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猪名川遠征

2011/07/16

ムックきのこ関係のメンバー数人で猪名川町に遠征した。参加者は私の他にT田さん、O野さん、M井さん。狙いは一応虫草で、特に葉裏のアリに付くタイワンアリタケだ。
この計画が立てられたのはかなり前だったので、梅雨がこれほど早く明けてしまうとは予想していなかった。この日は真夏のかんかん照りで、地面もすっかり乾いてしまっている。
着いた場所はなかなかよさそうな坪で、梅雨の頃ならかなりの収穫が期待できただろう。
それでも葉裏を調べると次々にアリ生虫草が見つかった。最初は未熟なものばかりだったが、みんなで探すうちに完熟個体も見つかり始めた。
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Ophiocordyceps unilateralis
Host:ant. Place:Inagawa. 16 Jul. 2011


その他にはギベルラタケなど、クモ生のアナモルフ虫草がかなり見つかった。もう少し早ければ朽木生のマルミノアリタケなどが出る坪だということだ。
完熟したタイワンアリタケとクモ生のアナモルフ虫草をいくつか持ち帰る。暑すぎるので早々に切り上げた。

持ち帰ったタイワンアリタケ。これをタイワンアリタケとするには異論もあると思われる。日本ではイトヒキミジンアリタケと同一視されることが多い。
このブログでは葉裏のチクシトゲアリに付き、針金状のストローマの下部に赤みがかった黒色の塊状の結実部を形成するものをタイワンアリタケ、斜面の木の根元のミカドアリタケ等に付き、針金状のストローマの上部に黒色の皿状の結実部を形成するものをイトヒキミジンアリタケとしておく。
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ari110716f.jpg

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ari110716i.jpg
Ophiocordyceps unilateralis
Host:ant. Place:Inagawa. 16 Jul. 2011


子嚢殻
arisinouka2.jpg
perithecia of Ophiocordyceps unilateralis

子嚢
arisinou01.jpg
asci of Ophiocordyceps unilateralis

子嚢胞子。隔壁は5のものが多いがさらに分裂しているように見えるものもある。
arihousi03.jpg

arihousi01.jpg

arihousi05.jpg
ascospores of Ophiocordyceps unilateralis

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  1. 2011/07/22(金) 20:48:25|
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エゾハルゼミタケ

2011/07/15

大山から持ち帰ったエゾハルゼミタケ。9日に採集したものはすでに古くなって萎びかけている。地中部の柄にはアナモルフらしい白い粉状の塊が付いている。全長20cmぐらいでかなり長く思えるが、この種としては短いほうだということだ。長いものは1mにも達するという。寄主のセミ若虫は褐色の菌糸で覆われていたが洗い落とした。
10日に採集したほうは新しく、弾力があり強靭な質感だ。スライドグラスの上に結実部を置くと自然に胞子を放出する。(9日に採集したものは胞子の自然放出はみられなかった。)寄主を覆っている褐色の菌糸はあえて洗い落とさなかった。
ezoha110711b.jpg
Ophiocordyceps longissima
Host: nymph of  cicada. Place:Mt.Daisen. 09 Jul. 2011


ezoha110711a.jpg
Ophiocordyceps longissima
Host: nymph of  cicada. Place:Mt.Daisen. 10 Jul. 2011


結実部
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head of Ophiocordyceps longissima

子嚢殻
ezohasinouka.jpg
perithecia of Ophiocordyceps longissima

子嚢
ezohasinou.jpg
asci of Ophiocordyceps longissima

子嚢胞子は32個の二次胞子に分裂する。片方の端の二次胞子だけが非常に長い。
ezohahousi.jpg
ascospores of Ophiocordyceps longissima

アナモルフも調べてみた。
ezoha_ana1.jpg
anamorph of Ophiocordyceps longissima

分生子
ezoha_ana2.jpg
conidia of Ophiocordyceps longissima


  1. 2011/07/15(金) 11:51:13|
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採集会 in 大山

2011/07/9~10

島根県に赴任したAさんのお誘いで、虫草祭の下見を兼ねた採集会があった。参加者はいつもの京都のメンバーの他、丹後のメンバー、香川のメンバー、S田さん親子、それに加えて広島県から尾道太郎君一家が参加した。尾道太郎君は小学四年にして大人顔負けの論文まで書く、将来が楽しみな虫草少年だ。
米子行きの高速バスで午頃大山着、迎えにきてくれたAさんの車で集合場所へ。参加者がそろうと、さっそく最初の採集地に向かう。そこは標高600mぐらいの所で、道路脇にブナ林が続いている。Aさんが事前に下見をしていた場所に案内してくれたので、すぐに見事なエゾハルゼミタケに出会うことができた。
ezoha110709a.jpg

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ezoha110709c.jpg

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Ophiocordyceps longissima
Host:nymph of cicada. Place:Mt.Daisen. 09 Jul. 2010


その後は散開してそれぞれ探索に入る。エゾハルゼミタケは虫草としてはかなりの大型だが、落ち葉にまぎれてなかなか見えない。結局、Aさんが事前に付けておいてくれた目印のテープに頼ることになる。おかげで次々とエゾハルゼミタケが見つかるが、掘り出すのがなかなか難しい。落ち葉の下の土は真っ黒でやわらかく、最初のうちは掘り易いのだが、掘れども掘れども柄は深く続いていて、なかなか寄主のセミ幼虫に辿り着けない。次から次に木の根が行く手を阻み、掘れば掘る程土は堅くなっていく。3体ほど続けて掘ったが、どれもギロチンしてしまった。(ギロチンとは業界用語で途中で切れてしまうことを言う。)他のメンバーも同様らしく、あちこちで落胆の叫び声が上がっている。どうやら少し時期が遅いために虫草が古くなっているようだ。
4体目はそれまでに増して慎重に掘ったのだが、それでもやはりギロチンしてしまった。ただ、そこから少し掘るとセミ幼虫が出てきたので、持ち帰って繋げることにした。
他にはコメツキタンポタケが見つかった。朽木から出る種類と思っていたが、ここでは地面から出ている。
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Ophiocordyceps gracilioides
Host:larva of Coleoptera. Place:Mt.Daisen. 09 Jul. 2010


初日はそこ一カ所だけで終えた。慣れない環境のせいか、それとも目が衰えてきたのか、結局自力では全く見つけることができなかった。
ホテルに着いて夕食の後虫草談義。

翌日はもっと標高の高い場所に行った。約900m。水はほとんどないが沢のような場所だ。
ようやく目が慣れてきたのか、すぐにエゾハルゼミタケが一体みつかった。
ezoha110710a.jpg
Ophiocordyceps longissima
Host:nymph of cicada. Place:Mt.Daisen. 10 Jul. 2010


ここは標高が高いせいか昨日のものより新しいようだ。土質はやや荒く石が混じっているが、昨日よりもむしろ掘り易い。なんとかギロチンせずに掘り出すことができた。エゾハルゼミタケについてはこれで満足したので、他の種類を探す事にした。ここは朽木生の虫草が多いということなので目標をそちらに修正する。今年は冬の大雪のせいで例年よりも虫草が少ないということだが、それでもいくつかはみつかった。ほとんど全てが未熟だ。虫草祭の下見も兼ねているので、未熟なものは採らない約束だ。というわけで写真だけ。これは未熟なクチキフサノミタケ。
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Ophiocordyceps clavata
Host:larva of Coleoptera. Place:Mt.Daisen. 10 Jul. 2010


他にクチキムシツブタケ、他の人はサビイロクビオレタケなども見つけていたようだが、いずれも未熟。
これはAさんに教えてもらったホソエノアカクビオレタケ。十数本生えていたが、ほとんどは未熟。
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hosoeaka110710a.jpg
Cordyceps rubrostromata
Host:larva of Diptera. Place:Mt.Daisen. 10 Jul. 2010


ここでいくつかのグループが先に帰り、残りのメンバーで次の場所へ移動。

ここには地面から生える小型のアリタケが出るという。Aさんに教えられた辺りを探すが、集中力が途切れているのか全く見つからない。Aさんに教えてもらいつつようやく3体手にすることができた。外見はマルミノアリタケそっくりだが、非常に小さい。
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Ophiocordyceps formicarum?
Host:adult of ant. Place:Mt.Daisen. 10 Jul. 2010


ここでは他にアワフキムシタケやコメツキタンポタケが見つかった。

午後は昼食後にもう一度午前中の沢を探索した。
シロサンゴタケがいくつかと、未熟なクチキフサノミタケがいくつか見つかった。
sirosan110710.jpg
Polycephalomyces formosus
Host:larva of Coleoptera. Place:Mt.Daisen. 10 Jul. 2010


husa110710b.jpg
Ophiocordyceps clavata
Host:larva of Coleoptera. Place:Mt.Daisen. 10 Jul. 2010


  1. 2011/07/12(火) 10:07:19|
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