保存標本の検鏡3

2007/02/06

ギャラリーきのこに展示していた虫草標本を引き上げてきたので、また古い標本を検鏡してみることにした。
今度はテッポウムシタケ Cordyceps nakazawaiだ。
前回と同じく乾燥標本を"戻す"。面倒なので直接水に浸けた。
テッポウムシタケは1990年台の初め頃には毎年いくつかみつかったものだが、もう10年以上見ていない。絶滅してしまったのだろうか?

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これらの個体は1990年台の初め頃に採ったもの。正確な記録がどこかに紛れ込んでしまっている。なにしろ遠い昔のことだ。

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かなり戻ったところで子嚢果をほじくり出してみる。大きな子実体の割には子嚢果は小さい。でも大体図鑑のデータ通り。

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つぶしてみると子嚢は見えたが中身はからっぽ。もう一体にいたっては子嚢さえ見えない。

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しかたないのでもう一体の標本を持ち出してきた。今度は液浸標本だ。中国酒に浸けておいたのだが、すっかり黒くなってしまっている。これも15年ぐらい前のもの。

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同じく子嚢果をほじくり出してつぶしてみると、今度は胞子の詰まった子嚢がみつかった。

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二次胞子の大きさはだいたい図鑑のデータの範囲のようだ。

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採集時の写真はうまく撮れたものがないので別の個体。

  1. 2007/02/08(木) 21:19:26|
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キャンプ場

2007/02/05

林道工事で当分K川に入れそうにないので、大回りしてキャンプ場側から入ってみた。ここはいつも行っている場所の上流に当る。遠いし余り収穫があったことがないのでめったに行かない。

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探し始めてすぐにシャクトリムシハリセンボンがみつかった。この時期には胞子を持っていることはないのでこのまま放置することにした。夏になったらフタイロスカシツブタケの重複寄生が見られるかもしれない。
かなり長いこと調べてクモ生の虫草をいくつかみつけた。

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ツキダシハスノミクモタケは先週もみつけたが例年よりかなり遅い。持ち帰って検鏡してみたが、やはり胞子を出し尽くした後のようだった。

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ギベルラタケの仲間をニ体続けてみつけた。一見「猫の尾型」のように見えたが、持ち帰って調べてみると未熟な「とげ鞭型」だった。つまり先週みつけたクモ虫草についていたGibellula dimorphaと同じものだ。二体ともからGranulomanus型の分生子がみつかった。

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これは一体目のGranulomanus型の分生子と分生子柄。

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ニ体目のGibellula型の分生子と分生子柄。

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ニ体目のGranulomanus型の分生子と分生子柄。

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もう一体ギベルラがみつかったが、これはGibellula leiopusだ。やや未熟。

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分生子柄。
  1. 2007/02/06(火) 10:48:06|
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