スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

ツクツクホウシセミタケ

2010/09/06~09/10

S根さんからツクツクホウシセミタケを2体送っていただいた。虫草祭の時に預かった同種が未熟だったので、新しく採集してくださったものだ。確かに前回のものより子嚢殻が発達しているようだ。
早速撮影。
tuku100906d.jpg

tuku100906c.jpg

tuku100906b.jpg
Cordyceps sinclairii
Host:nymph of cicada. Place:Takatsuki. 02 Sep. 2010


もう一体はツクツクホウシタケと同居している。
tuku100906e.jpg

tuku100906f.jpg

tuku100906g.jpg
Cordyceps sinclairii
Host:nymph of cicada. Place:Takatsuki. 02 Sep. 2010


検鏡してみた。まずスライドグラスの上に結実部を置いて自然放出の胞子を見ようとしたが、失敗。胞子は検出されなかった。
次に切片を採って子嚢殻を見てみた。前回のものよりかなり大きく、完熟に近いようだ。
tuku100906h.jpg
perithecia of Cordyceps sinclairi

子嚢殻を潰して子嚢を見る。中に胞子ができていないものが多く、やはり未熟のようだ。わずかに胞子ができているものがあった。やはりヌンチャク型のように見える。
tuku100906i.jpg
asci of Cordyceps sinclairi

分生子も検鏡したが、以前見たツクツクホウシタケのものと変わらないので省略する。

ところでこのツクツクホウシセミタケの学名Cordyceps sinclairii Kobayasiだが、先行する同名Cordyceps sinclairii (Berkeley) Saccardo(ツクツクホウシタケ Isaria cicadae のシノニムとして。)が存在するので有効名ではない。
スポンサーサイト
  1. 2010/09/17(金) 18:26:46|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

2010虫草祭2

2010/08/27、28

承前。
S田さんの坪での探索は続く。他の人たちも次々に虫草を見つけている。フトクビハエヤドリタケやサビイロクビオレタケも見つかっていた。ヌンチャク胞子のヒメサナギも結構出ていたようだ。一番多いのはカメムシタケで、それぞれ何体かは採っていたようだ。私も数体は採ったが、ほとんどは見つけても採らなかった。
イラガの硬繭から出ているコナサナギタケを見つけたので持ち帰った。普通はコナサナギなど無視するのだが、ヌンチャク胞子が出ている場所なので、もしかしたらそのアナモルフかもしれないと思ったからだ。
kona100827a.jpg
Isaria farinosa
Host:cocoon of Lepidoptera. Place:Takahata. 27 Aug. 2010


帰宅後検鏡したところ、普通のコナサナギタケと特に違うところはなかった。
kona100827b.jpg
conidiogenous cells ofIsaria farinosa

分生子
kona100827c.jpg
conidia of Isaria farinosa

他には萎びたハスノミクモタケが見つかった。この種類も過去何度か見つけているが、いつも古いものや萎びたものばかりで、きれいなものを見たことが無い。
hasu100827.jpg
Cordyceps nelumboides
Host:spider. Place:Takahata. 27 Aug. 2010


翌28日は県境を超えて宮城県の稲子沢に行った。ここはかって清水先生が探索したという場所で、たしかに虫草の坪の見本のような素敵な場所だ。ただ、どんなに素晴しい場所でも時季や天候によってはあまり出ないことはある。まして70人もの虫草屋が一挙に探索に入るのだから、一人一人はそう採れるものではない。私も成績はさっぱりだった。一応採れたものを挙げてみる。

まずAkanthomyces aranearum。K川でもお馴染みだ。
A_a100828a.jpg

A_a100828b.jpg
Akanthomyces aranearum
Host:spider. Place:Inego. 28 Aug. 2010


次にその近くで見つけたツキヌキハチタケの不稔型? マユダマタケの重複寄生を受けている。
hati100828a.jpg

hati100828b.jpg

hati100828c.jpg
Ophiocordyceps elongatistromata
Host:wasp. Place:Inego. 28 Aug. 2010


後はカメムシタケぐらい。
kame100828.jpg
Ophiocordyceps nutans
Host:adult of stink bug. Place:Inego. 28 Aug. 2010


初めはいつものように葉裏を中心に狙うつもりだったのだが、あまりに魅力的な環境なのでつい地面に目が行ってしまった。葉裏を探した人はクモ生種を結構採っていたようだ。

そういうわけで採集のほうでは昨年ほどの収穫はなかったが、いろいろな人と交流を持てたのは大きな収穫だった。

最後にKENさんことS根さんからツクツクホウシセミタケを預かったが、この季節なので帰った時には少し痛みかけていた。
tuku100828a.jpg

tuku100828b.jpg
Cordyceps sinclairii
Host:nymph of cicada. Place:Takatsuki. xx Aug. 2010


検鏡したが子嚢胞子の自然放出はなく、子嚢殻を切り出して見たが、表面はバクテリアの作用でできた何かわからないもので被われている。どうやらまだ未熟なまま痛んでしまったようだ。
tuku100828c.jpg
perithecia of Cordyceps sinclairii

子嚢も明らかに未熟のようだが中央部がやや細くなってヌンチャク型になっているのがわかる。
tuku100828d.jpg
asci of Cordyceps sinclairii

  1. 2010/09/02(木) 17:10:47|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

2010虫草祭1

2010/08/27、28

今年の虫草祭は山形県高畠町で行われた。26日到着。27日は朝からぶれさんことS田さんの案内で山に入った。見るからに虫草が出そうな森林がそこかしこに拡がっている。目的地に着くまでの山道を、道沿いの葉をひっくり返しながら進む。途中ササの葉裏にクモ生虫草が付いているのを発見。一見してセミノハリセンボンのように見える。
kumo100827a.jpg

kumo100827b.jpg
Unknown anamorph
Host:spider. Place:Takahata. 27 Aug. 2010


帰宅後検鏡したところ、セミノハリセンボンとは全く違うことがわかった。分生子形成細胞の形からして、Akanthomycesのようだ。
kumo100827c.jpg
conidiogenous cells of Unknown anamorph (Akanthomyceslike.)

分生子
kumo100827d.jpg
conidia of Unknown anamorph

途中のササの葉裏からは他にもギベルラの仲間が見つかった。坪に着いて散開。S田さんのアドバイスに従って水の枯れた川床を調べる。しばらく探すと鮮やかな黄色のトビシマセミタケが見つかった。木の根が縦横に伸びていてなかなかうまく掘れない。それでも意外に短かったのであまり時間をかけずにすんだ。
tobi100827a.jpg
Cordyceps ramosopulvinata
Host:nymph of cicada. Place:Takahata. 27 Aug. 2010


帰宅後洗浄したもの。アブラゼミタケとよく似ているが、結実部のツブツブの密度がかなり高いようだ。寄主の種類は触角が失われているので確定できないが、色や大きさからしてエゾゼミと思われる。検鏡もしたが未熟だったので子嚢胞子は見られなかった。
tobi100827b.jpg

tobi100827c.jpg
Cordyceps ramosopulvinata
Host:nymph of cicada. Place:Takahata. 27 Aug. 2010


同じ川床をもう少し上流に進んだところでもう一体見つかった。こちらは同じトビシマセミタケでもアナモルフのようだ。これも掘る。
tobi100827d.jpg
Anamorph of Cordyceps ramosopulvinata
Host:nymph of cicada. Place:Takahata. 27 Aug. 2010


これも帰宅後洗浄。寄主の種類は色や大きさと触角の形からヒグラシと思われる。つまり同じような環境で二種類のセミから出ていることになる。
tobi100827e.jpg

tobi100827f.jpg
Anamorph of Cordyceps ramosopulvinata
Host:nymph of cicada. Place:Takahata. 27 Aug. 2010


その後場所を変えて林床を調べる。落葉の間から数本の黄色いストローマが覗いている。落葉ごと採ってみるとどうやらイラガの硬繭から出ているようだ。ヒメサナギタケに似てヌンチャク型の胞子をもつ種類のようだ。普通はこんなに黄色くはないのだが、同じ種類と思われるものを近くで何人かが採っていたのを見せてもらうともっと朱色がかっていた。まあ個体差の範囲だろう。
hime100827a.jpg

hime100827b.jpg
Cordyceps ninchukispora
Host:cocoon of Lepidoptera. Place:Takahata. 27 Aug. 2010


帰宅後検鏡したがやや未熟で子嚢胞子の自然放出はなかった。子嚢殻はきれいに見えた。
hime100827c.jpg
perithecia of Cordyceps ninchukispora

子嚢もやや未熟のようだが明らかに中央部が細くなってヌンチャク型になっている。。
hime100827d.jpg
asci of Cordyceps ninchukispora

以下《2010虫草祭2》に続く。
  1. 2010/09/02(木) 09:59:17|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0