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クビオレアリタケ探索2

2013/07/22

この記事を書いている時点で2013年の虫草祭からすでに帰ってきているが、その記事をアップする前にクビオレアリタケの重複寄生菌の件を整理しておきたい。まず、20日に採集してきた標本を22日に撮影した写真から。
kubiari130722a.jpg

kubiari130722b.jpg

kubiari130722c.jpg
Ophiocordyceps unilateralis var. clavata
Host: ant. Place:Sanda. 20 Jul. 2013


すでに胞子を吐き出していたので検鏡した。一昨年は未熟で充分に観察できなかったものだ。

クビオレアリタケの子嚢胞子
kubiarihousi.jpg
ascospores of Ophiocordyceps unilateralis var. clavata

ところで持ち帰った標本の中に重複寄生菌と思われるものがあった。白い糸のように見えるのがそれだが、昨年タイワンアリタケから出たものと同じくSporotricum niveum Kobayasiと思われる。一応アリノシロイトタケという仮名が付いているようだ。
kubiari130722e.jpg
Sporotricum niveum Kobayasi?
Host: ant. Place:Sanda. 20 Jul. 2013


検鏡して確認したが、小林論文のデータとほぼ一致する。

分生子柄束
arisiro1.jpg
synnema of Sporotricum niveum Kobayasi?

分生子
arisiro2.jpg
conidiogenous cels and conidia of Sporotricum niveum Kobayasi?

同じ標本を反対側から見ると白いツブツブのようなものが見える。これも重複寄生菌だろう。7月3日に三田市で撮ったクビオレアリタケに写っていたものと同じと思われる。
kubiari130722f.jpg

kubiari130722g.jpg

検鏡してみたが、やはり子嚢菌の子嚢殻のようだ。子嚢胞子は確認できたが子嚢は確認できなかった。消失性の子嚢か?
7月3日の写真を見た時には、最近新種記載されたばかりのツブガタアリタケ (Ophiocordyceps sessilis) の未熟なものではないかと疑ったが、どうやら違うようだ。もしかするとアリノシロイトタケの有性時代かもしれない。

子嚢殻
kubiari4b.jpg
perithecia of unknown fungi ( teleomorph of Sporotricum niveum Kobayasi? )

子嚢胞子
kubiari4a.jpg
ascospores of unknown fungi ( teleomorph of Sporotricum niveum Kobayasi? )
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  1. 2013/07/31(水) 11:41:27|
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クビオレアリタケ探索

2013/07/20

7月3日のクビオレアリタケ探索は失敗におわったが、山鳥さんの掲示板に載ったKIQさんの情報により神戸市北部でクビオレアリタケが発生していることがわかった。
早速KIQさんと連絡を取り、20日に現地を案内していただけることになった。
駅で待ち合わせてKIQさんと一緒に目的地へ。10分程歩いて到着。市街地から山道に入ったばかりの斜面に生えたクリの木がクビオレアリタケの発生場所だった。
私の背より少し高いぐらいの位置にある枝にアリがしがみついていて、虫草が生えている。全部で6、7体ぐらいか?やや未熟なものが多い。
かなりの時間を掛けて撮影したが、なにしろ足場が悪い上に位置が高いものだから撮りにくいこと極まりない。
結局手持ちでフラッシュ撮影したもの以外は全てブレていた。
kubiari130720h2.jpg

kubiari130720g2.jpg

kubiari130720b2.jpg
Ophiocordyceps unilateralis var. clavata
Host: ant. Place:Kobe. 20 Jul. 2013


2体だけ採取して次の目的地の三田市に向かう。3日に見つけたクビオレアリタケの重複寄生菌のその後を調べるためだ。
木はすぐに見つかったが、虫草はカラカラに干涸びていた。それでも3体採取して調べることにする。
その際に気付いたのだが、ヒイラギに付いていたのは一体だけであとのものはすぐ後ろのミツバツツジに付いていたのだ。
ミツバツツジなら周りにいくらでもあるので調べてみると、少し離れたところにあるやや高いミツバツツジの枝にクビオレアリタケがたくさん付いているのが見つかった。
10体以上あるだろうか?しかもほとんどが完熟していて,胞子を吐き出しているものもある。
早速カメラを取り出して撮影したが、ここも高さ1.5~2m程もあり撮りにくいのは同じだ。
kubiari130720c2.jpg

kubiari130720d2.jpg
Ophiocordyceps unilateralis var. clavata
Host: ant. Place:Sanda. 20 Jul. 2013


ここで粘ってもあまりいい写真は撮れそうもないので、形のいいものを3体程採取して次に向かう。
1~2km離れたところにKIQさんがよく観察している場所があるということで、そこを目指して歩く。ため池がいくつも連なるような場所で、長岡京市とはかなり違う環境だ。残念ながら日照り続きで地面が乾ききっていたのと、マダニやマムシが多いということで長靴無しでは奥まで入る気になれなかったのとで、あまり収穫はなかった。時季がよければ面白そうなところだ。最後にオサムシタケの坪を案内していただき、数体の発生を確認できた。京都市周辺では見たことがない。
osa130720a.jpg

osa130720b.jpg
Tilachlidiopsis nigra
Host: adult of Coleoptera. Place:Sanda. 20 Jul. 2013

  1. 2013/07/24(水) 20:46:36|
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梅雨明け、豪雨

2013/07/15, 16

7月13日は久しぶりに京都市内に行った。ついでにいくつかセミ生種の坪を廻ってみたが、日照り続きでカラカラに乾ききっている。当然虫草の気配もない。ところが昼過ぎから降り始めて雷を伴う豪雨になった。夕方まで降り続いたので相当な降雨量になっただろう。
一日おいて15日も朝から大雨。午頃まで降り続いた。午後になってようやく止んだので食料の買い出しに行った。途中のO寺を覗いてみると今年初めてのセミタケが見つかったが、無惨にも踏みつぶされていた。この寺は市街地にもかかわらず、毎年一体だけセミタケが出るのだ。
semi130715.jpg
Ophiocordyceps sobolifera
Host: nymph of cicada. Place:Nagaokakyo. 15 Jul. 2013


翌16日はK川に行った。前に見つけておいた虫草が大雨で流されていないか見に行ったのだ。水かさはいつもよりは多いが思ったほどではない。
まずシャクトリムシハリセンボンを見に行った。5日にはまだ子嚢殻は見られなかったが、今回は小さなツブツブがたくさんできている。
syaku130716c.jpg
Ophiocordyceps sp.
Host: larva of Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 16 Jul. 2013


撮影後、いつもの谷に向かう。多少荒れた感じはあったが、前に見つけておいたハエヤドリタケやハヤカワセミタケは無事だった。ハエヤドリはほぼ完熟していたので持ち帰った。
hae130716b.jpg
Ophiocordyceps dipterigena ?
Host: adult of Diptera. Place:Nagaokakyo. 16 Jul. 2013


ハヤカワセミタケのほうは暗緑色になっており、むしろ過熟のようだったので掘ってみた。寄主はニイニイゼミのようだ。
haya130716c.jpg

haya130716a.jpg
Metacordyceps owariensis
Host: nymph of cicada. Place:Nagaokakyo. 16 Jul. 2013


少し離れた場所に虫草らしきものが出ていた。どうやらこれも未熟なハヤカワセミタケのようだが、同じ種類なのに発生時期がずれているのは不思議だ。
haya130716b.jpg
Metacordyceps owariensis ?
Host: nymph of cicada. Place:Nagaokakyo. 16 Jul. 2013


他には未熟なコエダクモタケツブノセミタケが見つかった。ツブセミのほうは、久しぶりに掘ってみたのだが、20cmほど掘ってもまだまだ終わりそうにないので断念した。以前に何度も掘っているし、蚊が多くて集中できそうもなかったのだ。
gibe130716.jpg
Torrubiella leiopus
Host: spider. Place:Nagaokakyo. 16 Jul. 2013


tubusemi130716.jpg
Ophiocordyceps prolifica
Host: nymph of cicada. Place:Nagaokakyo. 16 Jul. 2013

  1. 2013/07/18(木) 17:50:11|
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