2015柿木村虫草探索会3

2015/08/22,23

持ち帰った採集品のいくつかを顕微鏡で調べてみた。

まず22日の午前中の探索で見つけたウスキサナギタケ。この種は2体みつけたが、もう1体の方は古かったのかバラバラになってしまった。
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Cordyceps takaomontana
Host:pupa of Lepidoptera. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.


子嚢殻
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perithecia of Cordyceps takaomontana

子嚢、ややヌンチャク形になっている。
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asci  of Cordyceps takaomontana

子嚢胞子、以前調べた長岡京産のものではヌンチャク形になっていた。今回は胞子の自然放出がなかったので無理やり子嚢殻をつぶして観察したせいか、はっきりしたヌンチャク形は見られなかった。おそらく途中で切れてしまっているのだろう。
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ascospore of Cordyceps takaomontana

次はこれも22日の午前中の探索で見つけたサビイロクビオレタケ。
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“sabi150822d.jpg"
Ophiocordyceps ferruginosa
Host:larva of Diptera. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.


子嚢殻
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perithecia of Ophiocordyceps ferruginosa

子嚢
“sabisinou.jpg"
asci  of Ophiocordyceps ferruginosa

子嚢胞子
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ascospore of Ophiocordyceps ferruginosa

次は自分で採ったものではなく、Aさんからいくつかもらったコツブイモムシハリタケ。やや古くなっていてマユダマタケの重複寄生が見られる。
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“imo150822c.jpg"
Ophiocordyceps crinalis
Host:larva of Lepidoptera. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.


子嚢殻
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perithecia of Ophiocordyceps crinalis

子嚢
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asci  of Ophiocordyceps crinalis

子嚢胞子
“imoharihousi.jpg"
ascospore of Ophiocordyceps crinalis
  1. 2015/08/31(月) 12:52:48|
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2015柿木村虫草探索会2

2015/08/22,23

昼食後、四国や山口からのメンバーも加わって別の場所を探索。ここは昨年も行ったところだ。
昨年はハリタケ型のものがたくさん出ていた場所だが、今年は一ヶ月ほど遅いせいかそういうものは全く見つからない。朝の行軍の疲れで集中力が落ちていたせいもあるのだろうか。
昨年調べなかった川の対岸にも行ってみたが成果は今ひとつだ。
結局みつかったのはアワフキムシタケなどの普通種以外では、未熟なクチキツトノミタケが2体、同じく未熟な朽木生の不明種が2種、やや未熟なコメツキヤドリシロツブタケが1体、これまた未熟なハトジムシタケが1体というところだ。

まずはクチキツトノミタケから。
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Ophiocordyceps stylophora
Host:larva of Coleoptera. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.



次は朽木生の不明種。宿主が違うので、別々の種類かもしれない。
“kutiki150822.jpg"
Ophiocordyceps sp.
Host:larva of Coleoptera. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.


コメツキヤドリシロツブタケはコメツキムシタケに重複寄生する種類だ。まだ子嚢殻はできていない。
“komesiro150822a.jpg"

“komesiro150822b.jpg"
Ophiocordyceps? sp.
Host:larva of Coleoptera. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.


探索後は温泉に入ってからAさん宅でバーベキュー。そのままAさん宅に宿泊。

翌23日は朝7時半から20kmほど離れたキャンプ場に集合して探索開始。
最初に見つかったのはギベルラ・レイオパス
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Gibellula leiopus
Host:Spider. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 23 Aug. 2015.


しかし後が続かない。ここはハゴロモツブタケの坪ということだが、やはり時期が遅すぎるのかもしれない。ミドリクチキムシタケの完熟の時期に合わせたということなので、他の種類にはかえって合わなくなってしまったのかもしれない。カメムシタケ、ハナサナギタケ、アワフキムシタケなどの普通種はあったが採らなかった。川に入って岸を調べるとクモノオオトガリツブタケがいくつも見つかった。いくつか採集。
“ootoga150823a.jpg"
torrubiella globosa
Host:Spider. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 23 Aug. 2015.


そのほかでは未熟なコエダクモタケ
“koeda150823.jpg"
Torrubiella leiopus
Host:Spider. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 23 Aug. 2015.


これまた未熟なトサカイモムシタケなどが見つかった。
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“tosaka150823b.jpg"
Metarhizium martiale
Host:larva of Lepidoptera. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.


結局その日はこれといった成果もなく終わったが、全体としては20種ほどの虫草に出会えた。
いくつか他の人が採ったものを貰ったが、これは22日午前中にAさんから。アスケルソニアの仲間だと思うが、帰ってから検鏡しても胞子は得られなかった。未熟だったのだろう。
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“ascx150822b.jpg"
Aschersonia sp.
Host:Scale insect?. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.


もう一つ、誰かが切ってきたイヌガヤの枝にたくさん付いていたコノイデオクレラ・テヌイス。皆で分けた。
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“cono-t150822b.jpg"
Conoideocrella tenuis
Host:Scale insect. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.


帰ってから検鏡した結果などは次の機会に。
  1. 2015/08/30(日) 19:42:13|
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2015, 柿木村虫草探索会 1

2015/08/22,23

今年も島根のAさんからのお誘いがあり、柿木村での虫草探索会に参加することになった。
昨年は午前8:03広島駅発の高速バスに乗るために大変な苦労をしたが、今年は尾道のY武さんからのお誘いで、前夜にお宅に泊めていただいて22日早朝に柿木村に行く車に同乗させていただけることになった。今回はお母さんは参加せず、太郎君とお父さんだけで行くので、座席に余裕があるとのことだった。
22日はまだ暗いうちに出発、7時過ぎには柿木村に着いた。全員が参加するのは午後からだが、午前中はAさんが、少数のメンバーだけに取って置きの場所を案内してくれるということだ。
参加者はAさん、前夜からAさんの家に泊まっていたO塚さん、Y武さん父子、私の5人。
2台の車に分乗して出発するとすぐに山道に入る。しばらく歩いて渓流に出る。ここからが探索のはじまりだ。


渓流沿いの土手から探し始める。ここはAさんによればコツブイモムシハリタケの坪だということだが、時期が少し遅いようで私には見つからない。まず目に入ったのは黄色い虫草。ウスキサナギタケだ。
“usuki150822c.jpg"
Cordyceps takaomontana
Host:pupa of Lepidoptera. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.


川に入って両岸を調べる。大きな木の根元にアカンソミセス・アラネアルムが見つかった。
“kumo150822a.jpg"
Akanthomyces aranearum
Host:Spider. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.


Aさんの案内でさらに上流へ。倒木がたくさんある場所を調べると、次々に朽木生の虫草が見つかった。まず見つかったのはミドリクチキムシタケ。朽木の表面に頭だけ出している。地味な色彩なので非常に見分けにくい。3体みつけて2体掘り出したが、木の材質が堅いのでなかなかうまくいかない。結局また宿主を折ってしまったが、部品は全て回収できた。
“mido150822a.jpg"

“mido150822d.jpg"

“mido150822e.jpg"


別の場所では太郎くんがきれいに掘り出していたので、写真を撮らせてもらった。
“mido150822b.jpg"
Metarhizium atrovirens
Host:larva of Coleoptera. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.


最初のミドリクチキムシタケと同じ木に別の種類が出ていた。未熟なクチキツトノミタケだ。近くの木からはもう少し成長したものが見つかった。
“tuto150822a.jpg"

“tuto150822b.jpg"

“tuto150822c.jpg"
Ophiocordyceps stylophora
Host:larva of Coleoptera. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.


その後Aさんの後に付いて行軍が始まる。道がないので沢を登るのだが、大きな石や倒木がゴロゴロしており、かなりハードなコースだ。ようやく目的の場所に着いた時にはAさん以外の全員がヘトヘトになっていた。
なかなか見事な景色だったので、写真を撮っておいた。
“sawa150822.jpg"


ここはサビイロクビオレタケとムラサキクビオレタケの坪だ。サビイロは大きな倒木の表面を被った苔の中からいくつも出ている。2体ほど採取して持ち帰ることにした。
“sabi150822a.jpg"

“sabi150822b.jpg"
Ophiocordyceps ferruginosa
Host:larva of Diptera. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.


ムラサキのほうは2体しか出ていなかったので、写真だけ撮って他の人に譲った。この種は以前に検鏡を済ませている。
“mura150822.jpg"
Ophiocordyceps purpureostromata
Host:larva of Coleoptera. Place:Kakinoki village (Shimane pref.) 22 Aug. 2015.


同じコースを戻って午前の探索は終わり。続きは次回。
  1. 2015/08/26(水) 10:05:34|
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