保存標本の検鏡

2005/02/19
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以前から、保存標本を検鏡しても胞子や子嚢はちゃんと見えるのか気になっていた。11日にふと思いついて、昔浸けておいたヌメリタンポタケ酒(黒くなってしまい、酒としては失敗だった。)から一本取り出して検鏡してみた。一応きれいに見えたので、写真に撮って保存しておいた。
16日に乾燥標本の方もやってみようと思い、乾燥したヌメリタンポタケを1時間ほど水に浸けて戻したものを検鏡してみた。これもきれいに見えたので写真に撮り、パソコンに取り込んだ画像を前に撮ったものと比べてみた。この日撮った乾燥標本からのもの(写真中)は子嚢も二次胞子も1日に撮った生の標本からのもの(写真左)と変わらず、図鑑に載っているヌメリタンポタケのデータとよく一致した。
ところが11日に撮った液浸標本(酒に浸けたもの)からのもの(写真右)は二次胞子が異様に小さく、子嚢頭部もどこか畏縮した感じに見えた。
アルコールによって縮んだのかもしれないと思い山鳥さんの掲示板で訊ねてみたが、N内さんから、>アルコールでそんなに縮むとは考えられない<との御指摘をいただいた。
考えられるのは、二種類が混ざっているという可能性だが、確かにこれらはK寺裏の山林で採ったものとK川流域の山林で採ったものが混ざっている。
そこでK川で採れたほうの乾燥標本を検鏡してみると、やはり液浸のほうと同じく小型の二次胞子が見えた。つまり、アルコールによって縮んだわけではなかったことになる。

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同じ時季に同じような出方をするので当然同じ種類だと思い込んでいたのだが、写真を見るとやはり少し違うようだ。

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さらに19日に、10年程前にK寺で8月に採った菌生虫草の乾燥標本を検鏡してみると、いずれとも違う二次胞子が見えた。

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(左)ヌメリタンポタケ、(中)K寺で8月に採ったもの、(右)K川で採ったもの。
  1. 2005/02/19(土) 16:21:15|
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