アリノミジンツブタケ2

2005/12/16

紅葉のシーズンも過ぎてK寺も落ち着きを取り戻している。
前回はざっと見ただけだったので、少していねいに調べてみることにした。新しく出ることは期待できないシーズンだが、全く虫草が見られないわけではない。発生期間が非常に長い種類もあるからだ。長いものでは数年にわたって同じ個体が存続するものもある。

tubusemi10.jpg
例えばこのツブノセミタケは今年の1月から観察しているが、その時点でもう古くなっていた。しかし5月には新しい穂が出始め、7月には結実した。それから5ヶ月程たつが外見上はあまり変化がない。とっくに胞子を放出し尽くしているはずだがまだまだ生きているようだ。来春になったら、また新しい穂が出てくるのだろう。

itohiki12.jpg
もっと長持ちするものといえばイトヒキミジンアリタケがある。もっともこちらは毎年新しい穂を出すわけではなく、胞子を放出し終えた残骸がいつまでも腐らずに残っているだけなのだが。この写真、左は2000年の12月に撮ったものだが、同じ木を今回撮ったもの(右)と比べると5年たってもよく残っていることがわかる。

itohiki11.jpg
この虫草は一年中いくらでも見られるが、新しいものとは限らない。今年は古い個体ばかりで、新しいものがほとんど見られない。やっと一体見つけたが、この時期には胞子が見られないことが多い。

arimiji1.jpg
さらに調べてアリノミジンツブタケを見つけた。イトヒキの古い個体に重複寄生するトルビエラ型の虫草だ。今まで何度か検鏡したが、いつもステリルで胞子や子嚢を確認できていない。今回もあまり期待せずに持ち帰った。

他に出ていたのはコガネムシハナヤスリタケクチキムシツブタケオイラセクチキムシタケなどだが、オイラセの結実しているものは見つからなかった。

arimiji2.jpg

持ち帰ったアリノミジンツブタケを検鏡すると意外にも子嚢を見る事ができた。あまりいい状態ではなく、二次胞子の長さも確認できなかったが、今の時期でも子嚢をもっていることがわかっただけでもひとつの収穫だ。
  1. 2005/12/18(日) 21:20:37|
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