2016年のオオセミタケ事情2

2016/4/14

例年桜の季節にはオオセミタケが最盛期を迎える。京都市の某所はオオセミタケの大発生地なので、毎年何回も発生状況を調べている。今年も既に何度か訪れてこのブログでも報告しているが、桜の花も一段落して人出も落ち着いたようなので、最終的な発生状況を見るために彼の地に行ってきた。
3月22日に47体みつかったことは既に書いた。その後4月6日にも調べたが、この時は58体だった。数だけ見れば順調に増えているようだが、22日には確かに生えていたはずの場所で見つからなかったものがかなりあり、相当数が掘り採られているように思われた。
そして14日、この一週間で花見客が相当訪れたのだろう。オオセミタケも踏み潰されたり折れたりしているものがかなり目立ったが、6日には確かに生えていたはずの場所で残骸も残さず消えているものがかなりあった。結局この日みつかったのは52体で、そのうち多くは前回にはなかった場所でみつかっており、かなりの数が掘り採られてかなりの数が新しく出てきたという感じだ。
この場所のように多くの人に知られてしまっている場所では正確な発生数を知るのは無理なのだろう。

ところでこの場所のオオセミタケは頭部の色が濃いものが多いのだが、今回新しく見つけた中に非常に色が薄いものがあった。いわゆるウスイロオオセミタケというやつだろう。
このウスイロと比較の為に黒っぽいものとを一体づつ持ち帰ることにした。
掘ってみるとウスイロの方はやたらに柄(根というべきか?)が長く、掘っても掘ってもなかなか宿主が出てこない。しかも木の根が縦横に入り組んでいて石も埋まっているという具合で、かなり大変だった。これに対して黒っぽい方は予想外に浅く、1分もかからずに掘り出せた。
osem160414c.jpg

osem160414i.jpg

osem160414a.jpg

osem160414b.jpg
Ophiocordyceps heteropoda
Host:Nymph of cicada Place:Kyoto. 14 Apr. 2016.


先にも書いたように踏み潰されているものがかなり多かった。また頭部が喰いちぎられたように無くなっているものも幾つか見られた。
踏み潰されたのは花見客によるものだとしても、頭部だけ無くなっているのはどういうことだろう。
辺りには相変わらず鹿の糞が多かったが、まさか鹿に食べられたのだろうか?
osem160414g.jpg

osem160414h.jpg
Ophiocordyceps heteropoda
Host:Nymph of cicada Place:Kyoto. 14 Apr. 2016.


持ち帰ったオオセミタケ。この日採集した2体と共に8日に採集した1体の画像も載せておく。ウスイロは今までに採集したオオセミタケの中で最も長いかもしれない。8日のものは14日の2体に比べてかなり小さいが、宿主も違う。8日のは山地生で宿主はヒグラシ、14日のは平地生で宿主はアブラゼミ。
osem160414d.jpg

osem160414e.jpg

osem160408j.jpg
Ophiocordyceps heteropoda
Host:Nymph of cicada Place:Kyoto. 14, 8 Apr. 2016.

  1. 2016/04/21(木) 10:54:58|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

市バス1日乗車券で

2016/04/08

市バス・京都バス一日乗車券カードというものがある。京都市の均一運賃区間内で市バスと京都バスが何度でも乗り放題で500円というお得なカードだ。市バスの均一運賃は230円なので、3回乗れば元が取れる。そこでこのカードを使って京都市内のいくつか坪を周ることにした。西山から始めて嵐山経由で北山に向かい、時間に余裕があれば東山まで行くつもりだ。
まずは西山の坪、ここはいつもなら節約して阪急の駅からかなりの距離を歩いて行くのだが、今日はバスが自由に使えるので楽ができる。
ここはタイワンアリタケの坪だが他の種類も期待できる場所だ。
低木の葉を裏返して調べながら進むとさっそく感染したアリがいくつも見つかった。柄がほとんど伸びていないものから完熟したものまで熟度は様々だ。
ari160408a.jpg

ari160408dx.jpg

ari160408b.jpg

ari160408cjpg
Ophiocordyceps unilateralis
Host:ant Place:Kyoto. 08 Apr. 2016.


以前に比べてタイワンアリタケの発生範囲はやや減少しているようだが、相変わらず数は多い。昨年見つけたオオセミタケの坪も覗いてみたが、昨年より早いせいかやや数が少ない。見つかったのは8体だけ。やや未熟なようなので、これからもっと出てくるのかもしれない。1体だけ採集。
osem160408a.jpg

osem160408c.jpg

osem160408d.jpg

osem160408b.jpg
Ophiocordyceps heteropoda
Host: Nymph of cicada Place:Kyoto. 08 Apr. 2016.


他にはクモ生種などいくつかが見つかった。まず未熟なギベルラ・レイオパスが1体。ランノウアカツブタケが1体。それに未熟なヒメクチキタンポタケが1体だ。
gibe160408a.jpg
Gibellula leiopus
Host:spider Place:Kyoto. 08 Apr. 2016.


ran160408.jpg
Torrubiella sp.
Host:Egg sac of spider Place:Kyoto. 08 Apr. 2016.


hiku160408.jpg
Cordyceps annullata
Host:larva of Coleoptera Place:Kyoto. 08 Apr. 2016.


最初の場所で少し時間を取りすぎてしまったが、バスを乗り継いで次の場所に向かう。ここは実は虫草よりシャグマアミガサタケが目的だ。
前日の雨で水かさが増している上に昨年の洪水の際の倒木で道が何箇所かで塞がれていて、目的地に着くまでが結構苦労した。
シャグマはやや少なく、4つだけだったが、かなり大きなものが出ていた。
虫草のほうはさっぱりで、ギベルラ・プルクラが2体とランノウアカツブタケが2体だけだった。
gibe160408b.jpg
Gibellula pulchra
Host:spider Place:Kyoto. 08 Apr. 2016.


ここでも予定より時間を取ってしまったし少し疲れたので、結局二箇所だけで帰ることにした。しかしバスには5回乗ったので、一応元は取れたということだ。
  1. 2016/04/16(土) 01:41:11|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

早くもサナギタケ

2016/4/5

久しぶりにK川に出かけた。ハガクレ谷の上流に向かう。
まだサナギタケが出るには早すぎる時期だが、一応道沿いの斜面を調べながら進む。かなり上流に来たところで小さなオレンジ色のものが目についた。なんとサナギタケだ。
大きさは5mmに満たないが小さなツブツブも見える。全部で4つ見つかった。
sana160405a.jpg

sana160405b.jpg

sana160405c.jpg
Cordyceps militaris
Host: pupa of  Lepidoptera Place:Nagaokakyo. 05 Apr. 2016.


過去にこの時期にも虫草が発生していた辺りを調べてみたが、環境が変わってしまったのか何も見つからなかった。
そこで狙いをランノウアカツブタケに絞ってツバキの葉裏を調べることにした。
結局5体を見つけることができたが、どれもかなり色あせており、時期としては遅いように思えた。3体を持ち帰った。
ran160405b.jpg

ran160405a.jpg
Torrubiella sp.
Host:Egg sac of spider. Place:Nagaokakyo. 05 Apr. 2016.
  1. 2016/04/15(金) 14:13:06|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
次のページ