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キマワリアラゲツトノミタケ

2008/09/17

久しぶりに東山へ。ターゲットは西山では見られないツトノミ型の虫草だ。3月26日に東山に行った時、クチキムシツブタケの重複寄生を受けたツトノミ型の不明虫草を見つけている。そろそろこの虫草が出て来ている頃ではないかと考えて見に来たのだ。
四条河原町から徒歩で東山へ。例の不明虫草を見つけた場所へ向かう。辺りは低地で湿気が多く、たくさんの倒木が横たわっている。良さそうな朽ち具合の一本を選んで調べると早速虫草が見つかった。未熟なオイラセクチキムシタケのようにも見えるが少し感じが違うので、持ち帰って追培することにした。
kutiki80917a.jpg
Ophiocordyceps sp.
Host:larva of Coleoptera. Place:Kyoto. 17 Sep. 2008


近くの倒木でよくある感じのオイラセクチキムシタケ幼菌を発見。
oira80917.jpg
Ophiocordyceps rubiginosoperitheciata
Host:larva of Coleoptera. Place:Kyoto. 17 Sep. 2008


さらに少し離れた所でついに目的のツトノミ型の虫草を見つけた。朽木を割ってみるとやはりキマワリの幼虫が出て来た。橙褐色の粗毛といい、どうやらキマワリアラゲツトノミタケとしてよさそうだ。
kima80917a.jpg

kima80917c.jpg
Ophiocordyceps sp.
Host:larva of Coleoptera. Place:Kyoto. 17 Sep. 2008


辺りの倒木を一本一本調べて行くと、次々にオイラセクチキムシタケクチキムシツブタケが見つかり、キマワリアラゲツトノミタケも10体ほど見つかった。かなり優秀な坪のようだ。ほとんどが未熟だったがやや熟度の高いものを2体持ち帰った。
kima80917b.jpg

kima80917d.jpg

kima80917e.jpg

kima80917f.jpg
Ophiocordyceps sp.
Host:larva of Coleoptera. Place:Kyoto. 17 Sep. 2008


持ち帰ったキマワリアラゲツトノミタケ。やや未熟のようで、胞子の自然放出はしていない。しばらく追培が必要のようだ。
kima80917i.jpg

kima80917g.jpg

kima80917h.jpg
Ophiocordyceps sp.
Host:larva of Coleoptera. Place:Kyoto. 17 Sep. 2008


ところで、京都で虫草探索をしている人は私以外にもたくさんいるのだが、多くは東山や北山を自分のフィールドとしている。今回の坪は市街地から近くよく知られたハイキングコースなので、多分すでに誰かが知っている坪だろうと思って、帰ってから過去の京都の探索記録を引っぱり出してみた。ところが何と、キマワリアラゲツトノミタケは左京区では何度も記録されているが、東山区での記録はないのだ。もしかして見逃されていた坪?
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  1. 2008/09/19(金) 17:47:40|
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横浜の森

2008/09/13

9月13日は夕方からグループ展の懇親会、翌14日が搬出、ということでまた東京へ。夕方まで時間があるので横浜市の某ふるさとの森に行くことにした。ここは以前からのネットでの知り合いのN島さんやKIMIKOさんのお馴染みのフィールドで、いろいろ珍しい虫草も出ている場所だ。近くの駅からバスでふるさとの森へ。
かなり広いのでどこから入ったらいいのかよくわからないが、とりあえず手近な入口から入る。雨があったのか地面の湿り具合が非常に良く、辺りはきのこでいっぱいだ。入ってすぐにツクツクホウシタケが一つ見つかった。セミが非常に多く、抜け殻や屍骸がたくさん落ちている。セミの成虫生の虫草を探したが、さすがにすぐには見つからない。
とりあえずこの森の全体像を掴もうと道に沿って歩く。平らな公園っぽい所に出たので苔のある所を調べてみると、ここでもツクツクホウシタケが見つかった。落葉を掻き分けてていねいに調べると、あちこちに生えている。未熟なものから過熟のものまで10体以上見つかったが、完全型のものはなかった。
tuku80913a.jpg

tuku80913b.jpg

tuku80913c.jpg

tuku80913d.jpg
Isaria cicadae
Host:nymph of cicada. Place:Yokohama. 13 Sep. 2008


他にニイニイゼミから出たセミノハリセンボンが一体。
semiha80913c.jpg
Isaria takamizusanensis
Host:adult of cicada. Place:Yokohama. 13 Sep. 2008


その後さらに歩き回る。奥の池がある辺りは湿り気も多く、いかにも虫草が出そうな所だ。斜面を調べるとやはりオサムシタケが見つかった。もう時期はずれなので萎びた感じになっている。早速三脚を斜面に立て掛けて撮影したが、この時KIMIKOさんに見られていた事が後に判明した。
osa80913.jpg
Tilachlidiopsis nigra
Host:adult of Coleoptera. Place:Yokohama. 13 Sep. 2008


さらに進むと森の中を水が流れているような場所に出た。ここでは薄紫色の分生子柄で覆われたセミノハリセンボンが見つかった。辺りを調べるとさらに数体が見つかった。
semiha80913a.jpg

semiha80913b.jpg
Isaria takamizusanensis
Host:adult of cicada. Place:Yokohama. 13 Sep. 2008


もっと探したかったが時間がきたので引き上げることにした。非常に魅力的な場所で、機会があればまた来たい所だ。
  1. 2008/09/18(木) 17:48:04|
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高尾山の地味な虫草2

2008/09/10

承前。
前回高尾山に来た際にも見つけているのだが、ハスノミクモタケCordyceps nelumboidesのできそこないのようなものが今回もみつかった。過熟のため確認はできない。
hasu80910b.jpg
old Cordyceps nelumboides?
Host:spider. Place:Mt.Takao Hachiouji. 10 Sep. 2008


こちらは未熟のようだ。
hasu80910a.jpg
young Cordyceps nelumboides?
Host:spider. Place:Mt.Takao Hachiouji. 10 Sep. 2008


ところでハスノミクモタケと同じ寄主上によく見られる不完全型虫草について、以前はAkanthomyces novoguineensisだと思っていたが、いろいろ調べた結果最近ではAkanthomyces ovalongatusだと考えるようになった。今回こそハスノミクモタケの完熟個体を手に入れたかったのだが、残念。

ギベルラを伴ったトルビエラ。長岡京でも似たようなものを見かけるが、同じ種類かどうかは不明。
kumo80910a.jpg
young Torrubiella sp. with Gibellula sp.
Host:spider. Place:Mt.Takao Hachiouji. 10 Sep. 2008


関西と関東ではかなり植生が違うのだが、それでも虫草が付くのはアオキが多いようだ。これもアオキの葉裏に赤い角状のトルビエラがたくさん付いていた。いわゆるハダニベニイロツブタケだ。
habe80910a.jpg

habe80910b.jpg
Torrubiella sp.
Host:nymph or pupa of whitefly. Place:Mt.Takao Hachiouji. 10 Sep. 2008


関西ではカイガラムシが寄主になることが多いが、こちらではコナジラミの幼虫(或いは蛹)だ。コナジラミは昆虫でハダニとは全く違うのだが、幼虫や蛹だと多くの人はハダニと区別がつかないだろう。ハダニ生とされている他の種類も、もう一度寄主の確認をする必要があるだろう。
habe80910c.jpg
Torrubiella sp.
Host:nymph or pupa of whitefly. Place:Mt.Takao Hachiouji. 10 Sep. 2008


これは別の葉に付いていたもの。同じ種類だと思うがかなり感じが違う。これを見ると「台湾の虫草図鑑」に載っているTorrubiella luteorostrataという種類によく似ている。
habe80910d.jpg
Torrubiella sp.
Host:nymph or pupa of whitefly. Place:Mt.Takao Hachiouji. 10 Sep. 2008


検鏡結果もよく一致するようだ。少なくとも近縁の種類だと思われる。

子嚢殻
T_sp80910a.jpg
perithecia of Torrubiella sp.

子嚢
T_sp80910b.jpg
asci of Torrubiella sp.

子嚢胞子は二次胞子に分裂しない。気泡あるいは油滴が多くて隔壁が確認し辛い。
T_sp80910c.jpg
ascospore of Torrubiella sp.
  1. 2008/09/15(月) 14:58:42|
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