Hypocrella再び

2006/12/06

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さて、アブ谷のHypocrellaだが、昨年と同じく川原の砂の上に降り積もった落葉からみつかった。

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周りを見渡しても同じ葉を付けた木は見当たらない。そのために昨年は倒木から落ちたものと判断してしまったのだが、どうやら真上のすっかり葉を落した木が元の木のようだ。昆虫寄生菌はアオキやツバキのような常緑樹につくものとばかり思っていた。昨年より時期が早いせいかほとんどが未熟だ。地上に落ちてから地面の水分で成長を続けるのだろうか?この木は後に山鳥さんの掲示板で訊ねたところ、N内さんからアカメガシワだと教えていただいた。

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寄主はコナジラミだが種名まではわからない。

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持ち帰って検鏡したところ子嚢が確認できた。ほとんどが未熟で胞子が見られなかったがいくつか胞子のできたものがあった。見かけはCordycepsTorrubiellaと同じように見える。

その他に葉裏に付く昆虫寄生菌を何種類か見ることができた。

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よく見かけるアオキの葉裏のAschersonia aleyrodisやツバキの葉裏の黄色いAschersoniaなどだが、同じツバキの葉裏や枝に橙色のだんごのようなAschersoniaもみつかった。
この種はコナジラミではなくカイガラムシに付くようだ。

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感染初期のものと成長したもの。
これも持ち帰って検鏡した。
「昆虫病原菌の検索」で調べてみるとどうやら川上橙色虫生菌A.kawakamiiがあてはまりそうだ。以下同書から抜粋してみた。

>寄主はカイガラムシ。側糸は無し。柄胞子は紡錘形で幅が細く2μm以下。子座は淡橙色から橙赤色。子座は革質、直径2~3mm。柄子殻は子座に完全に埋没、不規則形で426=560×285~460μm。柄胞子は紡錘形、両端やや尖り、6.4~8×1.5~2μm

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断面

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柄胞子
  1. 2006/12/11(月) 00:32:08|
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