高尾山の地味な虫草2

2008/09/10

承前。
前回高尾山に来た際にも見つけているのだが、ハスノミクモタケCordyceps nelumboidesのできそこないのようなものが今回もみつかった。過熟のため確認はできない。
hasu80910b.jpg
old Cordyceps nelumboides?
Host:spider. Place:Mt.Takao Hachiouji. 10 Sep. 2008


こちらは未熟のようだ。
hasu80910a.jpg
young Cordyceps nelumboides?
Host:spider. Place:Mt.Takao Hachiouji. 10 Sep. 2008


ところでハスノミクモタケと同じ寄主上によく見られる不完全型虫草について、以前はAkanthomyces novoguineensisだと思っていたが、いろいろ調べた結果最近ではAkanthomyces ovalongatusだと考えるようになった。今回こそハスノミクモタケの完熟個体を手に入れたかったのだが、残念。

ギベルラを伴ったトルビエラ。長岡京でも似たようなものを見かけるが、同じ種類かどうかは不明。
kumo80910a.jpg
young Torrubiella sp. with Gibellula sp.
Host:spider. Place:Mt.Takao Hachiouji. 10 Sep. 2008


関西と関東ではかなり植生が違うのだが、それでも虫草が付くのはアオキが多いようだ。これもアオキの葉裏に赤い角状のトルビエラがたくさん付いていた。いわゆるハダニベニイロツブタケだ。
habe80910a.jpg

habe80910b.jpg
Torrubiella sp.
Host:nymph or pupa of whitefly. Place:Mt.Takao Hachiouji. 10 Sep. 2008


関西ではカイガラムシが寄主になることが多いが、こちらではコナジラミの幼虫(或いは蛹)だ。コナジラミは昆虫でハダニとは全く違うのだが、幼虫や蛹だと多くの人はハダニと区別がつかないだろう。ハダニ生とされている他の種類も、もう一度寄主の確認をする必要があるだろう。
habe80910c.jpg
Torrubiella sp.
Host:nymph or pupa of whitefly. Place:Mt.Takao Hachiouji. 10 Sep. 2008


これは別の葉に付いていたもの。同じ種類だと思うがかなり感じが違う。これを見ると「台湾の虫草図鑑」に載っているTorrubiella luteorostrataという種類によく似ている。
habe80910d.jpg
Torrubiella sp.
Host:nymph or pupa of whitefly. Place:Mt.Takao Hachiouji. 10 Sep. 2008


検鏡結果もよく一致するようだ。少なくとも近縁の種類だと思われる。

子嚢殻
T_sp80910a.jpg
perithecia of Torrubiella sp.

子嚢
T_sp80910b.jpg
asci of Torrubiella sp.

子嚢胞子は二次胞子に分裂しない。気泡あるいは油滴が多くて隔壁が確認し辛い。
T_sp80910c.jpg
ascospore of Torrubiella sp.
  1. 2008/09/15(月) 14:58:42|
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