猪名川再訪1

2012/05/30

天気が良さそうなので少し遠くに出かけることにした。猪名川町某所は昨年も7月16日に訪れているが、その時は時季的に遅過ぎた感じで地面はからからに乾いていた。電車とバスを乗り継いで目的地へ。昨年と同じ谷に入る。まず葉裏のタイワンアリタケを探す。すぐに何体か見つかったが完熟しているものは一つもない。どうやら今回は時季が早過ぎたようだ。それでもやや結実部が膨らんだものをいくつか見つけ撮影。
白いトゲ状の重複寄生菌が付いたものも見つかり、これは持ち帰った。
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Ophiocordyceps unilateralis
Host:adult of ant. Place:Inagawa. 30 May. 2012


同じ場所でギベルラタケの仲間を見つけた。クモ生はこの一体だけ。
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Gibellula leiopus
Host:spider. Place:Inagawa. 30 May. 2012


谷川をさらに奥に進んだが地面にも朽木にも何も出ていない。そろそろ引き上げようかと思った時、小さなアリタケらしきものを見つけた。特に珍しくもない種だが今年初めてなので一応撮影。
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Ophiocordyceps formicarum
Host:adult of ant. Place:Inagawa. 30 May. 2012


撮影のために三脚を設置しようとした時、小さな棍棒状のものに気がついた。どうやら未熟な虫草のようだ。掘ってみると白い細根状の菌糸が現れ、それにくっついて丸い塊が出てきた。小型のツチダンゴの仲間のようだ。さらに周りを探すと他にも何体か出ている。露出している小さなツチダンゴの仲間もいくつか見える。全て未熟だが数体を掘り出して持ち帰ることにした。
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Elaphocordyceps sp.
Host:Elaphomyces sp. Place:Inagawa. 30. May. 2012


もっと出ていないかと範囲を拡げて探していると白い菌糸がついた小さな虫のようなものが目に入った。ルーペで見るとツブツブの子嚢殻が見えた。以前何度か見た事のあるクモ生のトルビエラだ。
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Torrubiella sp.
Host:spider. Place:Inagawa. 30 May. 2012


次々に珍しい種類が見つかるので気を良くして、さらに周りを探すと、なんと見事なハエヤドリタケまで見つかった。私にとっても初めての種類だが、関西ではほとんど記録がない種類だ。もっとも、世界的には普通種とされている。これも未熟だったので持ち帰らず現地に置くことにした。
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Ophiocordyceps dipterigena
Host:adult of fly. Place:Inagawa. 30 May. 2012


まだまだ探したかったが、そろそろ夕方近くになっているし、カメラの電池も切れたので帰ることにした。3週間ほどしたらまた来よう。
  1. 2012/05/31(木) 20:09:22|
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クサナギ2012(その2)

2012/05/22

宇治市のM谷へ。くもり時々雨の予報だが大雨にはならないだろうと踏んで出かけた。山道沿いの斜面を調べる。昨年クサナギヒメタンポタケが出ていた辺りを重点的に調べる。そのうちまず1体、さらに少し離れたところでもう1体が見つかり、それからは次々に見つかった。総計17体。子嚢殻ができていない真っ白なものから褐色がかった完熟個体まで、状態はさまざまだ。
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Metacordyceps kusanagiensis
Host:cocoon of Lepidoptera. Place:Uji. 22 May. 2012


ここ数年は長岡京市でも宇治市でも安定的に出ているが、前年と同じ場所ではなく少し離れた場所に出る傾向がある。この種は崩れ易い斜面に発生するので、坪が安定しないのだろう。

サナギタケはこちらでも全く見つからない。他に見つかったのは同じく道沿いの斜面からハナヤスリタケが1体。この近辺では初めてだ。岩の割れ目のようなところに生えていて、この種が出そうも無いような場所だ。周りも調べたがこの1体だけだった。
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Elaphocordyceps ophioglossoides
Host:Elaphomyces sp. Place:Uji. 22 May. 2012

  1. 2012/05/26(土) 16:24:07|
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クサナギ2012

2012/05/17

いい気候になったので何度か自転車で遠征してみたが、これといった成果はない。17日は地元のK川でお馴染みの場所を調べた。7日にここを見た時にはクサナギヒメタンポタケは1体しか見つからなかったが、より丹念に調べると次々にみつかった。総計25体。ほとんどは頭部が2mmほどしかない未熟なものだが、中には子嚢殻が突出してきているものもいくつか見られた。
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Metacordyceps kusanagiensis
Host:cocoon of Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 17 May. 2012


しかしサナギタケは前回見つけた1体以外は全く見つからない。探しながら進むうちに、木の根のようなものに黄土色の鳥の糞のようなものが付いたものが見つかった。どうやら虫草らしいと見当をつけて掘ってみようとしたが、こういう時に限って掘る道具を忘れて来ている。はじめは指で掘っていたが、意外に深く、しかも太い木の根に阻まれてなかなか進まない。財布の中にあった自転車の鍵を使ってようやく掘り出せた。予想通り寄主はセミの若虫だった。
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掘り出したセミ生不明種。寄主はおそらくヒグラシ。これと似たものは2006年11月27日に同じK川の別の場所で見つけたことがある。『エニワセミタケか?』 
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Cordyceps sp.
Host:nymph of cicada. Place:Nagaokakyo. 17 May. 2012


さらに進んで別の谷に入る。倒木が多いが、あちこちでヒメクチキタンポタケを見かけた。まだ未熟だが、頭部はかなりふくらんできている。
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Cordyceps annullata
Host: larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 17 May. 2012


朽木を割ってみたところ寄主のキマワリの幼虫が出て来た。かなり大きい。
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Host of Cordyceps annullata: Plesiophthalmus nigrocyaneus

近くの斜面で見つけたもう一種。未熟なマユダマタケの仲間か?寄主はおそらく甲虫の幼虫。
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Polycephalomyces sp.
Host: larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 17 May. 2012

  1. 2012/05/18(金) 10:04:34|
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