ようやく秋が2

2010/10/6

MOOKきのこの会のM井さんから電話があり、東大阪でクチキツトノミタケらしきものを採集したという。送ってもらおうかと思ったがこちらに来られるということなので、K川にご一緒することにした。私も最近はほとんど行っていない。着いてすぐ合流点付近の斜面を調べるとサナギタケのような虫草が見つかった。掘ってみると大型のイモムシが出てきた。どうやらイモムシタケの仲間のようだ。検鏡用に持ち帰る。
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Cordyceps kyushuensis
Host:larva of Lepidoptera. Place:Ngaokakyo. 06 Oct. 2010


他にはハナサナギタケやコナサナギタケなど。川にも降りてみたが、クモ生虫草がほとんど見つからない。見つかっても黴びたものばかりだ。猛暑が続いたせいだろうか。何カ所か調べてみたがどこもさっぱり。
シュイロクチキタンポタケの坪を覗いてみると、やっと2体だけみつかった。この坪もそろそろ寿命だろうか。
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同じものの寄主を露出させた状態。
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Cordyceps sp.
Host:larva of  Coleoptera. Place:Ngaokakyo. 06 Oct. 2010


持ち帰ったイモムシタケ。寄主は分解されてボロボロになっている。
imo101006b.jpg

imo101006c.jpg
Cordyceps kyushuensis
Host:larva of Lepidoptera. Place:Ngaokakyo. 06 Oct. 2010


結実部。子嚢殻がかなり突出しているが、裸生というほどでもない。
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スライドグラス上に結実部を置くとすぐに胞子を放出し始める。まずドライで検鏡。子嚢胞子はサナギタケよりやや短い。
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ascospores of Cordyceps kyushuensis

次に水を加えて高倍率で見る。子嚢胞子は64個の二次胞子に分裂する。(サナギタケは128個)
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ascospore of Cordyceps kyushuensis

ほとんどの子嚢胞子は64個に分裂するが、中には一部の部分胞子がさらに細かく分裂しているものもある。この細かく分裂した部分胞子はサナギタケのものと同じぐらいの大きさだ。両者が近縁だということを示すものだろう。
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another ascospore of Cordyceps kyushuensis

子嚢殻はサナギタケよりもやや細身の感じだ。
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perithecia of Cordyceps kyushuensis

ところでM井さんから預かったクチキツトノミタケ(?)だが、京都のキマワリアラゲツトノミタケよりやや細身だが別種というほどの差ではない。やや未熟なのでもう少し追培してみることにする。
kima101006a.jpg
Ophiocordyceps sp.
Host:larva of Coleoptera. Place:Higashiosaka. Oct. 2010


  1. 2010/10/14(木) 01:55:22|
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