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カメムシタケ4

2009/06/11

某ブログにカメムシタケの記事が出ていた。それによると5月末に早くも未熟なカメムシタケが出ているという。それもどうやら関西の話らしい。カメムシタケといえば真夏の虫草という印象があり、過去の採集記録を見ても7月後半から8月がほとんどだ。わずかに1例6月20日というのがあるが、これは未熟個体だ。
カメムシタケの発生環境は他の虫草とかなり違うので、専門に狙わなければなかなか見つからない。6月にはまだ出ていないはずという思い込みのせいで、今迄はこの時期に調べていなかったかもしれない。
というわけで今日の狙いはカメムシタケ。

J谷へ向かう。ここでは過去何回かカメムシタケを見た事がある。山林の斜面を調べるが見つからない。見つかったのはヒメクチキタンポタケ2体と未熟なカイガラムシキイロツブタケ多数。少し離れたイタドリの茂みも調べたがここも空振り。そこで思い出したのだが、某ブログに出ていた画像の寄主は確かホシハラビロヘリカメムシだったこと。ホシハラビロヘリカメムシはクズに付くカメムシだ。来る途中にクズに被われた場所があった。道路のフェンス越しに遥か下のダム湖までクズに被われた急斜面になっている。イバラやトゲのある植物が混じっていることもありさすがにここを降りては行けないので、クズの原の端まで行って立木を伝って降りて横から攻めることにした。斜面は道路から捨てられたゴミでいっぱい。しかしその間に火の付いた線香のような赤い線が見える。やはりカメムシタケは出ていた。ざっと見ただけで10体以上。とりあえず出ていることを確かめられたので、それ以上深入りせず引き上げた。
kame90611a.jpg

kame90611b.jpg
Ophiocordyceps nutans
Host:adult of stink bug. Place:Nagaokakyo. 10 Jun. 2009


寄主を確認するために1体だけ採取した。やはり寄主はホシハラビロヘリカメムシのようだ。
kame90611d.jpg

kame90611c.jpg
Ophiocordyceps nutans
Host:adult of stink bug. Place:Nagaokakyo. 10 Jun. 2009


この場所は20年以上にわたって何度となく前を通り過ぎてきた所だ。今日の今日までそこに虫草が生えていることを想像もしなかった。見落とした場所が在ったことを恥じるべきか、身近に未開拓の場所がまだ有ったことを喜ぶべきか。いずれにしても某ブログの著者に感謝。
  1. 2009/06/11(木) 23:17:09|
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