市内巡回

2008/05/28

知り合いの展覧会が多いのでまとめて見に行くことにして京都市内に出た。4つの会場を廻る途中に虫草の坪を入れる。
某神社は市内でも有名なキノコの観察地だが、虫草ではアブラゼミタケ、ハナアブラゼミタケの発生地として知られている。多くの人々が観察している場所なので、ここでは採集するわけにはいかない。発生を確認するだけのつもりで坪へ。予想通りハナアブラゼミタケが発生していたが完全型の子嚢果は確認できなかった。時期的にはアブラゼミタケの発生にはまだ早い。ハナアブラゼミタケ、もしくは未熟なアブラゼミタケは全部で10体程見つかった。
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Isaria nipponica (anamorph of Cordyceps nipponica)
Host:nymph of cicada. Place:Kyoto. 28 May 2008


人通りが多い場所なので素早く撮影する。それでも「何を撮っているのですか?」と話し掛けてくる人がいる。説明するのが面倒なので、「地面を撮っています。」とそっけなく答えて追い払う。撮っている途中にセミ穴を一つみつけた。浅い穴の中に幼虫の背中が見えている。小枝でつついても動かないので引っ張り出してみると、やはり死んでいるようだ。虫草の坪でアリに喰われもせず形状を保っている屍骸は菌に侵されていると考えるのが常道なのでこれは持ち帰る。
その後もう一ケ所の坪を調べたがこちらは出ていなかった。さらにもう一ケ所へ。ここではマルミノアリタケを一体みつけた。これは持ち帰った。
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Ophiocordyceps formicarum
Host:adult of ant. Place:Kyoto. 28 May 2008


持ち帰ったマルミノアリタケ。一応検鏡もしてみたが普通のマルミノアリタケだった。
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Ophiocordyceps formicarum
Host:adult of ant. Place:Kyoto. 28 May 2008
  1. 2008/05/30(金) 22:20:13|
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大発生の兆し

2008/05/27

昼食のついでにK寺へ。ここ数年ヒメクチキタンポタケが大発生している坪を調べた。毎年6月後半が時期なので油断していたが、もう結構出ている。もちろんほとんどがまだ未熟だが、ざっと見ただけで数十体はみつかった。まとまった雨が何度かあったせいかもしれない。普通は朽木から出る種類だが、この坪では木の根元が多い。
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木のない地面からも出る。
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Cordyceps annullata
Host:larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 27 May 2008


あと二週間ぐらい先がピークだろう。

他の種類も出始めている。
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Cordyceps cuboidea
Host:larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 27 May 2008

未熟なので確かめていないが、木から出ているようなのでクチキムシツブタケだろう。

こちらはツブノセミタケのようだ。
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Cordyceps prolifica
Host:nymph of cicada. Place:Nagaokakyo. 27 May 2008


奥の山林も調べてみた。ツブノセミタケの坪では未熟なものが一体出ていた。
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Cordyceps prolifica
Host:nymph of cicada. Place:Nagaokakyo. 27 May 2008


コガネムシハナヤスリタケの坪も調べたがこちらも一体だけみつかった。
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Ophiocordyceps nigrella
Host:larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 27 May 2008

  1. 2008/05/27(火) 23:42:23|
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クサナギの新坪

2008/05/22

K川へ。Nキャンプ場の上流を調べた。ここは少し遠いのだが、林道拡幅工事でキャンプ場までの道沿いの斜面が全て削り取られてしまったのでここまで来ざるを得なくなってしまったのだ。このキャンプ場は途中の山道の自然がすばらしかったのであって、キャンプ場自体は見るべきものはない。何を考えてこんな工事をしたのか理解に苦しむ。
上流は川沿いに細い山道が続いていて、道沿いの斜面にも豊かな動植物相が見られる。サナギタケがまだ少し見られるが、下流よりかなり遅いようだ。進むうちに斜面の雰囲気にふと感ずるものがあって、斜面を登って調べてみると、やはり有った。クサナギヒメタンポタケだ。一度に3体もみつかった。
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写真を撮ってから辺りを綿密に調べると次々にクサナギがみつかった。
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Cordyceps kusanagiensis
Host:cocoon of Lepidoptera. Place:Ngaokakyou. 22 May 2008


様々な形、熟度のものが十数体。これだけの数を目にするのは久しぶりだ。林道工事で消失してしまった以前の坪に勝るとも劣らない坪のようだ。崩れ易い斜面に落葉が積もっていて徹底的に調べると坪を壊してしまう恐れがあるので、ざっと調べるだけにした。以前の坪からは1kmぐらい離れている。おそらくこのような坪はK川流域にいくつもあるのだろう。

調べている途中に小枝にしがみついたトゲアリをみつけた。ルーペで見ると虫草らしきものが出ている。似たようなものはインターネットの自然観察系のブログで何度かみているが、実際に見るのは初めてだ。持ち帰って追培してもうまく行きそうもないので、その場に残して継続観察することにした。
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Cordyceps? sp.
Host:ant. Place:Ngaokakyou. 22 May 2008


他にはハナサナギタケがいくつか出ていた。一応今年初なので写真を載せておく。
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Isaria tenuipes
Host:larva of Lepidoptera. Place:Ngaokakyou. 22 May 2008


クサナギヒメタンポタケは完熟したものを2体持ち帰った。うち1体。
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Cordyceps kusanagiensis
Host:cocoon of Lepidoptera. Place:Ngaokakyou. 22 May 2008

  1. 2008/05/22(木) 21:26:49|
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