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大型ハヤカワセミタケ

2017/07/19

またまたK川へ。雨が順調に降っているので、地面がいい具合に湿っている。
まず前回みつけておいたハリタケ形の不明種を調べた。ルーペで視るとわずかながら子嚢殻らしきものができている。
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Ophiocordyceps sp.
Host:Larva of Lepidoptera? Place:Nagaokakyo. 19 Jul. 2017.


続いてハヤカワセミタケの坪へ。前回既に過熟気味だったが、すっかり胞子を出し尽くして倒れてしまっている。
haya170719e.jpg
Metarhizium owariense
Host:N ymph of cicada Place:Nagaokakyo. 19 Jul. 2017.


川岸の平らになった場所を調べていくつか発見があった。まずハチタケが一体。これは土の中に浅く埋まっていた。
hati170719a.jpg
Anamorph of Ophiocordyceps sphecocephala
Host:Wasp Place: Place:Nagaokakyo. 19 Jul. 2017.


さらにホソエノコベニムシタケを1体。これはハトジムシから出ている。ホソエは別の場所でも一体みつけた。前回と合わせて3体だけで、今年は非常に少ない。
“hosoe170719a.jpg"
Cordyceps cardinalis
Host: Larva of Lepidoptera Place:Nagaokakyo. 19 Jul. 2017.


そしてこの日最大の収穫。苔の間から黄褐色のものが鹿の角のように林立している。ハヤカワセミタケだが、これほど立派なものは久しぶりだ。いつもなら掘らないのだが、今回は掘ってみる気になった。宿主は思ったより浅く、比較的簡単に掘り出せた。近くの川で洗って、泥を落としてから元の位置のはめ込んで撮影。宿主はやはり大きい。普通ハヤカワの宿主はニイニイゼミだが、これはおそらくミンミンゼミだろう。
これは持ち帰った。やや未熟なので少し追培養してから固定するつもりだ。
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haya170719c.jpg

haya170719a.jpg

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Metarhizium owariense
Host:N ymph of cicada Place:Nagaokakyo. 19 Jul. 2017.


その他クモ生をいくつか見つけたが、まだ時期が早いのか、数が少ない。
未熟なコエダクモタケが一体。
koeda170719.jpg
Torrubiella leiopus
Host:Spider Place:Nagaokakyo. 19 Jul. 2017.


ギベルラが一体。これはギベルラ・プルクラではなくクモノエツキツブタケのアナモルフだろう。近くで未熟なクモノエツキも一体みつかった。
gibe170719.jpg
Gibellula sp.
Host:Spider Place:Nagaokakyo. 19 Jul. 2017.

  1. 2017/07/20(木) 10:31:44|
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シーズン突入?2

2017/07/11

K川へ。6月28日に行ってから早くも二週間、この時期には一週間で大きく変化するので少し日にちを空け過ぎたかもしれない。ダム湖上流の谷へ。まずカメムシタケが出ているかどうか確認。毎年もっと早く出るのだが、前回はまだだった。さすがに今回は5、6体ほど出ていたがやはり未熟。2体を持ち帰る。
kame170711b.jpg

kame170711a.jpg

kame170711c.jpg
Ophiocordyceps nutans
Host:Stink bug Place:Nagaokakyo. 11 Jul. 2017.


続いていつもの坪へ。途中苔の中に白い糸のようなものを発見。どうやら未熟な虫草のようだ。似たようなものは何度か見かけたことがあるが追培養が成功した試しがない。すぐ近くに同じようなのがもう一体。こちらは細い小枝に穿孔した虫から出ているようだ。両方とも現地に置いて経過観察することにした。
humei170711a.jpg

humei170711b.jpg
Ophiocordyceps sp.
Host:Larva of Lepidoptera? Place:Nagaokakyo. 11 Jul. 2017.


いつもの坪に到着。前回未熟だったハヤカワセミタケはむしろ過熟気味。もう一体の方は結局見つからなかった。既に胞子放出を終えて萎びてしまったのだろう。
haya170711a.jpg
Metarhizium owariense
Host:N ymph of cicada Place:Nagaokakyo. 11 Jul. 2017.


シャクトリムシハリセンボンはほぼ完熟状態になっていた。
“syaku170711a.jpg"
Ophiocordyceps sp.
Host: Larva of Lepidoptera Place:Nagaokakyo. 11 Jul. 2017.


帰り際にホソエノコベニムシタケを1体みつけた、やや未熟だ。
“hosoe170711a.jpg"
Cordyceps cardinalis
Host: Larva of Lepidoptera Place:Nagaokakyo. 11 Jul. 2017.

  1. 2017/07/14(金) 20:48:11|
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セミタケ2017

2017/07/10

昨年セミタケ6体を記録した近所の坪、今年も梅雨入りしてから度々見に行っているのだが、なかなか出てこない。ところが9日にいつも出る場所から少し離れたところを調べると、かなり育ったものが一体出ていた。カメラを持っていなかったので、翌10日に撮影。
semi170710b.jpg

semi170710a.jpg
Ophiocordyceps sobolifera
Host:Nymph of cicada Place:Nagaokakyo 10 Jul. 2017.


そのまま自転車で遠征してキアシオオセミタケの坪を見に行く。
参道のいたるところにクモタケが出ている。
kumo170710a.jpg
Purpureocillium atypicolum
Host:Spider Place:Kyoto pref. 10 Jul. 2017.


昨年キアシが出ていた辺りを調べたが一体も見つからない。今年は全体的に発生が遅れているので、まだ出ていないのかもしれない。
ふと地面をみると見覚えのある黄色っぽいものが。ハナアブラゼミタケだ。周りを調べると、5、6体はあるだろうか。
hanabura170710b.jpg

hanabura170710a.jpg
Anamorph of Polycephalomyces nipponicus
Host:Nymph of cicada Place:Kyoto pref. 10 Jul. 2017.

  1. 2017/07/12(水) 10:23:58|
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