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エゾタンポタケ2

2010/03/17

久しぶりにAさんやKさん御夫妻と虫草調査に行った。ターゲットはAさんのフィールドのエゾタンポタケ。昨年初めて見つけた場所だ。京都は既に観光シーズンに入ってしまったのかバスが渋滞に巻き込まれて、私は待ち合わせ時間に大幅に遅れてしまった。着いてみるとすでに落葉が掻き分けられて、エゾタンポタケの撮影が始まっていた。私も撮らせてもらった。
ezotan100317a.jpg
Elaphocordyceps intermedia
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 17 Mar. 2010


これはほぼ完熟個体で昨年のものに比べて黒っぽくなっている。さらに周りの落葉を掻き分けると未熟個体が2体見つかった。昨年見つけたものはやや未熟だったようだ。
ezotan100317b.jpg

ezotan100317c.jpg
Elaphocordyceps intermedia
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 17 Mar. 2010


最初のものを寄主を露出させて撮影。
ezotan100317d.jpg


その後所用で早く切り上げたKさん御夫妻と別れ、Aさんと二人で先週の坪を再調査した。
ハナヤスリタケはすでに胞子を放出し始めたものが目立つ。
hanaya100317.jpg
Elaphocordyceps ophioglossoides
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 17 Mar. 2010


タンポタケは先週薄緑色だったものも黒っぽくなっている。薄緑色型や黒色型といったタイプがあるわけではなく、落葉の下で陽に当らなかったもやしに当るものが薄緑色になるようだ。
tan100317.jpg
Elaphocordyceps capitata
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 17 Mar. 2010


ヌメリタンポタケも見つかったが、ハナヤスリやタンポに比べるとやや少ない。
nume100317.jpg
Elaphocordyceps longisegmentis
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 17 Mar. 2010


エゾタンポタケはAさんが未熟個体を一体見つけただけだった。やはり他の種に比べて格段に少ない。とはいえ京都にも発生するとわかった以上、今後新しい坪がどんどん見つかることは確実だ。
オオセミタケ>はかなり成長しており、3cmぐらいになっているものもあった。数も増えていて、50体以上はあっただろう。これからどんどん増えていくと思われる。
Aさんはこの春大学院を修了して中国地方に赴任する。新天地での活躍を期待したい。

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  1. 2010/03/19(金) 09:20:40|
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エゾタンポタケ

2010/03/10

京都市街に出たついでにまたまたオオセミタケの坪を調べることにした。前回行ってから半月になる。さすがにかなり大きくなり、数も増えている。ざっと数えたところ30体余り。人通りも多い場所なので、踏まれているものもある。
osem100310a.jpg

osem100310b.jpg
Ophiocordyceps heteropoda
Host:nymph of cicada. Place:Kyoto. 10 Mar. 2010


オオセミを探す途中でハチの屍骸を見つけた。アリに喰われていない虫の屍骸は当然調べなければならない。やはりわずかにストローマが伸びかけている。ハチタケの仲間だ。
hati100310.jpg
Ophiocordyceps sp.
Host:adult of wasp. Place:Kyoto. 10 Mar. 2010


続いてハナヤスリタケの坪のほうに廻った。ほぼ完熟状態だが、相変わらず深い落葉に埋もれている。足の踏み場を探すために落葉を掻き分けるが、どこを掻き分けてもハナヤスリが出てくるという状態。軽く百体以上はあるだろう。タンポタケも多い。薄緑色のものや黒っぽいものなどいろいろなタイプがあるので、それぞれ一体づつ採集する。ヌメリタンポタケもいくつか採集した。うかつにも三脚を忘れて来たので、現場での撮影はほとんどできない。
tan100310b.jpg
Elaphocordyceps capitata
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 10 Mar. 2010


持ち帰った菌生中草。いろいろなタイプのものを合わせて5体持ち帰ったが、検鏡したところタンポタケヌメリタンポタケの他にエゾタンポタケが混じっているのがわかった。ヌメタンだと思い込んでいたので現場では気付かなかったのだ。
tanpos100310.jpg

左3体がタンポタケ。薄緑色のもの、細くて柄が白っぽいもの、黒っぽいものがあるが、胞子は全部同じ。4番目がエゾタンポタケ、右端がヌメリタンポタケ。

タンポタケの薄緑色型。西山にはこのタイプはない。
tan100310a.jpg
Elaphocordyceps capitata
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 10 Mar. 2010


タンポタケの灰黒色型。西山ではこのタイプが多い。
tan100310c.jpg
Elaphocordyceps capitata
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 10 Mar. 2010


子嚢胞子は普通16個の二次胞子に分裂する。サイズが西山のものよりひと回り大きいが、一応範囲内だ。
tan100310d.jpg
ascospore of Elaphocordyceps capitata


エゾタンポタケ。昨年同じ時季に別の場所でみつけた不明種と同じ種類と思われる。昨年のものはもっと茶色味が強かったので別種に見えたが、その後いろんな人の意見を聞いたところやはりエゾタンポタケだろうということになった。一見ヌメリタンポタケのようにも見えるが、こちらのほうが頭部の表面が滑らかだ。
ezotan100310a.jpg

ezotan100310b.jpg
Elaphocordyceps intermedia
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 10 Mar. 2010


子嚢胞子は普通64個の二次胞子に分裂する。
ezotan100310c.jpg
ascospore of Elaphocordyceps intermedia

ヌメリタンポタケは古くなっていたが胞子は検鏡できた。西山のものは両端に2対の小型の二次胞子が見られるが、こちらのは1対しかない。
nume100310a.jpg
ascospore of Elaphocordyceps longisegmentis

東山で見られるタンポ形の菌生虫草はヌメリタンポタケということになっていたが、結局ヌメリタンポタケ、タンポタケ、エゾタンポタケが入り混じって発生するということが確認できた。これにハナヤスリタケを加えた4種が3月から4月にかけて同時に見られるわけだ。

  1. 2010/03/14(日) 15:39:49|
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