ヒポクレラほか

2007/05/29

この一週間、何度か山に出かけたがあまり大きな収穫はない。まとめていくつか発表する。

24日にNキャンプ場で見つけたもの。ヒサカキの葉裏に虫生菌らしきものが付いていた。どうやら未熟なヒポクレラのようだ。寄主は大きさから見てヒサカキコナジラミではなくアオキコナジラミのようだ。
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子嚢果がはっきりしているものもみつかった。寄主が違うが以前見つけたHypocrella raciborskiiのようだ。
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Hypocrella sp.(H.raciborskii?)
Host:pupa of whitefly. Place:Nagaokakyo. 24 May 2007


別の葉裏にそのanamorph(不完全型)と思われるアスケルソニアもみつかった。
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asc70524b.jpg
Aschersonia sp.(A.placenta?)
Host:pupa of whitefly. Place:Nagaokakyo. 24 May 2007


いくつか持ち帰って検鏡してみた。
Hypocrellaは未熟なのか子嚢が確認できなかったが、ばらばらの子嚢胞子らしきものを確認した。
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Ascospores of Hypocrella sp.

Aschersoniaは分生子の形から見てA.aleyrodisA.placentaだろう。HypocrellaH.raciborskiiだとすれば後者になる。
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Conidia of Aschersonia sp.

28日にはO神社でハナアブラゼミケをみつけた。二体のみ。
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haabu70528b.jpg
Anamorph of Cordyceps nipponica
Host:nymph of cicada. Place:Kyoto. 28 May 2007


29日は少しだけK川を調べたがシャクトリムシハリセンボンを一体みつけただけ。例年なら今頃新しく発生した未熟個体がみつかるのだが、これは昨シーズンのものでフタイロスカシツブタケの重複寄生を受けている。地面から2mぐらいの位置にあったので手持ちでストロボ撮影。持ち帰らず。
syaha70529.jpg
Cordyceps sp.
Host:larva of Lepidoptera. Place:Nagaokakyo. 29 May 2007




  1. 2007/05/31(木) 21:27:41|
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J谷からM川へ

2007/05/21

少し遠出をして自転車でJ谷から隣のS町に向かい、M川沿いを調べてみた。
まずJ谷をざっと見てみたが、たいしたものは出ていない。

hiku70521.jpg
ヒメクチキタンポタケを一体みつけたが、ほぼ完熟に近くなっている。

ハナサナギタケがかなり出ていたので撮ってみた。

hanasa70521a.jpg
まずはいつものように三脚を使っての撮影。
次にストロボを使って撮影した。接写でストロボを使うと白トビしてしまうので今までほとんど使わなかったのだが、ある本で‘発光部の前面にトレーシングペーパーをセロハンテープでゆるめに貼るとよい’という知識を仕入れたので、早速使ってみることにしたのだ。

hanasa70521b.jpg
結果はこの通り。白トビもしていないし色もよく出ている。暗い場所や三脚が使えない場合には使えそうだ。

ここを早めに切り上げてS町に向かう。
M川を調べるのは初めてだ。町を通り抜けて山道に入る。M川に沿って道が続いているが、川面よりかなり高い位置なので簡単には川原に降りられない。道沿いにいい感じの斜面が続いているが虫草は何も出ていなかった。ダムの上流で川原に降りた。道が途切れているので沢を歩く。椿が随分多い。なかなか良さそうな場所だが今の時季にはあまり虫草は出ていないようだ。

kumo70521.jpg
菌糸に覆われたクモが岩に付いていた。あと一ヶ月もすればクモ虫草の季節になるのだろう。三脚が使えない高さなのでストロボを使ってみた。影が気になるが何とか撮れている。レフ板を使うなどすればもっとうまくいくかもしれない。

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未熟なギベルラもいくつか見つかった。これもストロボで撮ってみた。

椿の葉裏にAschersoniaの仲間がいくつも付いていた。K川でもよくみかける種類だが、時季が違うためかこちらのほうが充分に成熟しているようなので、いくつか持ち帰ることにした。
かなり上流まで歩いたがそれ以上の収穫は無く、どうやら採石場があるようなのであまり奥まで入ってもしかたがないことがわかった。また夏にきてみるつもりだ。

Asc_g70521a.jpg

Asc_g70521b.jpg
持ち帰ったAschersoniaは以前K川で採集したもの(おそらく同じ種類)に比べて分生子殻が発達している。

Asc_g70521c.jpg
検鏡してみると分生子はK川産のものと同じで、やはり同種のようだ。
分生子の形からA.basicystisA.goldianaと思われるが、外見からするとA.goldianaのようだ。
  1. 2007/05/22(火) 19:24:45|
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見落としていた場所

2007/05/17

新しい発生坪を見つけるにはまず地図を見てよさそうな地形に当りをつける。そして自転車なり電車なりで行ってみるのだが、大半ははずれだ。
そしてまた地図を見ながら候補地を探していたのだが、近くのK寺裏に一本の川が記されているのに気付いた。こんなところに川があっただろうか?記憶を辿っても全く憶えがない。その川に至る道は途中まで行ったことがあるのだが、ずっと竹林が続いているので奥まで行ったことがなかったのだ。
徒歩で行ける範囲なので早速行ってみることにした。途中までは延々と竹林が続くが突然雑木林になる。

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川に着いた途端にハチタケを見つけた。
かなり良さそうな場所だ。何本もの細流が流れ込んでいて、K川流域をぐっとコンパクトにしたような感じだ。う~ん、二十年も通っていながら、こんなに近くのこんな場所を見落としていたなんて・・ 杉や桧も多いがコナラ等の照葉樹も多く、なにより他ではすっかり減ってしまった赤松が結構多い。

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倒木も多くて調べてみるとオイラセクチキムシタケが5、6本見つかった。

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ヒメクチキタンポタケもかなり成熟したのがいくつも見つかった。今の時期にこれなら夏にはかなり期待できそうだ。

mayu70517.jpg
帰りにコガネムシハナヤスリタケの坪を調べたが、マユダマに侵されたものが一体見つかっただけだった。
  1. 2007/05/17(木) 21:54:40|
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