コメツキヤドリシロツブタケ

2006/08/14

暑さで出かけるのがつらいが、この前のコメツキヤドリ?がそろそろ収穫頃なのでK川へ。

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ツブがかなり増えていて、もうはっきりとコメツキヤドリシロツブタケとわかる。撮影の後掘り出す。かなりよわよわしい感じだ。
先日のフタイロスカシツブタケと比べるためにアリノミジンツブタケを探したがみつからない。ここ数年、寄主のイトヒキミジンアリタケが非常に減少しているので二次寄生菌のアリノミジンツブタケも見つけにくくなっている。あまりに蚊が多いのでさっさとあきらめた。

kome60814b.jpg

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持ち帰ったコメツキヤドリシロツブタケだが、これはコメツキムシタケの重複寄生菌だ。ハリ状のストローマがあり、一見Cordyceps属に見えるが、このストローマはコメツキムシタケのものでコメツキヤドリシロツブタケ自身はストローマを持たない。だからTorrubiella 属に入れるべきなのだろう。初めて見る種類だ。

kome60814d.jpg
子嚢果をつぶして検鏡してみたが、子嚢は見えたものの子嚢胞子や二次胞子ははっきり確認できなかった。

komw60814e.jpg
長い短冊状のものがいくつか見えたが、これが胞子だとすれば図鑑のデータと合わなくなってしまう。

kome60814f.jpg

別の子嚢果をつぶしてみると、もはや子嚢は見えず大量の胞子のようなものが出て来た。これが分裂した後の二次胞子かもしれない。いくつか子嚢果をつぶしてみたが結局よくわからなかった。

hutairo.jpg
この前フタイロスカシツブタケをみつけてから、昔採った標本や写真を再点検してみた。すると何と6体ものシャクトリムシハリセンボンからフタイロスカシツブタケの重複寄生がみつかった。標本がなく写真だけのものも合わせると8体になる。7、8月に結実を待って採ったものには当然このような重複寄生はないが、それ以外の季節に採ったもののうち実に9割までが重複寄生を受けていたことになる。
イトヒキミジンアリタケへのアリノミジンツブタケの寄生率もかなり高いと思っていたが、フタイロスカシツブタケはさらに高いようだ。ところでこの両者だが、外見も付き方も非常によく似ている。もしかしたら同じものではないだろうか。

hutairo2.jpg
試みに子嚢を同縮尺で並べてみた。





  1. 2006/08/17(木) 11:11:52|
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