フタイロその後

2013/10/29

このところ個展のための制作で忙しく、虫草探しに出かける余裕がない。近くなら行けないこともないのだが、度重なる豪雨ですっかり荒れ果ててしまっているのであまり気が進まない。しかしネットであちこちから虫草発生の報告が入るので、久しぶりにK川に行ってみることにした。
キャンプ場への道は相変わらず通行止めのままだ。あまりに台風が多いので、補修工事を見合わせているのだろう。
今回の目的は9月に見つけてそのままにしておいたシャクトリムシハリセンボンがどうなっているか見ることと、各地で出ているイモムシタケが出ているかどうか調べることだ。
ハガクレ谷に向かう。まずシャクトリムシハリセンボンの場所を調べたが、川自体はひどく荒れているもののシャクトリムシハリセンボンは無事に残っていた。
早速ルーペで見ると期待通り重複寄生のフタイロスカシツブタケが順調に成長している。三脚が届かない高さなので、枝を折り取って同じ木の少し低い場所にゴムバンドで縛り付けて撮影。そのまま持ち帰ることにした。
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Ophiocordyceps sp.
Host: larva of  Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 29 Oct. 2013


撮影の作業中ふと下を見ると、足元の倒木から何か出ている。よく見ると未熟なヒメクチキタンポタケだ。同じ木から3つばかり出ている。来年春に完熟すると思われるが、もうこの時季に出ているわけだ。
2つを撮影したが採集はせず。
hiku131029a.jpg

hiku131029b.jpg
Cordyceps annullata
Host: larva of  Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 29 Oct. 2013


その後イモムシタケを見に別の谷へ。ここは毎年秋にイモムシタケが何体か見られるのだが、今年はまだ見つからない。ここも台風による豪雨のためにかなり荒れている。
かなり時間をかけて調べたが見つからず、今年はもう出ないのかとあきらめかけた時、やっと1体だけ地面にへばりついたようになっているものが見つかった。かなり大型だが変な形で、少し古くなっているようだ。
撮影後掘り出してみたが、宿主のイモムシはかなりボロボロになっている。これも持ち帰った。
imo131029a.jpg
Cordyceps kyusyuensis
Host: larva of  Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 29 Oct. 2013


持ち帰ったフタイロスカシツブタケ付きのシャクトリムシハリセンボンを検鏡してみた。
まず結実部の拡大。
huta131108a.jpg
Torrubiella sp.

子嚢殻
hutasinoukaku.jpg
perithecia of Torrubiella sp.

子嚢
hutasinou1.jpg
asci of Torrubiella sp.

二次胞子
hutahousi.jpg
secondary spores of Torrubiella sp.
  1. 2013/11/08(金) 17:40:54|
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