梅雨明け、祭りの日

2012/07/17

豪雨続きから一転してかんかん照りの猛暑日が続く。
朝から阪急電車で京都方面に向かったが、いつにない混みよう。うっかりしていたが、今日は祇園祭りの山鉾巡航の日なのだ。
目的の神社に着いて早速探索開始。地面は早くも乾き始めているが、まだアイタケやイグチ類がたくさん出ている。そんな中でまず見つかったのはハナアブラゼミタケ。この場所では初めてだ。続いてキアシオオゼミタケの坪へ。毎年数体は見つかるのだが、ここ数年は成績が悪い。今年も一体だけしか見つからなかった。採集せず。
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Cordyceps zhejiangensis
Host:nymph of cicada. Place:Kyoto. 17 Jul. 2012


次の目的地まではかなりある。強い日差しの中を歩いて山中に入り、川沿いの道を進む。先日の大雨の名残で、水量は多くやや濁っている。途中で細い山道に入り渓流沿いに進む。ここは過去何度か来ているがガヤドリタケぐらいしか見つけた記憶がない。今回もあまり当てにはしていなかったが、いくら進んでもクモタケ数体だけしか見つからない。そろそろ帰ろうかと思った時、気がつけばちょっといい雰囲気の場所に来ていた。最後にここを調べてから帰ろうと少し集中して探し始めた途端、白いものが目に映った。マユダマタケだ。マユダマタケは他の虫草に重複寄生するので、もしかしたらコガネムシハナヤスリタケなどが出ているかもしれない。とりあえず写真を撮ったが、撮ったものを拡大してみて驚いた。見た事の無い大きなつぶつぶが写っていたのだ。
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Ophiocordyceps superficialis
Host:larva of Coleoptera. Place:Kyoto. 17 Jul. 2012


どうやらジムシヤドリタケ(Ophiocordyceps superficialis)のようだ。京都周辺でも何カ所かで見つかっているが、私自身にとっては初めての種類だ。あわてて周囲を探すと次々に同じようなものが見つかった。マユダマタケが付いていないものも見つかり始めたが、これは地面の色とよく似ていて、極めて見えにくい。有ったと思っても、つい気を緩めると見失ってしまう。写真を撮るにしても、オートフォーカスが全く使えない。
結局20体以上は見つかっただろうか。徹底的に調べたわけではないので、実際はもっと出ていたのだろう。何体か掘り出して持ち帰ることにした。
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Ophiocordyceps superficialis
Host:larva of Coleoptera. Place:Kyoto. 17 Jul. 2012


ジムシヤドリタケを探す過程で、ホソエノコベニムシタケ(財田型)やツブノセミタケなど、他の虫草もみつかった。なかなか有望な坪と言えるだろう。かなり暑さに参っていたのがこの発見で一気に吹き飛んだ感じだが、これだけで満足して帰ることにした。

持ち帰ったジムシヤドリタケ。寄主はコガネムシの仲間のようだが、種類まではわからない。コガネムシハナヤスリタケの寄主と同じ種類のようだ。
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Ophiocordyceps superficialis
Host:larva of Coleoptera. Place:Kyoto. 17 Jul. 2012


暑さに蒸れたあと冷蔵庫に入れたのが悪かったのか、胞子を出してくれない。しかたなく子嚢殻をつぶして検鏡してみた。

子嚢殻。
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perithecia of Ophiocordyceps superficialis

子嚢。
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asci of Ophiocordyceps superficialis

二次胞子。
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secondary spores of Ophiocordyceps superficialis
  1. 2012/07/20(金) 12:00:00|
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