2009/05/20続き。持ち帰った
ミヤマタンポタケ。秋にみたものに比べ頭部が明るい黄褐色だが、同種だと思われる。




Elaphocordyceps intermedia f. michinokuensis
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 20 May. 2009寄主はコロモツチダンゴ(
Elaphomyces apparachiensis)。
Host:Elaphomyces apparachiensis一応検鏡してみた。
子嚢殻。
perithecia of Elaphocordyceps intermedia f. michinokuensis子嚢。
asci of Elaphocordyceps intermedia f. michinokuensis子嚢胞子は90~100の二次胞子に分裂する。
ascospore of Elaphocordyceps intermedia f. michinokuensis
- 2009/05/22(金) 09:21:37|
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2009/05/18、20今週は連続して虫草探しに出かけた。18日はK川へ。サナギタケはほとんど姿を消し、わずかに残ったものも茶色く色褪せて寄主もグズグズに腐っている。菌糸に被われたクモの屍骸を今年初めて見た。おそらくコエダクモタケだろう。
ヒメクチキタンポタケもかなり完熟に近くなってきている。
Cordyceps annullata
Host:larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 18 May. 2009他にも今年初めての
ハチタケ(未熟)が見つかるなど、季節は確実に夏モードに移りつつある。
Ophiocordyceps sphecocephala
Host:adult of wasp. Place:Nagaokakyo. 18 May. 2009K山さんから連絡があって、東山によくわからない菌生虫草が出ているというので、20日に急遽見に行くことになった。特徴を聞いた限りでは
ミヤマタンポタケのようだが、ミヤマなら秋に出るはずだ。菌生虫草の場合は検鏡してみないとなかなか同定はできない。
Aさんも来ていてK山夫妻と4人で坪に向かう。行った先は私も何度か来た事がある場所だったが、ここで菌生虫草を見たことはない。K山さんが示す場所を見ると、落葉の間からもやしのようなひょろ長い子実体が何本も出ている。やはりミヤマタンポタケのようだが、秋にみたものより若いのか頭部が明るい黄褐色でマッチ棒のような感じだ。ひどく脆くて簡単に折れてしまう。何体か持ち帰った。
Elaphocordyceps intermedia f. michinokuensis
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 20 May. 2009他に朽木生の虫草が何種類か見つかったが、ヒメクチキタンポタケ以外は昨シーズンに出たものの残骸のようだ。
東山はK山さんのフィールドなので私が知らない坪をいくつか教えてもらった。タンポタケやヌメリタンポタケはとっくに姿を消していたが、
ハナヤスリタケは萎びかけながらもかなりの数が残っていた。
Elaphocordyceps ophioglossoides
Host:Elaphomyces sp. Place:Kyoto. 20 May. 2009ちょっと変わった形のものが見つかったので持ち帰った。

その後
オオセミタケの坪のほうに廻った。ここは3月初めの時点で20体ほどが出ていたのを確認しているが、Aさんによればその後新たに発生したものがあり、100体以上にもなったという。この公園では他にもいくつかの場所で発生していて総計は数百体にも上ったらしい。当たり年だったのかもしれない。さすがにもう残っていないだろうと思っていたが、行ってみるとまだまだたくさん残っていた。多くは萎びかけたり干涸びたりしている。
Ophiocordyceps heteropoda
Host:nymph of cicada. Place:Kyoto. 20 May. 2009まだちゃんとした形を保っているものもかなりあったが、試しに掘ってみると寄主は分解しかかっていてすぐにくずれてしまう。ここでもちょっと変わった形のものが見つかった。

昨年の秋にミヤマタンポタケが見つかった場所も調べてみたが、1本も見つからなかった。同じ場所で春、秋の二回出るというわけではないようだ。
- 2009/05/22(金) 08:51:36|
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2009/05/11京都市右京区の山を見に行った。2月4日に調べて以来だ。前回見つけていた未熟の蛾生虫草はまだそのまま有ったが、ほとんど変化はなかった。山道に入ってしばらく進んだところで道沿いの斜面に
コロモコメツキムシタケが一本出ているのを見つけた。過去何度か見ている種類だが、長岡京市以外では見た事がない。掘り出してみたが、寄主のコメツキムシはグズグズに腐っていて取れてしまった。周りを綿密に調べてみると少し離れた場所にもう一体それらしきものが見つかったが、頭部が変形してしまっていた。これも寄主が腐っていて、虫の一部が確認できただけだった。両方とも持ち帰る。
Ophiocordyceps acicularis
Host:larva of Coleoptera. Place:Kyoto. 11 May. 2009幸先のよいスタートだったが、前回見つけたもの以外には特にめぼしいものは見つからなかった。
ヒメクチキタンポタケは今回も多数みつかったが、頭部がかなり膨らんできているようだ。
Cordyceps annullata
Host:larva of Coleoptera. Place:Kyoto. 11 May. 2009オイラセクチキムシタケも多数見つかったが、完熟しているものがあったので2体持ち帰った。

Ophiocordyceps rubiginosoperitheciata
Host:larva of Coleoptera. Place:Kyoto. 11 May. 2009他に黒く萎びた菌生虫草が見つかったが、持ち帰って検鏡したところ
タンポタケの二次胞子が検出できた。
今の所普通種しかみつかっていないが、なかなか希望が持てそうな場所ではある。
持ち帰った
コロモコメツキムシタケ。

Ophiocordyceps acicularis
Host:larva of Coleoptera. Place:Kyoto. 11 May. 2009こちらは変形している方。

一応完熟しているが胞子の自然放出が無かったので、子嚢殻を潰して検鏡した。メルツァー液を使用。
子嚢
asci of Ophiocordyceps acicularis子嚢胞子
ascospore of Ophiocordyceps acicularisこちらは
オイラセクチキムシタケ。
Ophiocordyceps rubiginosoperitheciata
Host:larva of Coleoptera. Place:Kyoto. 11 May. 2009こちらも一応完熟しているが胞子の自然放出が無かったので、子嚢殻を潰して検鏡。同じくメルツァー液を使用。
子嚢
asci of Ophiocordyceps rubiginosoperitheciata子嚢胞子
Ophiocordyceps rubiginosoperitheciata
- 2009/05/16(土) 12:09:17|
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