"
ascospore of Ophiocordyceps macroacicularis

周辺のイタドリの根元にはカメムシタケやエダウチカメムシタケがたくさん出ている。さらに範囲を拡げて調べると、未熟な虫草らしきものが出ていた。ミドリトサカタケだ。これは茎というよりも根塊の中に喰い込んでいるようで、ドライバーやニッパーを使っても引っ張り出せず、宿主の途中から折れてしまった。ノコギリやナタが要るレベルだ。
“mido180821a.jpg"


一応持ち帰る。未熟なので子嚢胞子は見れず。アナモルフだけ検鏡する。
“mido180821b.jpg"
Metarhizium indigoticum
Host: Larva of Lepidoptera. Place: Hukui pref. 17 Aug. 2018.


分生子形成細胞
“M_ibunseisihei2x.jpg"
conidiogenous cells of Metarhizium indigoticum

分生子
“M_ibunseisi.jpg"
conidia of Metarhizium indigoticum

ミドリトサカタケの写真を撮って振り返ると、なんとクサギムシタケらしきものが目に入った。触ってみると既に朽ちかけているようで、結実部を残して崩れてしまった。一応持ち帰る。
“kusagi180821.jpg"
Cordyceps hepialidycola
Host: Larva of Lepidoptera. Place: Hukui pref. 17 Aug. 2018.

結局、最初に見つけたコウモリガ生の御三家以外はカメムシタケぐらいしか見つからなかったが、適当にネットで選んだ場所なので、これでも立派なものだ。
  1. 2018/09/04(火) 18:56:46|
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恵みの雨

2018/08/15

一ヶ月以上も日照りが続いていたが、14日にようやくまとまった雨が降った。8月に入ってから何度かK川に行き、川に入って調べたがほとんど収穫がなかった。
11日にはSNSで交流のある中学生のT君を京都市のジムシヤドリタケの坪に案内したが、やはり地面が乾ききっていてタイワンアリタケ以外はほとんど見られなかった。
15日は朝から曇っていて小雨もぱらついていたが、気温があまり高くなかったのでK川に出かけた。
久ぶりの雨のおかげで地面が良い感じに湿っている。とは言え1日でいろいろなものが出てくるわけもないので、やはり川に降りてのクモ生探しになる。今回は今年未調査のハガクレ谷の上流を調べた。
まず滝のすぐ下に降りてみたが、すぐにクモ生の未熟なものがいくつか見つかった。主にギベルラだが種類までは特定できない。他にヘヴァンシア・ノヴォギネエンシスも2体みつかった。
gibe180815a.jpg

gibe180815b.jpg

“kumo180815b.jpg"
Gibellula sp.
Host: Scale insect Place: Nagaokakyo. 15 Aug. 2018.


ここではもう一種ハダニベニイロツブタケも見つかった。
“hadabeni180815.jpg"
Conoideocrella luteorostrata
Host: Spider Place: Nagaokakyo. 15 Aug. 2018.


少し深い場所があって越えられないので一旦川から道に戻り、少し下った所でまた川に降りる。ここでもいくつか見つかった。
まず未熟なクモノエツキツブタケ
“etuki180815.jpg"
Gibellula globosostipitata

よくわからないがコゴメクモタケの子嚢殻が付いたもの。
“kogome180815.jpg"
Torrubiella plana

ヘヴァンシア・ノヴォギネエンシス
“heva180815a.jpg"
Hevansia novoguineensis

そして不明のギベルラ。一体は未熟な有性型。もう一体も有性型だがこちらは子嚢殻ができている。これのみ持ち帰った。
“kumo180815a.jpg"

“kumo180815c.jpg"
Gibellula sp.
Host: Spider Place: Nagaokakyo. 15 Aug. 2018.


ここで再び川から道に戻り、こんどは滝の上で川に降りる。すぐにコエダクモタケが見つかった。有性型だがシンネマを伴っている。同じ枝のすぐ下に小型のアナモルフが一体付いている。少し上流に有性型がもう一体、さらに上流にアナモルフがもう一体みつかった。
“koeda180815a.jpg"

“koeda180815b.jpg"

“koeda180815c.jpg"
Gibellula leiopus
Host: Spider Place: Nagaokakyo. 15 Aug. 2018.


さらにアカンソミケス・アラネアルムが一体みつかった。
“A_a180815.jpg"
Akanthomyces aranearum
Host: Spider. Place: Nagaokakyo. 15 Aug. 2018.
  1. 2018/08/16(木) 10:09:33|
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豪雨と猛暑

2018/07/10、26、08/03、06

7月のはじめに西日本豪雨があり、京都府南部でもかなりの被害があった。
少したった7月10日にジムシヤドリタケの坪を見に行ったが、川の水量はまだ多かったもののそれほどひどい影響はなかったようだ。前回いくつか見つけておいた未熟な虫草もなくなってはいなかった。ただいずれも未熟なままだった。
新しく見つかったものとしてはこれだけだ。
“A_a180710.jpg"
Akanthomyces aranearum
Host: Spider. Place: Kyoto. 10 Jul. 2018.


ジムシヤドリタケはとっくに完熟を過ぎて、萎びているものが多かった。
コメツキヤドリシロツブタケの重複寄生を受けたものを二本掘ってみたが、一本はギロチン。これらは持ち帰った。
“komesiro180710b.jpg"

“komesiro180710c.jpg"

“komesiro180710a.jpg"
Torrubiella sp.
Host: larva of Coleoptera. Place: Kyoto. 10 Jul. 2018.


子嚢
“komesirosinou.jpg"
asci of Torrubiella sp.

ジムシヤドリタケの坪から少し離れた場所でジムシヤドリより少し大型の一部が欠けた幼虫から出た黒い虫草を見つけた。コガネムシハナヤスリタケと思われるが、これもコメツキヤドリシロツブタケの重複寄生を受けていた。
“kogahana180710.jpg"
Ophiocordyceps nigrella
Host:larva of Coleoptera. Place: Kyoto. 10 Jul. 2018.


K川のほうは豪雨の影響がかなりあったようでしばらく通行止めになっていた。その後7月中38℃以上の猛暑日が続き、8月になっても収まらなかった。通行止めが解けてから何度か川に入って調べてみたが、例年たくさん見つかるクモ生虫草が全然みつからない。いくつもの谷を調べても全部で4、5体ぐらいだ。やはり豪雨が関係しているのだろうか?
7月26日はギベルラが1体だけ。プルクラだろうか?
“gibe180726.jpg"
Gibellula pulchra?
Host:Spider Place: Nagaokakyo. 26 Jul. 2018.


8月3日と6日で小型のクモ生種が3体。うち2体はやや萌黄色がかったおなじみの不明種。
kumo180803.jpg

“kumo180806.jpg"

Host: Spider Place: Nagaokakyo. 3, 6 Aug. 2018.


6日に見つかったもう1体はヘヴァンシア・ノヴォギネエンシス
“H_n180806.jpg"
Hevansia novoguineensis
Host: Spider Place: Nagaokakyo. 6 Aug. 2018.
  1. 2018/08/08(水) 16:51:59|
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