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2007/06/25、26いよいよ本格的な虫草シーズンに入ったようで、続々とお馴染みのメンバーが顔を見せている。
25日、
ヒメクチキタンポタケの写真を50体ぐらい撮ったところで見慣れない虫草を見つけた。タンポ型の頭部だがツブ状になっている。

これは新発見か!!と、あわてて掘ってみると細い紐状になって深く続いている。いやな予感がした。どうやらセミ生虫草で、それもかなり長そうだ。掘り進んでいくと太い根に阻まれた。これ以上は無理というところでようやく寄主に辿り着いた。疲れたのでこの日は作業終了。
持ち帰って調べると頭部の形は丸いもののそれ以外はどう見ても
ツブノセミタケだ。

Cordyceps prolifica
Host:nymph of cicada (Tanna japonensis). Place:Nagaokakyo. 25 Jun. 2007検鏡してみたが、胞子の特徴はツブノセミタケのものと変わるところはない。結局変な形のツブノセミタケだったわけだ。
Ascospores of Cordyceps prolifica翌26日も前日の続きをしたが、ヒメクチキタンポタケ以外にもいろいろ出ていた。まずは
クモタケ。これは前日にも見ているが今年の最初の記録だ。
Nomuraea atypicola
Host:spider (Latouchia typica). Place:Nagaokakyo. 26 Jun. 2007それからヒメクチキを探している途中に見つけた赤い虫草。

昨年ここで見つけた赤いやつと同じ種類かと思ったが、帰ってから洗ってみると
ホソエノコベニムシタケ(財田型)だった。この種はここでは初めてだ。
Cordyceps sp.
Host:larva of Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 26 Jun. 2007また前日昼食に出た時に某寺で見つけておいた
セミタケの写真も撮った。今年は3体出ている。以前はK寺でもよく出ていたのだが最近は見かけない。この寺のほうが市街地にあるのにセミタケが出続けているのは周りの環境に変化がないためだろう。まだ胞子を放出していないようなので、採集は控えた。この近辺でセミタケが出るのは最早ここだけになってしまったので、保護しなければならない。


Cordyceps sobolifera
Host:nymph of cicada (Platypleura kaempferi). Place:Nagaokakyo. 26 Jun. 2007
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- 2007/06/27(水) 21:07:45|
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2007/06/25、26昨年
ヒメクチキタンポタケが大量発生したK寺の坪で今年もかなりの数が発生しているので調べてみることにした。場所は山の中ではなく墓地の側の桧林で、林床はシダやササでまばらに覆われている。

昨年は足の踏み場もないぐらい出ていたが、今年は探さなければみつからない。
数を数えてみることにしたがついでに一体づつ写真を撮ることにした。重複を防ぐために一枚撮るごとに爪楊枝を側に挿していく。とりあえず100体を目指すことにして始めたが、やってみると結構大変で、50体ぐらい撮ったところでひる時になったので一旦やめることにした。見慣れない虫草を見つけたことも理由だが、これについては改めて書く。
翌26日もいい天気だったので作業の続きをした。結局110体ぐらい撮ったがもう少しはありそうだ。総数150ぐらいにはなるだろう。昨年は軽く百体以上出ていることを確認しただけでそれ以上数えなかったが、密度からみて今年の3倍は出ていたのではないだろうか。
写真はいつもよりサイズを小さくして撮った。数が多いのでピンぼけや手ぶれ、白とびなどがかなりある。どうにか見られる写真を並べてみたがいかがだろうか?数が足りなかったので100枚目は重複寄生の不完全型だ。








Cordyceps annullata
Host:larva of Coleoptera (Plesiophthalmus nigrocyaneus). Place:Nagaokakyo. 25,26 Jun. 2007100体のヒメクチキタンポタケは採集せずにそのまま残してきたので興味のある人は行ってみるといいだろう。一部は胞子を吐き出し始めているし7月に入るとすぐに一帯の下草が刈り払われるので、観察のチャンスは今週いっぱいだ。
- 2007/06/26(火) 21:42:47|
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2007/06/23ようやく梅雨らしく雨が続くようになった。土曜日だがよく晴れているのでK川へ。入口の橋の側に流れ込む川筋を選ぶ。ここはしばらく入っていない。葉裏を調べながら進むとクモ生の虫草がいくつか見つかった。多くは未熟だ。
コエダクモタケも一体みつかったがやや未熟なので採集せず。足場が悪いので写真も撮らなかった。
コゴメクモタケが二体、うち一体は持ち帰る。他によくわからないクモ虫草を二体持ち帰った。あとはみんな未熟。いつも
カイガラムシキイロツブタケが付くハイイイヌガヤの葉裏を調べると今年もやはり付いていた。子嚢果はできているがやや未熟な感じなので持ち帰らなかった。
Torrubiella sperficialis
Host:scale insect. Place:Nagaokakyo. 23 Jun. 2007あまり奥まで行かず、早々に引き上げた。
持ち帰ったクモ虫草。未熟な
ツキダシハスノミクモタケのようにも見えるが季節はずれだ。
Cordyceps sp.
Host:spider. Place:Nagaokakyo. 23 Jun. 2007こちらは
Torrubiellaだが、よくわからない。やや古くなっていてカビがきているようだ。検鏡してみたが中身はからっぽ。
Torrubiella sp.
Host:spider. Place:Nagaokakyo. 23 Jun. 2007つぎはおなじみ
コゴメクモタケ。子嚢果が非常に小さく未熟のようだ。

Torrubiella minutissima
Host:spider. Place:Nagaokakyo. 23 Jun. 2007
- 2007/06/24(日) 23:23:07|
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