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ついている日

2016/5/30

春の虫草シーズンが終わり夏の本格的な虫草シーズンまではまだ間があるということで、このところ出かけてもほとんど収穫のない日々が続いている。
今回は自転車で少し遠出することにして、まずO神社に向かった。ここは1990年台には結構いろいろな種類が出ていてよく通ったものだが、発生サイクルが終了したのかここ10年ぐらいはほとんど収穫がない。
着いてすぐ参道脇の地面を調べる。かってはアブラゼミタケやハナアブラゼミタケがよく出ていた場所だ。調べ始めてすぐに幸先よくハナアブラゼミタケが2体、溝の中に見つかった。何度かの改修工事にも耐えて生き残っていたようだ。撮影だけして採集はせず。
hanaabura160530.jpg
Polycephalomyces nipponicus
Host:Nymph of cicada Place:Kyoto. 30 May. 2016.


奥の寺社林に向かう。ここはかってはテッポウムシタケの坪だったが、出なくなって久しい。切り株や倒木を中心に調べる。さっそく見つかったのがお馴染みのヒメクチキタンポタケ。完熟までもう少しというところだ。さらに調べると次々に見つかった。中には朽木からではなく地面から出ているものもあった。こういう出方は大量発生の時に見られるものだが、今回は大量というほどではない。結局十数体に留まった。
hiku160530a.jpg

hiku160530b.jpg
Cordyceps annullata
Host:larva of Coleoptera Place:Kyoto. 30 May. 2016.


O神社を出て途中で昼食を済ませてからS川に向かう。自転車を止めて山道へ。いつものタイワンアリタケはたくさん見つかるが、結実しているものはほとんどない。一つ目の谷では何も見つからず、次の谷に入る。すぐに葉裏に付いた未熟なクモ生虫草が一体見つかった。おそらくギベルラの仲間だろう。
gibe160530.jpg
Gibellula sp.?
Host:Spider Place:Kyoto. 30 May. 2016.


谷の奥まで進んでオオセミタケの坪を調べる。とっくに時期は過ぎているので見つかるのは倒れてしまっているか重複寄生菌にやられているものばかりだ。前回来た時に見たもの以外に新しく出てきたものは無いようだ。
oosemi160530a.jpg

oosemi160530b.jpg
Ophiocordyceps heteropoda
Host:Nymph of cicada Place:Kyoto. 30 May. 2016.


次にジムシヤドリタケの坪を調べる。前に見つけたのは6月末だから今は一ヶ月ほど時期が早すぎる。当然まだ出ていないだろうとおざなりに調べて出ていないことを確認し、帰ろうとした時に白いものが目に入った。シロサンゴタケだ。この重複寄生菌があるということは近くにジムシヤドリタケが出ている可能性が高いということだ。一転集中モードに切り替えて探すとなんと目の前に出ているではないか。それも一体だけではなく何体も。みたところ結実しており、完熟のようだ。先ほど調べた場所にとって返し、改めて調べるとここにも何体か出ている。まだ出ていないだろうという思い込みのせいで見逃していたのだろう。シロサンゴタケの重複寄生を受けているものも含めて7、8体あった。
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jimusi160530b.jpg

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Ophiocordyceps superficialis
Host:larva of Coleoptera Place:Kyoto. 30 May. 2016.


ところで今回見つけたものは前に見つけたものに比べて柄の色が薄い。ジムシヤドリタケというよりもマルミノコガネムシタケのようだ。以前からこの両種は近縁だろうと思っていたが、もしかすると同種で、色の違いは熟度によるものなのかもしれない。

ジムシヤドリタケを撮ろうと三脚を立てようとした所に黄色いものが目に入った。なんとマルミアリタケだ。しかもすぐそばに黒っぽいジムシヤドリタケも出ている。
ari160530.jpg
Ophiocordyceps formicarum
Host: Ant Place:Kyoto. 30 May. 2016.


さてそのマルミアリタケを撮ろうと三脚を立てようとした所にこんどはヌンチャククモタケが落ちていた。一日中探して何も見つからない日もあるが、ついている日はこんなものだ。
nun160530c.jpg
Torrubiella sp.
Host:Spider Place:Kyoto. 30 May. 2016.


持ち帰ったジムシヤドリタケ。一応顕微鏡で調べてみたが、以前調べた時と同じだった。
jimusi160530e.jpg

jimusi160530f.jpg
Ophiocordyceps superficialis
Host:larva of Coleoptera Place:Kyoto. 30 May. 2016.


同じく持ち帰ったヌンチャククモタケ。これも顕微鏡で調べてみた。胞子はやはりヌンチャク形のようだが、未熟なのかよくわからなかった。
nun160530d.jpg

nun160530e.jpg

nunsinou160530f.jpg
Torrubiella sp.
Host:Spider Place:Kyoto. 30 May. 2016.
  1. 2016/06/01(水) 08:04:04|
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