ハヤカワセミタケの坪へ

クサナギ谷ではも一つ収穫がなかったので、帰りにハヤカワセミタケの坪を覗いてみることにした。昨年出ていた辺りを調べると未熟ながら1体が見つかった。昨年は未熟なまま採集し、追培を失敗してうまく検鏡できなかったので、今回は現地で完熟を待つことにした。個展が終わってから来ればちょうどいいかもしれない。
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Ophiocordyceps owariensis
Host:nymph of cicada. Place:Nagaokakyo. 11 Jul. 2008


さらにもっと出ていないかと思って周りを詳しく調べたがハヤカワセミタケは見つからなかった。調べているうちにマユダマタケの重複寄生を受けたコガネムシハナヤスリタケが見つかった。この場所では初めてだ。
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Cordyceps nigrella
Host:larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 11 Jul. 2008


周りを丁寧に調べると、白いカビのようなものに覆われたものが1体と重複寄生を受けていないものが1体見つかり、いずれも持ち帰った。他に小さなホソエノコベニムシタケ(財田型)が1体みつかった。

持ち帰ったコガネムシハナヤスリタケ
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Cordyceps nigrella
Host:larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 11 Jul. 2008


持ち帰ってからよく見るとどうもいつものコガネムシハナヤスリタケと違うような印象を受ける。結実部が異常に柄の上端に偏っていて、しかもその下部の柄が異常に膨らんでいるようだ。

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結実部

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Polycephalomyces sp. on Cordyceps nigrella
Host:larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 11 Jul. 2008


2体目はマユダマタケの重複寄生を受けているが、やはり結実部(赤で示した部分)は柄の上端に偏っている。下部の柄の異常な膨らみも顕著だ。

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Torrubiella sp. on Cordyceps nigrella
Host:larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 11 Jul. 2008


3体目も何かの重複寄生を受けている。(結実部は赤で示した部分)

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よくみると白い小さな子嚢殻が見える。これはコメツキヤドリシロツブタケのものと思われる。同種はコメツキムシタケに重複寄生する菌だが、別の寄主に寄生することも有りうるだろう。

ところで冬虫夏草図鑑にはチチブフデノホムシタケというのが載っているが、今回見つかったコガネムシハナヤスリタケ?の特徴とよく似ているように思われる。元々私はこのチチブフデノホムシタケというのは変わった形のコガネムシハナヤスリタケなのではないかと考えていたのだが、同じ場所で見つかった3体が全て同じような特徴を備えているとなるとやはり別種の可能性も出てくる。
  1. 2008/07/15(火) 09:16:22|
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