セミの屍骸

2005/10/11

今週も雨続きでなかなか山へ行けない。朝から小雨が降っていたが午頃止んだので、昼食に出たついでにK寺に寄ってみた。
境内の植木の周りにセミの屍骸がいくつも落ちている。ほとんどが蟻にやられてバラバラになっていたり中身がなくなったりしているが、中に古くなっているにもかかわらず形を保っているものがある。こういうものは何らかの菌に冒されている可能性があるので一応調べてみることにしている。
そういうクマゼミの屍骸が一体見つかったのでルーペで見てみたが表面には菌らしいものは見えない。腹部を割ってみると中に黄色っぽいカビのようなものが見えた。近くにあった同じようなアブラゼミの屍骸とともに持ち帰ることにした。

その後奥の林に入った。そろそろオイラセクチキムシタケが出始めているはずなので、確認するためだ。

oirase10.jpg
例年に比べて少し遅いようだが白い未熟個体がいくつかみつかった。

semix1.jpg
持ち帰ったセミの屍骸を改めて調べてみた。

semix2.jpg
クマゼミにほうは腹腔内に小さな分生子柄のようなものがたくさん生えた黄色っぽい塊が見える。

semix3.jpg
アブラゼミのほうも腹部を割ってみるとやはり白っぽい菌らしきものがあったが、こちらは綿状の塊だ。

semix5.jpg
検鏡してみるとクマゼミのほうはネギ坊主のような分生子柄に球形の分生子?が見えた。

semix4.jpg
アブラゼミの方も見てみたが、こちらは全然ちがう。コッペパンのような細長い分生子?が見えた。

接合菌の仲間を予想していたのだが、どうやら違うようだ。セミ生虫草の検索表を見ても当てはまるものがない。クマゼミのほうはAspergillus属、アブラゼミのほうはFusarium属のような形だが、どちらもセミ生の菌は知られていない。
  1. 2005/10/11(火) 21:24:17|
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