雨だから顕微鏡でも覗こう

2010/07/14~16

雨に打たれて風邪をひいて、しかも連日の雨なので、採集してきた標本の検鏡をすることにした。
まずアブラゼミタケ
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Cordyceps nipponica
Host:nymph of cicada. Place:Kyoto. 13 Jul. 2010


スライドグラスの上に結実部を乗せて胞子を吐き出させる。

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ascospores of Cordyceps nipponica.

子嚢胞子は128個に分裂する。
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ascospore of Cordyceps nipponica.

結実部を切断してみたが中を虫が喰っていて子嚢殻はきれいに見られなかった。

同じストローマ上のアナモルフの部分を検鏡。
ハナアブラゼミタケと同じようなPolycephalomyces型の分生子形成細胞と分生子が見られた。
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conidiogenous cells and conidia of Isaria nipponica(anamorph of Cordyceps nipponica).

次はセミタケ
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Ophiocordyceps sobolifera
Host:nymph of cicada. Place:Kyoto. 13 Jul. 2010


まず子嚢殻。
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perithecia of Ophiocordyceps sobolifera.

子嚢胞子も見たが今までにさんざん載せているので省略。アナモルフを見る。
ストローマの根元にあるソボールと呼ばれる部分(矢印のところ)から切片を採る。いきなり無数の分生子で視野が被い尽くされたが、カバーグラスの端から水を入れては反対側からティッシュで吸い出すという作業を繰り返して余分な分生子を取り除くと、やっと分生子形成細胞が観察できた。分生子の形成形式はフィアロ型ではなく、ボーベリア等と似た形式。
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conidiogenous cells of Beauveria sobolifera(anamorph of Ophiocordyceps sobolifera).

分生子
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conidia of Beauveria sobolifera.

ついでにホソエノコベニタケ(財田型)のアナモルフ。寄主の体表の菌糸塊から採取。
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conidiogenous cells and conidia of Cordyceps cardinalis
  1. 2010/07/19(月) 22:25:38|
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セミ祭り

2010/07/13

週間予報では曇りということだったので京都市内に出かける。しかし始めから小雨がポツポツ。駅周辺ではコンチキチンの囃しが流れ祇園祭の雰囲気が盛り上がっているが、さすがに早い時間なのでそれほど混雑してはいない。目的地の市内某所に到着。色々なきのこを見ながら散策。突然黄色いものが目に入る。BINGO!! そう、今回のターゲットはこれ、アブラゼミタケだったのだ。
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Cordyceps nipponica
Host:nymph of cicada. Place:Kyoto. 13 Jul. 2010


周りを調べるが他には見つからず、範囲を拡げてしばらく探すとさらに一体。どちらも見事に大きな個体だ。今度は周りに次々と見つかった。不完全型のハナアブラゼミタケも含めて十数体。一体だけ掘ることにする。この場所は今までに何度も来ているがハナアブラゼミタケしか見たことがない。今年は当たり年なのだろうか?
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Cordyceps nipponica
Host:nymph of cicada. Place:Kyoto. 13 Jul. 2010


昼食後、別の場所へ。雨が強くなってきたので傘をさしての行動。以前他の虫草が出ていた辺りを探すと早速
セミタケが一体見つかった。周りを調べると、ある、ある、ある!! 軽く20体以上は出ている。踏まれてつぶれてしまったものもある。ここで雨がいよいよ強くなりまともに撮影できなくなったので、やむを得ず切り上げることにした。検鏡用に一体だけ採取。
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Ophiocordyceps sobolifera
Host:nymph of cicada. Place:Kyoto. 13 Jul. 2010


  1. 2010/07/17(土) 10:18:24|
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曇天2

2010/07/12

今週はずっと雨の予報でこの日も朝から一日中雨ということだったが、午前中に止んでくれたので出かけることにした。なにしろ虫草は今が最盛期なので、ちょっとぐらいの雨なら行かなければならない。
K川のいつもの場所へ。少し前に行ったばかりだが、今の時季は次々に出てくる時季なのだ。
谷に入ってすぐに細長くて黄褐色の虫草をみつけた。よくわからない種類だがとりあえず撮影してから掘ってみると、お馴染みの繭が出てきた。古くなったクサナギヒメタンポタケだったようだ。細長い棍棒型だったのでわからなかった。
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Cordyceps kusanagiensis
Host:cocoon of Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 12 Jul. 2010


すぐ近くでコガネムシハナヤスリタケ、マユダマタケ、ハナサナギタケ等が見つかったが撮影も採取もしないで先へ進む。

前回見つけておいたハヤカワセミタケはかなり成長していたが、まだ掘るには早過ぎる感じだ。
haya100712.jpg
Ophiocordyceps owariensis
Host:nymph of cicada. Place:Nagaokakyo. 12 Jul. 2010


さらに進んで目的の坪へ。前回はまだ出ていなかったホソエノコベニムシタケ(財田型)が今回のターゲットだ。
毎年出ている辺りをくまなく探すとコケの中に最初の一体がみつかった。
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Cordyceps cardinalis
Host:larva of Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 12 Jul. 2010


苔を取り除いて寄主を露出させて撮影。続いて2体目。3体目はあまりに未熟なので撮影せず。やはり雨が降ってきたので早々に引き上げる。
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hosoe100712b.jpg
Cordyceps cardinalis
Host:larva of Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 12 Jul. 2010


  1. 2010/07/16(金) 18:04:27|
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