追培一ヶ月

2011/09/28

8月末の虫草祭の時に大山で採集したセミノハリセンボン5体を追培養していたが、一ヶ月程たったので途中経過を報告する。
追培容器は100円ショップで買った水切り付き密封容器(2個で100円)。ティッシュペーパーを敷いて水道水で湿らせてある。
tsuibai.jpg


セミノハリセンボン5体は大山の標高700m付近のブナ林の林床で8月26日と28日に採集した。内2体の寄主はエゾハルゼミ、残り3体の寄主はヒグラシだった。
エゾハルゼミ生の1体からは未熟な完全型のストローマと思われるものが出始めていたが、残り4体はセミノハリセンボンのシンネマだけだった。

これが初めから完全型のストローマが出ていたエゾハルゼミ生の1体。ストローマの数だけはやたらに増えたがなかなか伸びてくれない。セミノハリセンボンのシンネマの成長が旺盛過ぎて完全型ストローマの成長が阻害されているのかもしれない。
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Isaria takamizusanensis
Host:adult of cicada. 28 Sep. 2011 (collected at Mt.Daisen. 26 Aug. 2011)


残り4体も追培2週間目ぐらいから黄白色の沁みのようなものが現れ、やがてこぶ状に盛り上がってきた。現在の状態は以下の通り。上1体がエゾハルゼミ生、下3体がヒグラシ生。初めはヒグラシ生のほうが成長が遅かったが、セミノハリセンボンのシンネマが萎び始めるにつれて2体が順調に伸び始めた。エゾハルゼミ生のほうはやはりセミノハリセンボンのシンネマが旺盛で、なかなか伸びない。
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semiha110928c.jpg
Isaria takamizusanensis
Host:adult of cicada. 28 Sep. 2011 (collected at Mt.Daisen. 26,28 Aug. 2011)


以前Aさんが京都産のセミノハリセンボンを追培して完全型のストローマを発生させるのに成功したが、その時のストローマはこのような黄色味を帯びたものではなかった。もしかすると別種かもしれない。セミノハリセンボンのシンネマの形も大山産ははっきりしたマチバリ型なのに対し、京都産はもっと不規則な形のものが多い。まだきちんと調べていないが、分生子の形も少し差があるようだ。


  1. 2011/09/28(水) 17:46:30|
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