ハダニ生?

2006/03/28

K川へ。アブ谷沿いの道を行く。川に入る装備(つまり長靴)をしていないので、探す場所は道沿いの斜面だ。今日のねらいはタンポタケの新しい坪を見つけることと気の早いオオセミタケを見つけることだったが、どちらも見つからなかった。

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伐採した木の置き場のようなちょっとした空き地でヒメクチキタンポタケの幼菌をニ体見つけた。まだまだ小さい。

辺りのアオキの葉裏を調べるとギベルラやAkanthomyces novoguineensisが見つかったが、古いもので干涸びてしまっている。

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ツバキの葉裏を調べるとかなりの数のAschersoniaが見つかった。一月にも見ているがかなり成長している。

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寄主と思われるコナジラミの仲間(ツバキコナジラミ?)もたくさん付いていた。

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さらに別のツバキを調べるとハダニベニイロツブタケがみつかった。

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よく見つかるのはアオキの葉で、その場合の寄主はカイガラムシの仲間なのだが、ツバキの場合は当然寄主の種類も変わる。どうやらこれもまたツバキコナジラミを寄主としているようだ。

よく見ると同じ菌体からベニイロの子嚢殻と淡黄褐色の子嚢殻が出ている。

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また、同じ葉裏からベニイロでないものもみつかった。以前からこの両者は同種で、何かの条件によってベニイロになることがあるのではないかと思っていたが、どうやらその可能性が強まったようだ。

ところでこのハダニベニイロツブタケという名前はいわゆる仮称だが、私の見たものは全てカイガラムシ、コナジラミ、アブラムシ等のカメムシ目を寄主としていて、ハダニを寄主としたものはなかった。本当に寄主を確認して名前を付けたのだろうか?どうも清水図鑑のハダニ生のものに似ているからというので、適当に付けた名前のような気がする。まあ、寄主違い寄生の例もたくさん見つかっているのでハダニ生のものがあっても不思議ではないが、主にハダニに付く種類とは思えないのでこの名前は不適当だと思う。

清水図鑑に載っている他のハダニ生とされている種類もどうもあやしい。
タイワンハダニツブタケは外見も特徴も私が昨年末に見つけたHypocrellaに極めてよく似ている。
アマミハダニツブタケもベニイロでないやつに似ているような気がする。
寄主体が極めて小さく、完全に菌体に覆われている状態で寄主の同定などできるものだろうか?
近くにたまたま付いていたハダニを寄主としたのではないだろうか?
もっとありそうなのがコナジラミをハダニと誤認する場合だ。
どうも最近疑り深くて困る。
  1. 2006/03/29(水) 17:33:53|
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