今年も猪名川2

2013/06/27

6月3日に猪名川町に行ってから3週間以上が過ぎた。そろそろその後の様子を見に行かなければならない時期だ。というわけで、朝早くから出かけた。
まず最初に不明の菌生虫草を見に行った。前回はかなり未熟なものが2体ほど出ていただけだったが、今回は完熟と思われるものが7体出ている。ただ、前回露出していたツチダンゴがなくなっているのは、先日の大雨で流されたのだろう。昨年充分調べたので、今回は採集しなかった。
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Elapocordyceps sp.
Host: Elaphomyces. Place:Inagawa. 27 Jun. 2013


その後、周りを調べたが他には見つからず、昨年は出ていたハエヤドリタケも見つからなかった。倒木がたくさんあるにもかかわらず、朽木生の虫草は全く出ていない。やっとヒメクチキタンポタケが一体見つかっただけだった。
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Cordyceps annullata
Host: larva of Coleoptera. Place:Inagawa. 27 Jun. 2013


地面を調べている時、非常に小さなマルミノアリタケを見つけた。よく見ると宿主のアリも露出している。
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Ophiocordyceps formicarum
Host: ant. Place:Inagawa. 27 Jun. 2013


一通り調べた後、谷の入り口付近に戻ってタイワンアリタケの坪を調べた。前回はほとんどストローマが伸びていないものばかりだったが、今回はちゃんと結実しているものがたくさん見つかった。一ヶ月の間に伸びて結実したわけで、思っていたよりもかなり成長が速い。
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Ophiocordyceps unilateralis
Host: ant. Place:Inagawa. 27 Jun. 2013


タイワンアリタケを調べているうちに、丈の低いアオキの葉裏に見慣れぬ虫草が付いているのが目に入った。ルーペで見ると宿主はハゴロモの仲間のようだ。まだ未熟で子嚢殻はできていない。家の近くなら現地で経過観察をするのだが、ここは気軽に立ち寄れる場所ではないので、持ち帰って追培することにした。
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Ophiocordyceps sp.
Host: nymph of Homoptera. Place:Inagawa. 27 Jun. 2013


さらにタイワンアリタケが付いているのと同じ種類の木にカイガラムシ生のトルビエラが付いているのが見つかった。カイガラムシキイロツブタケに似ているが黄色味が少ないので、どうやらシロミノカイガラムシタケのようだ。
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Torrubiella sp.
Host: scale insects. Place:Inagawa. 27 Jun. 2013

  1. 2013/06/28(金) 11:31:36|
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ひさしぶりのハリセンボン

2013/06/24

大雨の後の状況を見にK川へ。さすがに地面はよく濡れていて、川の水は轟々と流れている。まずクサナギヒメタンポタケの坪を調べた。すっかり老成して黄色っぽくなっている。いくつかは雨で流されたのか姿を消している。
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Metacordyceps kusanagiensis
Host: coccoon of Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 24 Jun. 2013


場所を変えて別の谷へ。途中の道沿いの斜面でサナギタケを見つけた。
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Cordyceps militaris
Host: larva of Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 24 Jun. 2013


目的の谷に着いて川面に降りて調べる。ここはクモ生虫草が多いところだが、今年はまだ出てきていないようだ。岸のアオキの枝に蛾生虫草が付いているのが一体見つかった。おそらくガヤドリナガミノツブタケだろう。まだ子嚢殻はできていない。高さ2mぐらいの場所なので三脚が使えない。仕方が無いので手持ちでのフラッシュ撮影を試みた。何枚も撮ったが、後で見てみるとほとんどがぶれていた。
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Cordyceps tuberculata
Host: adult of Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 24 Jun. 2013


あまり成果が無いのでまた場所を変える。毎年夏には何種類もの虫草が見られる場所だが、ここもまだ低調だ。サナギタケやヒメクチキタンポタケが見つかったが撮影せず。小さなギベルラが見つかったので撮影しようとすると三脚が無い。さっき蛾生虫草を撮影した時に置き忘れたのだろう。
仕方が無いのでここでも手持ちでのフラッシュ撮影。やや未熟なGibellula pulchraだ。
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Gibellula pulchra
Host: spider. Place:Nagaokakyo. 24 Jun. 2013


三脚を取りに先ほどの谷へ。三脚はすぐに見つかったが、二つの谷の間はかなり距離があるので、ずいぶん時間と体力を浪費したものだと悔やみながら帰途についた。ふと道沿いの木を見るとなんとシャクトリムシハリセンボンが付いている。まだ未熟だが、なかなか見事なハリセンボンだ。先ほどは見逃していたわけだが、三脚を忘れたおかげで今日最高の成果を得ることができた。このハリセンボンは生の枝ではなく枯れ枝に付いていたので、目立たない場所に移して経過を観察することにした。
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Ophiocordyceps sp.
Host: larva of Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 24 Jun. 2013

  1. 2013/06/25(火) 09:54:30|
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待望の雨

2013/06/19~21

5月末に梅雨入りしたものの半月以上も雨がふらず、完全に空梅雨状態。15日にようやく降ったと思ったら、またまた前線がどこかに行ってしまった。地面は相変わらずカラカラに乾いたままだ。もしかしたら何か出ているかもしれないと何度か調べてみたが、18日にO寺でたった一つだけクモタケを見ただけだった。
O寺に出ているなら、とK寺も調べてみたがこちらでは一体も見つからず、ついでに裏の山林のコガネムシハナヤスリタケの坪に行ってみた。こちらも地面が乾いていたが、ようやく数ミリほどの小さなものを一体だけ見つけることができた。
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Ophiocordyceps nigrella
Host:  larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 19 Jun. 2013


そして20日になってようやく待ちに待った大雨が来た。雨は一日中降り続き、21日になってもまだ止まなかった。午頃小止みになったので昼食のついでにO寺に寄ってみた。予想通り何体もクモタケが出ていたので雨の中で撮影。一旦帰宅してからK寺へ。こちらでも数体が見つかった。
写真のうち最初の3枚がO寺のもの、4枚目がK寺のもの。3枚目は18日に見つけたもので、すっかり雨に打たれている。
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Nomuraea atypicola
Host: supider. Place:Nagaokakyo. 21 Jun. 2013


クモタケ撮影後、裏の山林にも廻ってみた。コガネムシハナヤスリタケは雨を吸ってやや大きくなっており、19日には見つからなかったもう一体とマユダマタケの重複寄生をうけた2体が新たに見つかった。新たに出てきたわけではなく、19日には見逃していたのだろう。
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Ophiocordyceps nigrella
Host:  larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 21 Jun. 2013


6月も下旬になってようやく虫草シーズンらしくなってきた。これからしばらくは忙しくなりそうだ。
  1. 2013/06/21(金) 22:11:57|
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