山中で大雨

2012/09/04

今週は月曜、火曜と朝から雨で出かけられなかった。4日の水曜日はさわやかないい天気だったので、少し遠くに行ってみることにして早めに家を出た。
目的地は京都市と亀岡市の境目ぐらいにある谷。春に自転車で新坪探しをした時にアタリを付けておいた場所だ。
今回は電車とバスを乗り継いで行くことにした。目的のバス停まではよく晴れていたが、バスを降りて歩き始めた途端ぽつぽつと降ってきた。歩くうちに雨はだんだん強くなり、やがて本降りになった。ここで引き返そうか迷ったが、木の下で雨宿りをしているうちに小止みになったので、強行することにした。
舗装された山道をしばらく歩いた後、道を外れて斜面を降りる。谷底は川の源流だがほとんど水はなく、わずかにちょろちょろと流れているだけだ。また雨が少し強くなってきたので、傘をさして川底を歩いて下る。よさそうな場所に来たが、雨が激しくなり傘をさしたまま木の下にしゃがんで雨宿り。近くにあった倒木を見ると何やら白い物が生えている。どうやら未熟な虫草のようだ。おそらくクチキムシツブタケか?とてもカメラを出せる状態ではないので、朽木を割って採集し、持ち帰って調べることにした。
雨が小降りになると動き、激しくなると雨宿り、の繰り返しで、途中オイラセクチキムシタケらしい未熟虫草を2体採集した。他にもハナサナギタケやイトヒキミジンアリタケ、ガヤドリナガミツブタケを見つけたが採集せず。
そうこうするうちに雨はますます激しくなり、最早豪雨と言えそうな状態になった。さすがに危険を感じたので、とりあえず舗装道路まで引き返すことにしたが、虫草探しの間にかなりの距離を下って来てしまったようだ。先ほどまではちょろちょろ流れていた川も今は轟々と音をたてて流れているし、傘をさしながら滑り易い斜面を上るのはかなり大変だった。
やっとのことで道路まで辿り着いたら、雨はすっかり止んでいた。カメラは全く出番がなく、ビニール袋にくるまれてバッグに収まったままだった。

さて、持ち帰った3体の未熟虫草だが、どうやら思っていた種類とは違っていたようだ。

まず最初に見つけたクチキムシツブタケかと思った虫草。宿主はキマワリの幼虫のようだ。
kutiki130904a.jpg
Ophiocordyceps ryogamiensis?
Host: larva of  Coleoptera. Place:Kameoka. 04 Sep. 2013


ストローマは白い菌糸で被われている。どうやらリョウガミクチツブタケか?
kutiki130904b.jpg
Ophiocordyceps ryogamiensis?
Host: larva of  Coleoptera. Place:Kameoka. 04 Sep. 2013


次にオイラセクチキムシタケと思って採集した2体。同じものを反対側からもう一枚。長岡京市ではオイラセの宿主はコメツキムシの幼虫だが、今回のものは小型のキマワリ或はゴミムシダマシ科の幼虫のようだ。
humei130904a.jpg

humei130904b.jpg
Ophiocordyceps sp.
Host: larva of  Coleoptera. Place:Kameoka. 04 Sep. 2013


よく見ると子嚢殻が一つできている。色はいわゆるウスイロ、明らかにオイラセクチキムシタケではない。
humei130904c.jpg
perithecia of Ophiocordyceps sp.

3体とも現在追培中。暑さが少し収まったので追培がうまくいくかもしれない。
結局のところ比較的近い場所にもかかわらず長岡京市とは違う種類の虫草が出ていたわけだ。
今回は文字通り雨に水をさされたわけだが、こうなるともう一度調査しなければならないだろう。これからしばらく個展の準備等で忙しくなるので、次に行けるのは12月か?今度は自転車で行ってみよう。
  1. 2013/09/07(土) 00:45:01|
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