5月のまとめ

2014/05/19~5/23

5月になってからあちこち出かけているが、どうも調子が良くない。例年なら出ているはずの種類が出ていないのだ。例えばクサナギヒメタンポタケとか、棍棒形の菌生不明種とかだ。一方サナギタケだけは例年以上に出ている。

19日は自転車で高槻市まで遠征した。西山を越えていくので結構大変だ。目的地に着き杉林の林床を調べる。例年ならオオセミタケが多数出ているはずなのだが、なかなか見つからない。探すうちに、何かを掘った跡のような穴がいくつも空いているのに気付いた。十数個はあるだろうか? 大きさや深さからしてどうやらオオセミタケを掘った跡のようだ。先客があったのだろう。これだけの数を掘り出しているところをみると、大勢で来たのかもしれない。その付近で探すのはあきらめて少し奥に入ると、やっと一体オオセミタケが見つかった。かなり掘り易そうに見えたので試しに掘ってみると、すぐに宿主のセミ若虫が現れた。その付近では、もう2体見つかったが掘らなかった。
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Ophiocordyceps heteropoda
Host: nymph of cicada. Place:Takatsuki. 19 May. 2014


人が既に入った後を調べても仕方ないので、少し離れた別の谷を調べることにした。こちらの谷に入るのは初めてだが、前の谷と似たような感じで、同じような杉林が続いている。こちらには堀り跡もなく、すぐに何体かオオセミタケが見つかった。未熟でもなく、萎びてもおらず、時季的にはちょうど最盛期のように見える。4、5体見つけたがここでは掘らず、新しい発生坪を確認するだけに留めた。
持ち帰った標本は洗浄して撮影した。はてなマークのようなおもしろい形をしている。
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Ophiocordyceps heteropoda
Host: nymph of cicada. Takatsuki. 19 May. 2014


22日は宇治市のいつもの谷に行ってみた。ここもクサナギヒメタンポタケが出る場所だが、今年はいくら探しても見つからない。坪の寿命が尽きたのか、それとも今年がたまたまはずれ年なのだろうか?
さらに奥に進んで調べたが、未熟なタイワンアリタケがいくつか見つかっただけだった。あきらめかけていたところ、黄色っぽい大きなタンポ形の虫草らしいものが目に付いた。どうやらオオセミタケのよだが、この場所でオオセミタケを見るのは初めてだし、普通のオオセミタケに比べて色が明るく、黄色っぽい。ウスイロオオセミタケといわれるタイプのように思えた。かなり大型なので深いのではと考えたが、案の定、掘っても掘ってもセミが出てこない。かなり時間をかけてやっと掘り出せた。これも持ち帰り洗浄して撮影した。
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Ophiocordyceps heteropoda
Host: nymph of cicada. Place:Uji. 22 May. 2014


23日は昼食に出たついでに、ちょっとだけK川を覗いてみた。サナギタケだけは相変わらず順調で、前に行った時に薬酒用に数十体採集したにもかかわらず、減ったように見えない。ただ、中には古くなって色が変わっているものもある。
クサナギヒメタンポタクサナギヒメタンポタケはやはり見つからない。
探しているうちにヒメクチキタンポタケが見つかった。かなり膨らんできているが、完熟には至っていない。
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Cordyceps annullata
Host:   larva of  Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 23 May. 2014


もう一種類、枝の中に入り込んだ不明の幼虫から出た未熟の不明種。前にも似たようなものを見たことが有るが、追培に失敗した。今回も持ち帰って追培することにした。
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Ophiocordyceps sp.
Host:   larva of  Coleoptera? Place:Nagaokakyo. 23 May. 2014

  1. 2014/05/31(土) 18:20:55|
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広島からのお客様

2014/05/3

5月3日は冬虫夏草の会やWEBで以前から親しくさせていただいている広島のT君たちY武親子と、京都のS田さんが参加して、京都と長岡京の虫草坪を巡る小観察会だった。S田家のH君は部活動があるので参加できないということで、お母さんだけ。2台の車でM谷に向かったが、連休中とあって京都市内は渋滞気味で、かなり離れた駐車場から長距離を歩いてようやく目的地に到着。山道に入ってしまうとウソのように人がいない。歩きながら地上30cm以下の低木の葉をめくってみると、タイワンアリアリタケが付いている。このブログでは前々回に紹介しているので画像は割愛する。途中Y武パパが虫草探しに夢中になって迷子になるという事件もあったが、パパさんはその後3種類の虫草を自力で見つけて名誉挽回する。
ガヤドリナガミツブタケはパパさんの他S田さんと私も一体ずつ見つけた。
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Cordyceps tuberculataf.moeleri
Host:  adult of  Lepidoptera. Place:Kyoto. 05 May. 2014


T君はタイワンアリアリタケの撮影に夢中になっていたが、後で見せてもらったところ撮影技術が格段に良くなっていた。

これはY武パパが見つけたヒメクチキタンポタケ。一本の朽木に2体出ていた。
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Cordyceps annullata
Host:   larva of  Coleoptera. Place:Kyoto. 05 May. 2014


午後からは長岡京市のお馴染みK川へ。連休中とあって車で入れるかどうか心配したが、意外に簡単に入れた。

サナギタケは前回は10体ほど見つかっただけだったが、今回は数十体が見つかった。本気で探せばおそらく100体以上あったのではないだろうか。数日前にまとまった雨が降ったことも幸いしたのだろう。サナギタケは前回紹介しているので、これも画像は割愛する。
クサナギヒメタンポタケは今回も残念ながら見つからなかった。やはりまだ早いのだろうか。

サナギタケを探していたところ、T君がきれいなマッチ棒形のオオセミタケを見つけた。
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Ophiocordyceps heteropoda
Host: nymph of cicada. Place:Nagaokakyo. 05 May. 2014


この辺りではオオセミタケは珍しい。数年に一体見つかるぐらいだ。一見掘り易そうに見えたのだが、少し掘ると太い木の根や石に阻まれて、なかなか寄主のセミ若虫まで到達しない。T君にパパさん、私も加わって、一時間ぐらいかけてようやく掘り出した。かなりの大きさで、寄主はヒグラシではなく、おそらくアブラゼミだろう。後で聞くと17cmもあったそうだ。
その隣りに実はもう一本のストローマが出ていて、これもT君が掘ってみたのだが、こちらの方は完全に太い根の下に入り込んでいて、途中で断念せざるを得なかった。

その後、キャンプ場に向かってK川本流を進み、いくつかの坪を調べたのだが、サナギタケ以外の収穫はなかった。
  1. 2014/05/07(水) 23:52:02|
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