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2010/07/31京都市北部のC山へ。今回は私を含め5人で出かけた。一雨あって気温はそれ程ではないが、湿度が高く蒸し蒸しする。虫草探しには少し遅い時期だが
アワフキムシタケはかなり出ていた。全国的には普通種とされているが、京都市ではここだけで見られる。しかもいくらでも見つかる感じだ。他にはツブノセミタケやマユダマタケが見つかったが、いつも見つかるホソエノコベニムシタケ(財田型)は時期が遅過ぎるのか一体も見つからなかった。

Ophiocordyceps tricentri
Host:adult of spittle bug. Place:Kyoto. 31 Jul. 2010暑さと湿気に堪えかねて早々に引き上げた。
持ち帰った
アワフキムシタケ
Ophiocordyceps tricentri
Host:adult of spittle bug. Place:Kyoto. 31 Jul. 2010子嚢殻
perithecia of Ophiocordyceps tricentri子嚢。
asci of Ophiocordyceps tricentri子嚢胞子は昨年もアップしたので省略。今回の目的の一つはアワフキムシタケのアナモルフ(無性時代)を調べることだったので、頭部が膨らんでいない「不稔株」と呼ばれるタイプのものを採集してきた。

先端部を検鏡してみると予想通りHymenostilbe型の分生子形成細胞と分生子が見られた。ハチタケのアナモルフについてはHywel-Jonesが発表しているが、今回のものもその図板とほぼ同じだ。
Hymenostilbe-like anamorph of Ophiocordyceps tricentri普通の完熟個体の結実部のすぐ下の部分も検鏡してみたが、分生子形成細胞は観察できなかった。
「不稔株」がアナモルフ専用の株なのか、単なる未熟個体で未熟時だけアナモルフを作るのかは、もう少し調べなければわからない。
- 2010/08/04(水) 22:59:58|
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