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2019虫草祭3

2019/7/12、13、14

虫草祭での採集標本と検鏡結果、続き。
今回は地生の種類はあまり見つからなかったが、気生のクモ生種がかなり見つかった。
まず13日午前中のブナ林の調査で見つかったものの続きから。ランノウアカツブタケ。
“rannou190713.jpg"
Torrubiella s.l.
Host: Egg sac of spider. Place: Tadami. 13 Jul. 2019.


子嚢殻、子嚢、子嚢胞子
“rannousinoukaku.jpg"
perithecia of Torrubiella s.l.

“rannousinou"
asci of Torrubiella s.l.

“rannouhousi.jpg"
ascospore of Torrubiella s.l.

調査後にK田さんからいただいたクモ生不明種。子嚢殻が淡いクリーム色で孔口が淡灰褐色のところはウスキオオアニクモタケTorrubiella pallidaに似ているが、確実ではない。
“kumox190713a.jpg"
Torrubiella s.l.
Host: Spider. Place: Tadami. 13 Jul. 2019.


子嚢殻、子嚢、子嚢胞子
“kumo190713sinoukaku.jpg"
perithecia of Torrubiella s.l.

“kumo190713sinou"
asci of Torrubiella s.l.

“kumo190713housi.jpg"
ascospore of Torrubiella s.l.

13日昼食後の私的調査の際に見つかった小型のクモ生種。関西でも同種と思われるものが見つかるが、種類ははっきりしない。一応ツツナガクモタケ?としておく。
“kumo190713c.jpg"
Torrubiella oblonga?
Host: Spider. Place: Tadami. 13 Jul. 2019.


子嚢殻、子嚢、子嚢胞子
“tutunagasinoukaku.jpg"
perithecia of Torrubiella oblonga?

“tutunagasinou"
asci of Torrubiella oblonga?

“tutunagahousi.jpg"
ascospore of Torrubiella oblonga?

今回多数見られたのがこれ。13、14日の早朝探索会で何人かが見つけていた。私も14日に採集。︎Hevansia cinereaと思われるが、確実ではないので?を付けておく。
“heva190714a.jpg"

“hva190714b.jpg"
Hevansia cinerea?
Host: Spider. Place: Tadami. 14 Jul. 2019.


分生子柄束、フィアライド、分生子
“hevasynnema.jpg"
synnema of Hevansia cinerea?

“hevaphialide"
phialides of Hevansia cinerea?

“hevabunseisi.jpg"
conidia of Hevansia cinerea?

また、他にも薄紫色のアナモルフを持つクモ生不明種がいくつか見つかったが、これも検鏡してみるとHevansiaの特徴を持つことがわかった。Hevansia sp.としておく。
“kumo190713d.jpg"
Hevansia sp.
Host: Spider. Place: Tadami. 14 Jul. 2019.


フィアライド、分生子
“hevax190714bx"
phialides of Hevansia sp.

“hevax190714conidia.jpg"
conidia of Hevansia sp.

もう一種、I藤さんにいただいたものだが、これも薄紫色のアナモルフを持つクモ生不明種。残念ながらフィアライドが確認できなかったが、これもHevansia の可能性がある。
“kumo190714e.jpg"
Hevansia sp.
Host: Spider. Place: Tadami. 14 Jul. 2019.
  1. 2019/08/04(日) 20:32:55|
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2019虫草祭2

2019/7/12、13、14

虫草祭での採集標本と検鏡結果。
まず12日に宿舎の近くで見つけたマユダマタケから。これはコメツキムシタケに重複寄生していると思われる。
“mayu190712b.jpg"
Polycephalomyces ramosus group
Host: Larva of Coleoptera. Place: Tadami. 12 Jul. 2019.


この種は先端のマユダマの部分と柄の部分とで別々の分生子形成細胞を作る。まずマユダマの部分から。分生子形成細胞、分生子の順
“mayuana1.jpg"
conidiogenous cells of Polycephalomyces ramosus group

“mayu190712conidia.jpg"
conidia of Polycephalomyces ramosus group

次に柄の部分。分生子形成細胞、分生子
“mayuanab.jpg"
conidiogenous cells of Polycephalomyces ramosus group

“mayubconidia.jpg"
conidia of Polycephalomyces ramosus group

次に同じく12日に宿舎の近くで見つけたミチノクコガネツブタケ。
“mitinoku190712b.jpg"
Ophiocordyceps geniculata group
Host: Larva of Coleoptera. Place: Tadami. 12 Jul. 2019.


やや未熟だったので子嚢胞子は見られなかった。子嚢殻、子嚢
“mitinokusinoukaku.jpg"
perithecia of Ophiocordyceps geniculata group

“mitinokusinou.jpg"
asci of Ophiocordyceps geniculata group

13日早朝探索で見つけたサビイロクビオレタケ。
“sabi190713c.jpg"

“sabi190713d.jpg"
Ophiocordyceps ferruginosa
Host: larva of Diptera. Place: Tadami. 13 Jul. 2019.


子嚢殻、子嚢、子嚢胞子
“sabisinoukaku.jpg"
perithecia of Ophiocordyceps ferruginosa

“sabisinou.jpg"
asci of Ophiocordyceps ferruginosa

“sabihousi.jpg"
ascospore of Ophiocordyceps ferruginosa

13日午前中の調査で見つかったマユダマヤドリバエタケ。ブナの実に付いているものが多かった。
“mayuyado190713b.jpg"

“mayuyado190713a.jpg"

“mayuyado190713c.jpg"
Hypocrea sp.
Host: larva of Diptera. Place: Tadami. 13 Jul. 2019.


分生子柄束、分生子形成細胞、分生子
“mayuyadosynnema.jpg"
synnema of Hypocrea sp.

“mayuyadophialide.jpg"
 conidiogenous cells of Hypocrea sp.

“mayuyadoconidia.jpg"
 conidia of Hypocrea sp.
  1. 2019/08/02(金) 00:07:54|
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2019虫草祭1

2019/7/12、13、14

7月12日。今年の虫草祭は福島県の只見で開催された。関西からだとかなり不便な場所だが、新幹線を乗り継いで行けば14時半頃に只見駅に着く。駅から宿舎までは送迎バス。
荷物を置いてすぐに同室のA氏と近所の森を探索。いかにも虫草が生えそうな環境だったが、いくら探しても見つからず。ようやく見つかったのがコメツキムシタケに重複寄生したと思われる
マユダマタケが一体、ミチノクコガネツブタケが一体、カメムシタケが一体だけだった。その日は辺りの地形や植生をだいたい把握するだけで終わった。
“mayu190712a.jpg"
Polycephalomyces ramosus group
Host: Larva of Coleoptera. Place: Tadami. 12 Jul. 2019.


“miti190712.jpg"
Ophiocordyceps geniculata group
Host: Larva of Coleoptera. Place: Tadami. 12 Jul. 2019.


7月13日。5時起きで早朝探索に出かける。前日声を掛けておいた5、6人のメンバーと一緒に宿舎の近所の森へ。
ブレさんの案内で森に入る。前日の場所よりは有望そうだ。すぐに何人かが獲物を見つける。私もなかなか形のよいサビイロクビオレタケをみつけた。結実部が黄色っぽいタイプは今回初めて見る。他にはマユダマヤドリバエタケが4、5体みつかった。
“sabi190713b.jpg"

“sabi190713a.jpg"
Ophiocordyceps ferruginosa
Host: larva of Diptera. Place: Tadami. 13 Jul. 2019.


朝食後はバスでマユダマヤドリバエタケの坪へ。ここはブナの二次林で、落ち葉の裏やブナの実にマユダマヤドリバエタケが付いている。私は主にブナの実を調べて何体かみつけた。
“mayuyado190713.jpg"
Hypocrea sp.
Host: larva of Diptera. Place: Tadami. 13 Jul. 2019.


ある程度マユダマヤドリバエタケを採ったので、それからは葉裏の気生種探しに切り替えた。
黄色いクモ生種(未熟なギベルラ)が3体、
“gibe190713a.jpg"

“gibe190713b.jpg"

“gibe190713c.jpg"
Gibellula sp.
Host: Spider. Place: Tadami. 13 Jul. 2019.


クモ生不明種が一体、
“kumo190713f.jpg"
Host: Spider. Place: Tadami. 13 Jul. 2019.

コノイデオクレラ・テヌイスがいくつか。宿主が関西のものとは違うようだ。
“cono190713.jpg"
Conoideocrella tenuis
Host: Scale insect. Place: Tadami. 13 Jul. 2019.


他にランノウアカツブタケも見つかった。

宿舎に帰って昼食後、宿舎の近くの沢で私的探索会。その後、総会、懇親会など。

7月14日。この日も5時起きで早朝探索。小雨が降っていたが参加者は増えていた。前日行っていない場所に入る。ここではツキヌキハチタケ、ハチタケ、イラガハリタケなどの地生種の他、クモ生種が多数みつかった。

朝食後、本番の探索会。ここでは予想通りあまり成果はなかったが、クモノオオトガリツブタケ他、クモ生種をいくつか採集した。
“ootoga190714a.jpg"

“ootoga190714c.jpg"

“ootoga190714b.jpg"
Gibellula globosa
Host: Spider. Place: Tadami. 14 Jul. 2019.


なお、一番下の画像ではシロコナツブクモタケの重複寄生を受けている。
  1. 2019/08/01(木) 16:34:37|
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