ハヤカワセミタケ

2007/07/09

K川へ。ダム湖上流の流れ込みを調べる。クモ生虫草もそろそろ出ている頃だが、今日は主に岸の地面を調べるのが目的だ。カイガラムシキイロツブタケを確認したが、6月11日に見つけておいたシャクトリムシハリセンボンはなくなっていた。枝ではなく枯れた葉に付いていたので雨で落ちてしまったのだろう。少し上流に進んで別の合流点付近を調べた。ここはC山で小型虫草がたくさん見つかった場所に感じが似ている。すぐにハチタケツブノセミタケが見つかった。ハチタケのほうは持ち帰る。
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Cordyceps sphecocephala
Host:wasp. Place:nagaokaKyo. 09 Jul. 2007


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Cordyceps prolifica
Host:nymph of cicada. Place:Nagaokakyo. 09 Jul. 2007


他にホソエノコベニムシタケがいくつか見つかった。

シュイロクチキタンポタケの坪に行こうとして山道を進もうとすると足元に虫草らしきものが叢生している。ちょっと太めのツブノセミタケかと思ったが、ルーペで見ると子嚢果が違う。以前見たことのあるハヤカワセミタケのようだ。2000年にこの近くで見つけて以来だから実に7年ぶりということになる。早速掘ってみると意外に深くいくつもに分岐している。寄主は大型のセミの幼虫だ。後で調べてミンミンゼミであることがわかった。この種に付いたものは初めてだ。やや未熟だったが子嚢果ができていたので追培可能とみて持ち帰ることにした。
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Cordyceps owariensis
Host:nymph of cicada. Place:Nagaokakyo. 09 Jul. 2007


子嚢果は斜埋生。
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stroma of Cordyceps owariensis

持ち帰って検鏡してみたが子嚢はやや未熟。追培中。

シュイロクチキタンポタケは一体だけ見つかった。年々発生数が減っているようだ。
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Cordyceps sp.
Host:larva of Coleoptera. Place:Nagaokakyo. 09 Jul. 2007


帰り道でホソエノコベニムシタケが木の幹から出ているのが見つかった。木そのものからではなく木の幹に付いた土から出ているようだ。
hosoe70709a.jpg
Cordyceps sp.
Host:larva of Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 09 Jul. 2007






  1. 2007/07/10(火) 16:42:19|
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東京のオサムシタケ2

2007/07/02

今日からグループ展があるので東京に行った。10時過ぎに画廊に着いて作品の飾り付けを済ませ、お昼過ぎまでいてから虫草探しに出かけた。夕方画廊に戻るまでの3時間半ほどしかないので、そう遠くまではいけない。昨年行ったS区の公園に行くことにした。銀座から地下鉄と私鉄で40分ぐらい。虫草関係者の間ではそれ程知られてはいないが、なかなかいいオサムシタケの坪だ。動植物採集禁止の表示がないのもいい。小雨が降っているが木陰だと傘をさすまでもない。早速昨年見つけた場所でオサムシタケが見つかった。
かなり広い範囲を調べて20体以上を確認した。撮影。黒い土の上の白い虫草なので非常に撮り辛い。5体程掘り起こして持ち帰った。
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Tilachlidiopsis nigra
Host:ground beetle. Place:Tokyo. 02 Jul. 2007


持ち帰ったものを調べると柄の先端が少し膨らんでいるものがあった。未熟なオサムシタンポタケかもしれない。
時期を変えてじっくり調べれば東京都内でも完全型が見つかるのだろうが、年一、ニ回しか来られないのではそれも難しい。
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Tilachlidiopsis nigra (Anamorph of Cordyceps entomorrhiza )
Host:adult of ground beetle. Place:Tokyo. 02 Jul. 2007


osa70704i.jpg

osa70704h.jpg
Tilachlidiopsis nigra
Host:larva of ground beetle. Place:Tokyo. 02 Jul. 2007


  1. 2007/07/05(木) 07:37:06|
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C山2

2007/06/30

続き。
2つのグループに分かれて探していたが、先に進んだグループから携帯で連絡が入った。何か見つけたらしい。こちらのグループも充分調べ終えたということでむこうに合流することにした。
行ってみると見つかったのは一見ツブノセミタケのようだがどうも感じが違う。
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Cordyceps sp.
Host:nymph of cicada. Place:Kyoto. 30 Jun. 2007


ルーペで見ると子嚢果が丸く白い衣に包まれているようで、ツブノセミタケのものには見えない。
tubuse70630b.jpg

何体か見つかっていたがどれも同じような子嚢果だった。一体を検鏡用にもらえることになったので持ち帰った。
後に検鏡したところ、子嚢殻は普通のツブノセミタケとはかなり違って球形に近い。潰してみたが子嚢は確認できなかった。一応中に入っていたものの画像を載せるが、これが何かよくわからない。
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perithecium of Cordyceps sp.

同じようなものがもっと出ていないかと思って調べているうちに、コガネムシの幼虫から出た、先の尖った棍棒状の虫草を見つけた。古くなっているらしく、緑色の重複寄生菌に覆われている。これも持ち帰って調べてみた。緑色の重複寄生菌はMetarhiziumの仲間のようだ。
nagaho70630a.jpg

nagaho70630b.jpg
Cordyceps sp.
Host:larva of Coleoptera. Place:Kyoto. 30 Jun. 2007


これを洗い落してみると下から子嚢果があらわれた。
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nagaho70630c.jpg

humei70630c.jpg

いくつか針でほじくり出して潰してみたが、中はからっぽだった。
humei70630d.jpg
perithecium of Cordyceps sp.

いろいろな特徴からはナガホノケンガタムシタケに似ているがあまり自信はない。

他のメンバーもいろいろ採っていたので、いくつか写真を撮らせてもらった。
これは変な形だが一応ツブノセミタケ。イノシシか何かに掘り出されたらしく浅い位置で見つかったらしい。子嚢果はやはり丸く白い衣に包まれている。
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semi70630b.jpg
Cordyceps sp.
Host:nymph of cicada. Place:Kyoto. 30 Jun. 2007


これも同じ場所で見つかったが、マユダマタケの重複寄生を受けている。
mayu70630.jpg
Polycephalomyces sp.
Host:nymph of cicada. Place:Kyoto. 30 Jun. 2007


これはヤンマタケだが、シンネマの先端に丸い膨らみが見えるのでシュイロヤンマタケかもしれない。
yanma70630.jpg
Hymenostilbe odonatae
Host:dragonfly. Place:Kyoto. 30 Jun. 2007






  1. 2007/07/04(水) 19:39:58|
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