ランノウアカツブタケ

2015/10/27~

渓流沿いのツバキなどの葉裏の黄色い繭状のものに付く赤ツブのトルビエラは以前から時々見つけているが、今年はやけによく見つかる。
他の種類がなかなか見つからないので、この種を集中的に探したせいだろうか?
10月27日にK川に行った時にもいくつか見つかり、3体を持ち帰った。
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Torrubiella sp.
Host:Egg sac of spider. Place:Nagaokakyo. 27 Oct. 2015.


ところでこの黄色い繭状のものは、クモの卵嚢か蛾の繭か、ずっと正体が分からないままだった。
そこで今回、インターネットのSNSに写真をアップして、知っている人がいないか問い合わせてみることにした。

いろいろなご意見をいただいたが、その中にY田さんからのギンメッキゴミグモかその近縁種の卵嚢ではないかというご指摘があった。
さっそく”ゴミグモ 卵嚢”で画像検索してみると、まさにこれ、という画像がいくつも出てきた。

確認の為に卵嚢の繊維状の皮を破ってみたが、中は空っぽ。以前にも何度か卵嚢を破って調べたことはあるのだが、いつも空っぽだった。
それでも小さなゴミのような物がいくつかあったので、ピンセットで取り出して検鏡してみると、透明な虫の脚のような形をしたものがいくつも見つかった。
どうやらクモの脱皮殻のようだ。
kumodappi2.jpg


一応、子嚢殻や子嚢を撮影したので、載せておく。

子嚢殻は橙色から朱色で180~220×90~120μm。卵嚢の外皮を形成する繊維に直接付いており、子座の様なものは見えない。
rannou151027peri2.jpg

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perithecia of Torrubiella sp.

子嚢
ransinou151027b.jpg
asci of Torrubiella sp.

子嚢胞子は今回はうまく撮影できなかったので、以前のものを再録しておく。
humei70730e2.jpg
ascospores of Torrubiella sp.

結局のところ、ギンメッキゴミグモやその近縁種の子グモが孵化して出た後の空の卵嚢の、外皮を形成する繊維に付く種ということになりそうだ。
  1. 2015/11/04(水) 16:04:47|
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