猪名川再訪2

2012/05/31〜06/01

猪名川町から持ち帰った標本を洗浄して撮影した。まずは不明の菌生虫草。細根状になって寄主に繋がり地中部が白色であること、全体の形や色、寄主などから考えてシロネハナヤスリタケと思われる。以前一体だけ採取しているが、群生しているのは初めてだ。
sirone120530e.jpg

sirone120530f.jpg

sirone120530g.jpg

sirone120530h.jpg
Elaphocordyceps ×jezoensoides?
Host:Elaphomyces sp. Place:Inagawa. 30. May. 2012


寄主のツチダンゴは京都辺りで見かける普通のツチダンゴに比べてやや赤味がかっていて、外殻の疣状突起は薄く緻密な印象がある。中心部は黒色で緻密。直径1cm以下と小さいが未熟なためか?以前採取したシロネハナヤスリタケの寄主とよく似ている。(同種か?)
tutidango.jpg
Elaphomyces sp. Place:Inagawa. 30. May. 2012

小さなアリタケは洗ってみると寄主はチクシトゲアリだった。この種にマルミノアリタケが付くことは珍しいので一応検鏡してみたが、普通のマルミノアリタケの胞子と全く変わらなかった。
ari120530e.jpg
Ophiocordyceps formicarum
Host:adult of ant. Place:Inagawa. 30 May. 2012


不明のクモ生のトルビエラは長岡京で過去2回採取している種類だが、全長6.5mmと小さい。
nunkumo120530b.jpg

nunkumo120530c.jpg
Torrubiella sp.
Host:spider. Place:Inagawa. 30 May. 2012


極めて小さな子嚢殻を採って検鏡してみた。

子嚢殻。
nunkumo120601c.jpg
perithecia of Torrubiella sp.

子嚢は未熟のようで胞子は放出されていない。この種の胞子はヌンチャク形だといわれているが、子嚢の内部を見ると確かにそのように見えるものもある。しかし全てがヌンチャク形だというわけではなさそうだ。
nunkumo120601b.jpg

nunkumo120601a.jpg
asci of Torrubiella sp.

最後はタイワンアリタケの重複寄生菌。
ari120530f.jpg
Sporothrix? sp. on Ophiocordyceps unilateralis
Host:adult of ant. Place:Inagawa. 30 May. 2012


分生子柄束を一本採って検鏡した。分生子形成細胞を見ると分生子が分離した跡の小歯状突起がいくつも見える。どうやらSporothrixの仲間のようだ。
spo120530c.jpg

spo120530a.jpg
conidiogenous cells of Sporothrix? sp.

分生子
spo120530b.jpg
conidia of Sporothrix? sp.
  1. 2012/06/01(金) 21:56:51|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0