Aschersonia

2005/12/29

K川へ。林道工事は当分続きそうなのでそれを避けてアブ谷に向かう。この季節になると気生の虫草も大型のものは姿を消し、数ミリ以下のものしか見られなくなる。ハガクレシロツブタケカイガラムシ生の小型トルビエラの他はAschersoniaぐらいしか見られない。

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川原でアオキの葉裏を調べているうちに、融け残った雪の下から覗いた落葉の上に黄色っぽいものが付いているのを見つけた。まわりを調べるとその辺りの落葉にいくつも同じようなものが見つかった。どうやら虫生菌のようだ。全て広卵形の同じ種類の落葉に付いているが、樹種はわからない。虫生菌が落葉に付くのは不自然と考えて廻りを調べると折れて倒れかかっている枯木が見つかった。どうやらこの木らしい。

Hypo_1.jpg

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Hypo_2.jpg
持ち帰って調べてみた。Aschersoniaの仲間のようだが子嚢果のようなものがいくつも出ている。

Hypo_4.jpg
寄主はコナジラミのようだ。

Hypo_5.jpg
検鏡してみるとAschersonia aleyrodisと同じような柄胞子が見えた。

Hypo_6.jpg
側糸も確認できた。

Hypo_8.jpg
ところが何体か調べるうちに子嚢が見つかった。

Hypo_9.jpg
二次胞子らしきものも見える。(細長いものと紡錘形のもの?)

Hypo_7.jpg
他の個体からも子嚢が見つかった。中の二次胞子は紡錘形に見える。
Aschersoniaの完全世代Hypocrellaだろうか?
  1. 2005/12/30(金) 17:58:10|
  2. 未分類|
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  4. コメント:4
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コメント

Hypocrella

お久し振りです。
本当にHypocrellaみたいですね。熱帯系の菌で日本で報告があったのかしら。
普通はカイガラムシに着くみたいです。
  1. 2006/01/04(水) 17:01:38 |
  2. URL |
  3. トリフィ #4eg7mJls
  4. [ 編集]

Re:Hypocrella

トリフィさん、久々のコメントありがとうございます。
以前にも似たようなものを見たことはあるのですが、子嚢を確認できたのは初めてです。
Aschersonia aleyrodisの完全世代とすればHypocrella liberaでしょうか?
Hypocrellaは資料が少ないのでよくわかりません。
  1. 2006/01/05(木) 08:56:35 |
  2. URL |
  3. ignatius #ysthiAkw
  4. [ 編集]

Re:Hypocrella

ざっと調べたところ、日本から報告されたHypocrellaの新種は2種。奄美から小林享夫先生が出したHypocrella murrayae Kobayashi, Trans. Mycol. Soc. Japan 14: 272. 1973.(宿主の虫はなし)とウメムラセミタケの梅村博士が採集し、アメリカに送りLloydが1924年に発表したHypocrella japonicaでした。後者は色合いが今回の種に似ていますが、記載が簡明すぎて実像がつかめません(竹の葉に発生。多分何かの既知種に含まれると思います)。どのみち国内での採集例は極めて少ないと思われますので、乾燥標本にして保存されておく事をお勧めします。もう少し調べてみます。
  1. 2006/01/06(金) 20:33:39 |
  2. URL |
  3. トリフィ #4eg7mJls
  4. [ 編集]

Re:Hypocrella

トリフィさん、ありがとうございます。
新種記載?がニ種あるということは既知種ではもっとあると考えてよさそうですね。年末に採集したものは乾燥標本に、新年に採集したものは追培中です。
必要なら送れます。
  1. 2006/01/06(金) 23:14:48 |
  2. URL |
  3. ignatius #ysthiAkw
  4. [ 編集]

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