2008/07/23個展(7月12日~23日、神戸のギャラリー島田deux)がようやく終了した。虫草の最盛期に全く山に行けなかったわけで、これからは絶対にこの時期に個展などするまいと思った。個展期間中の虫草関係のできごとといえば、17日に米国はオレゴン州立大学のJ.W.Sptafora氏の一行が大山での虫草祭に向かう直前に立ち寄ってくださったこと。氏は虫草の分野における第一人者だが、本国でもこのブログを見てくださっているということだ。Studies in Mycology 57にサインしていただいた。

その他には最終日にきのこ仲間のMさんから菌生虫草の"差し入れ"があったこと。Mさんはその数日前にも来てくださったのだが、その時に不明の菌生虫草の写真を持って来られ、その場では種の同定に至らなかったのでわざわざ採りに行ってくださったのだ。
個展が終わってからクリーニングしたが、かなり古くなっているようでバラバラになってしまった。ただスライドグラスの上に置くとすぐに胞子を放出し始めたので、検鏡はうまくいった。
子実体の形、寄主との繋がり具合、検鏡結果等から判断してタンポタケモドキ
Elaphocordyceps japonicaのようだ。

Elaphocordyceps japonica
Host:Elaphomyces sp. Place:Mt.Kabuto, Nishinomiya. 23 Jul. 2008子嚢胞子
ascospore of Elaphocordyceps japonicaMさんによれば採集地は西宮のK山で、発生坪では春から次々と発生しているがそろそろ終わりだろうということだ。Mさんは最近虫草にも目覚めたようで、川西市でナガホノケンガタムシタケを採集したりもしている。
- 2008/07/27(日) 17:59:10|
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