薄紅色のコゴメクモタケ

2005/09/19

ネット上ではあちこちで珍品発見の報。あまり出歩く時間はないのだが運動を兼ねて出かける。今日もK川へ。
いつもより少し下流からクモ谷に降りる。ハナサナギタケが非常に多い。

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川の中を進んで少し上流に行ったところで、岩に張り付いたアシダカグモの屍骸を見つけた。菌に冒されているようだ。ルーペで見ると赤っぽいつぶつぶが・・ コゴメクモタケのようだ。撮影して持ち帰ることにする。
クモ谷は前回来た時からあまり変わっていない。微小なギベルラがやたらに増えたぐらいだ。今年はやはりこの谷は不作年らしい。
少し調べただけで場所を変えることにした。クモ谷に流れ込む細い源流に入る。ここは今年はまだ調べていないが、今まで収穫があった試しがない。やたらに目に付くのがハガクレシロツブタケ。どの木にも必ず幾つかは付いている。完熟しているようなので検鏡用に数体持ち帰る。他に見つけたのがトルビエラクモタケ、コゴメクモタケ、不明の黄色のクモタケなど。アオバハゴロモの若虫に付いたコゴメクモタケ?も見つかった。クモ谷から離れるに従って見つかる虫草が減ってきたので、あきらめて帰ることにした。

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さて、持ち帰ったアシダカグモ生のコゴメクモタケだが、普通のものに比べて子嚢果が赤っぽい。

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さらにクモタケのような薄紫の分生子のコロニーが見られる。

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この部分を検鏡してみると見なれた分生子が見られた。やはりクモタケのようだ。つまりこのコゴメクモタケはクモタケに重複寄生していることになる。

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薄紅色の子嚢果も検鏡してみた。随分細長く、ヘチマの実のような形だ。このような子嚢果は見覚えがある。ナガレアブの卵塊に付いていた不明のトルビエラだ。色や形、大きさがほぼ一致する。どうやらあれもコゴメクモタケの寄主違い寄生だったらしい。

それにしてもこの薄紅色のコゴメと普通の淡黄褐色のコゴメとは本当に同じ種類なのだろうか?

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この日見つけた普通のコゴメクモタケも検鏡してみた。

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子嚢果はやや小さく淡黄褐色で洋梨型。押しつぶさなくても自然に子嚢を吐き出すところを見ると、ほぼ完熟しているのだろう。図鑑の記述とも一致する。比べてみると全くの別種のようにも見えるがそう簡単には決めつけられない。

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薄紅色のコゴメの別の場所から採った子嚢果を見てみると、色以外は淡黄褐色型と変わらない。今まで見てきた経験からするとコゴメクモタケの子嚢果は熟するにつれて楕円形から洋梨型に変化する。そしてさらに成熟するとヘチマの実のような形になるのではないか?
ただ、淡黄褐色のコゴメでそのような形になったものは見たことがない。

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ハゴロモの若虫に付いたコゴメクモタケ?も検鏡してみた。

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色や大きさは普通のコゴメと変わらないがかなり細い。よく見ると別の菌の重複寄生を受けているようなので、そのせいかもしれない。


  1. 2005/09/21(水) 12:53:31|
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