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虫草祭in大山

2011/08/26~28

今年の虫草祭は鳥取県の大山。26日は朝から一人で高速バスで米子へ。大山寺行きの路線バスに乗り換えてホテルに向かう。
荷物を置いた後、夕食までかなり時間があったので、散歩がてら虫草探しにでかけた。2km近く歩いて適当に森に入る。カメムシタケやハナサナギタケが見つかったが、めぼしいものは何もなし。ふと気付くと目の前にセミノハリセンボンが落ちている。追培用に持ち帰ることにし、さらに探すともう2体見つかったのでそれも持ち帰った。ホテルに帰ってから改めてルーペで見てみると、なんと、そのうちの1体から未熟な完全型のストローマが出ているではないか。この寄主はエゾハルゼミ。残りの2体はヒグラシだった。
semiha110826a.jpg
Isaria takamizusanensis
Host:adult of cicada. Place:Mt.Daisen. 26 Aug. 2011


翌27日はAさんの案内で皆で採集に出かけた。場所は7月に行った場所より少し奥に入ったところだ。ここでの目標は朽木生のサビイロクビオレタケ。車を降りてから山道を30分程歩いて森に入る。散開して探索が始まったが、かなりの数の朽木を調べたものの1体も見つからない。そのうち誰かが見つけたようなので行ってみると、かなり大きな朽木で20体程もサビイロクビオレタケが出ている。写真を撮らせてもらい、何体か採らせてもらった。その後別の場所でも同じようにたくさん出ている朽木がいくつか見つかったので、全員が何体かづつ手にすることができた。
sabi110827a.jpg

sabi110827b.jpg

sabi110827c.jpg

sabi110827d.jpg

sabi110827e.jpg

sabi110827f.jpg
Ophiocordyceps ferruginosa
Host: larva of Diptera. Place:Mt.Daisen. 27 Aug. 2011


T田さんがハイイヌガヤの葉裏のトルビエラ型虫草を採っていたので、写真を撮らせてもらった。おそらくConoideocrella tenuisだろう。
Co_t110827.jpg
Conoideocrella tenuis
Host:scale insects. Place:Mt.Daisen. 27 Aug. 2011


ホテルに戻ってから総会、懇親会。初参加の茶のかほりさんことK坂さんにも会えた。

28日は本番の全員での採集会。場所は7月の下見でも入った場所だ。健脚組とそうでない組の二つに分かれ、健脚組はAさんの案内で木々を掻き分けながら道無き道を進む。途中、何種類もの虫草が出ている大きな朽木があったので撮影と採集のために留まる。出ていたのはムラサキクビオレタケ、クチキムシツブタケの他に見た事がない種類が1体。今までに採集したことがある2種は他の人に譲って、不明種を採らせてもらう。これは後に調べたところウスゲクチキムシタケだろうということになった。かなり黴びているようだ。
usuge110828.jpg
Ophiocordyceps sp.
Host: larva of Coleoptera. Place:Mt.Daisen. 28 Aug. 2011


Aさんたちはとっくに先に行ってしまったので、残った数人で後を追う。あらかじめAさんが付けておいてくれたオレンジ色のテープの目印を頼りに進むが、途中でさらに見つかった虫草を調べるうちにグループはばらけてしまった。一人で探索するうちに1本の朽木にたくさんのクチキフサノミタケが出ているのを見つけた。
husa110828a.jpg

husa110828b.jpg

husa110828c.jpg

husa110828d.jpg
Ophiocordyceps clavata
Host: larva of Coleoptera. Place:Mt.Daisen. 28 Aug. 2011


撮影後、形のよいものをいくつか採集してあとは残した。そのあたりで時間がきたので目印を頼りに集合場所に帰った。
ホテルに戻って昼食後に鑑定会。皆それぞれ収穫があったようだ。


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  1. 2011/08/31(水) 11:59:35|
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ベニイロクチキムシタケ

2011/08/17

静岡の茶のかほりさんことK坂さんからこんどはベニイロクチキムシタケが3体届いた。こちらではこの時季は乾ききっていてほとんど何も出ないので、羨ましい限りだ。
1体目は木に入ったままの状態。菌糸が周りに伸びている様子がよくわかる。
beni110817c.jpg


泥状のものを取り除いて撮影。寄主はゴミムシダマシ科の幼虫。(ナガキマワリの仲間か?)
beni110817a.jpg
Cordyceps roseostromata
Host: larva of  Coleoptera. Place:Shizuoka. Aug. 2011


結実部。
beni110817d.jpg
head of Cordyceps roseostromata

2体目とその結実部。寄主は同じ。
beni110817b.jpg

beni110817g.jpg
Cordyceps roseostromata
Host: larva of  Coleoptera. Place:Shizuoka. Aug. 2011


3体目とその結実部。これは明らかに未熟だ。寄主は別種の幼虫。よくわからない。
beni110817e.jpg

beni110817f.jpg
Cordyceps roseostromata
Host: larva of  Coleoptera. Place:Shizuoka. Aug. 2011



外観の撮影後さっそく検鏡。2体目が胞子を出してくれた。

子嚢殻。
benisinoukaku.jpg
perithecia of Cordyceps roseostromata

子嚢。
benisinou.jpg
asci of Cordyceps roseostromata

子嚢胞子は図鑑の記載とは違い、糸状で分裂しない。ホソエノコベニムシタケ(財田型)Cordyceps cardinalisの胞子にそっくりだ。
上は水だけで見たもの。隔壁のように見えるのは油滴。下はメルツァー液で処理したもの。
benihousi1.jpg

benihousi2.jpg
ascospores of Cordyceps roseostromata

アナモルフらしきものも見えた。

分生子形成細胞
beni_ana1.jpg
conidiogenous cells of Cordyceps roseostromata

分生子
beni_ana2.jpg
conidia of Cordyceps roseostromata


  1. 2011/08/20(土) 13:10:54|
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ヤクシマセミタケ

2011/08/15

静岡の茶のかほりさんことK坂さんからヤクシマセミタケが届いた。八丈島に行ってこられたそうで、300体以上ものヤクシマセミタケの他、ウスキタンポセミタケなど多数の虫草を見つけられたという。こちらにもお裾分けをいただいたのだが、下の写真がその全容だ。
yaku110815d.jpg

ヤクシマセミタケはもちろん実物を見た事はないし、自力で見つけられるような種類ではなかろうと考えていたので、これを見た時には感激した。
尚、寄主は全てツクツクホウシ。八丈島には蝉はツクツクホウシしかいないので、全てのセミ生虫草がツクツクホウシに寄生する。
yaku110815a.jpg

yaku110815e.jpg
Ophiocordyceps yakusimensis
Host: nymph of cicada. Place:Hachijo-jima. Aug. 2011


結実部。
yaku110815b.jpg
head of Ophiocordyceps yakusimensis

さて、外観の撮影後さっそく検鏡を試みたが、やや未熟のようでもあり冷蔵状態だったこともあり、なかなか胞子を放出してくれない。5、6枚のスライドグラスの上に虫草を置いてみたが、ようやく2体だけが胞子を出してくれた。
その後子嚢殻、子嚢なども検鏡した。

まず子嚢殻。
yakusinoukaku.jpg
perithecia of Ophiocordyceps yakusimensis

子嚢。
yakusinou.jpg
asci of Ophiocordyceps yakusimensis

子嚢胞子は32個の部分胞子に分裂するが、片端の数個が極端に大きい。この点ではセミタケやエゾハルゼミタケと似ている。
yakuhousi.jpg
ascospores of Ophiocordyceps yakusimensis

アナモルフも調べてみた。ヤクシマセミタケは屋久島や八丈島などに分布するが、このような見事な花蝉型のアナモルフは八丈島でしか見られないという。
yaku110815f.jpg

yaku110815c.jpg
anamorph of Ophiocordyceps yakusimensis
Host: nymph of cicada. Place:Hachijo-jima. Aug. 2011


分生子形成細胞
yaku_ana1.jpg
conidiogenous cells of Ophiocordyceps yakusimensis

分生子
yaku_ana2.jpg
conidia of Ophiocordyceps yakusimensis

分生子形成細胞と分生子もセミタケやエゾハルゼミタケとよく似ている。この3種はDNA解析によっても近縁であることが明らかになっている。


  1. 2011/08/18(木) 02:00:48|
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