赤ツブ3号

2007/07/30

K川へ。6月15日に見つけたコースを調べる。川に出会う辺りで非常に大きなハナサナギタケを見つけた。これ程大きなものは珍しいので持ち帰る。
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Isaria tenuipes
Host:larva of Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 30 Jul. 2007


さらに付近でギベルラなどクモ生虫草をいくつかみつけた。川に沿って下って行く途中で、コエダクモタケに重複寄生したコゴメクモタケやクモか鱗翅目の卵嚢に付いた赤粒のトルビエラを見つけ、これらは持ち帰った。
お馴染みの坪に着き辺りを詳しく調べた。Cordyceps cardinalisが数体とツブノセミタケを見つけたが持ち帰らず。さらにこの場所では初めてのコガネムシハナヤスリタケと柄の長いツブタケ型の不明種をみつけた。この不明種は細長い枝だか芋虫だか判らない物に繋がっていたが、持ち帰って検鏡するとどうやらクチキムシツブタケのようだった。
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Cordyceps nigrella
Host:larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 30 Jul. 2007


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Cordyceps sp.
Host:larva of Coleoptera? Place:Nagaokakyo. 30 Jul. 2007


ハナサナギタケは元々Isaria属とされていたが、1974年にSamsonによってPaecilomyces属に移されている。それが最近、遺伝子解析の結果再びIsaria属に戻されたといううわさを聞いていたが、Web上でそれに関する論文を見つけたので確認できた。今後はこのブログでもハナサナギタケコナサナギタケツクツクホウシタケなどはIsariaと表記することにする。ホームページの標本室のほうも表記を改めた。
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Isaria tenuipes
Host:larva of Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 30 Jul. 2007


これはコゴメクモタケだがコエダクモタケに重複寄生している。
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Torrubiella minutissima
Host:spider. Place:Nagaokakyo. 30 Jul. 2007


さて赤粒のトルビエラだが、同じようなものを以前にも見つけている。
2005年9月12日2006年8月3日に見つけたアブの蛹生?のものだが、今回はクモか鱗翅目の卵嚢に付いている点が違うものの、子嚢殻の色や大きさなど見かけ上は全く同じだ。ところが検鏡してみると子嚢も子嚢胞子も全然違っている。どうやら別種のようだ。仮に赤ツブ3号と呼んでおこう。(赤ツブ1号は先のアブの蛹生?、赤ツブ2号はカイガラムシ生?)
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Torrubiella sp.
Place:Nagaokakyo. 30 Jul. 2007


子嚢殻
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Perithecia of Torrubiella sp.

子嚢
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Asci of Torrubiella sp.

子嚢胞子
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Ascospore of Torrubiella sp.









  1. 2007/08/02(木) 16:44:56|
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