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北山

200612/09

11月26日の「MOOKきのこの若い作家たち展」(私は虫草標本を賛助出品)のパーティーの時にHさんたちと京都の北山に虫草探しに行こうという話になった。今年の夏にエニワセミタケやヤンマタケが出たということだ。
Hさんから連絡があって9日に行くことになったが、当日は朝から生憎の雨。でも小雨なのでなんとか行けそうだ。駅で待ち合わせてさっそく目的地へ。参加者はMOOKきのこにも書いているHさん、Kさん、その友人で今回の目的地C山の持主の娘のCさん、それに私の4人。私以外の3人はいずれも20代の女性だ。
Cさん宅に寄ってから徒歩で山へ。鎖をまたいで山道に入る。小さな川沿いの林道で両側は杉林だが他の木も多い。なかなか良さそうな感じだ。以前いろいろな虫草が見つかったという場所を中心に探し始めたが、この季節だし雨なのでなかなか見つからない。それでもKさんがガヤドリナガミツブタケの未熟個体を見つけた。

kumo61209.jpg
私は白い菌糸がまとわりついたクモを一体みつけただけ。

tubuse61209.jpg
かなり探してから林床で冬越し中のツブノセミタケを見つけたが、他の3人の姿が見えない。しばらくたって戻ってきたが、何か見つけたらしい。途中で折れた棍棒状のストローマだ。ルーペで見るとつぶつぶの子嚢果が見える。確かに虫草らしい。ギロチンしたわけではなくて初めから折れてころがっていたそうで、結局寄主は見つからなかったようだ。私が持ち帰って調べてみることになった。

その後ハガクレシロツブタケやギベルラをみつけて何とか面目を保った。

G_l61209.jpg
このG. leiopusはなかなか美しい。
結局折れた不明虫草以外は普通種ばかりだったが、それでもこの時季にこれだけそろえばりっぱなものだ。来シーズンはまた行ってみたい。

husemi61209a.jpg
持ち帰った不明種を図鑑で調べてみたがどうもピッタリ来る物が無い。ストローマの形と色からイネゴセミタケが近いのではないかと思って山鳥さんの掲示板に投稿してみたが、同種を見たことのあるぶれさんから違うようだとの御指摘をいただいた。

husemi61209b.jpg
たしかにぶれさんの写真のイネゴセミタケとは子嚢果の付き方が全然違う。
またわからなくなってしまったが、ウスイロウメムラセミタケあたりが似ているのではないかと思う。

husemi61209c.jpg
子嚢胞子は64の二次胞子に分裂する。

husemi61209d.jpg
子嚢。
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  1. 2006/12/12(火) 14:50:17|
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Hypocrella再び

2006/12/06

hypo61206b.jpg
さて、アブ谷のHypocrellaだが、昨年と同じく川原の砂の上に降り積もった落葉からみつかった。

hypo61206a.jpg
周りを見渡しても同じ葉を付けた木は見当たらない。そのために昨年は倒木から落ちたものと判断してしまったのだが、どうやら真上のすっかり葉を落した木が元の木のようだ。昆虫寄生菌はアオキやツバキのような常緑樹につくものとばかり思っていた。昨年より時期が早いせいかほとんどが未熟だ。地上に落ちてから地面の水分で成長を続けるのだろうか?この木は後に山鳥さんの掲示板で訊ねたところ、N内さんからアカメガシワだと教えていただいた。

hypo61206c.jpg
寄主はコナジラミだが種名まではわからない。

hypo61206f.jpg
持ち帰って検鏡したところ子嚢が確認できた。ほとんどが未熟で胞子が見られなかったがいくつか胞子のできたものがあった。見かけはCordycepsTorrubiellaと同じように見える。

その他に葉裏に付く昆虫寄生菌を何種類か見ることができた。

asc61206a.jpg
よく見かけるアオキの葉裏のAschersonia aleyrodisやツバキの葉裏の黄色いAschersoniaなどだが、同じツバキの葉裏や枝に橙色のだんごのようなAschersoniaもみつかった。
この種はコナジラミではなくカイガラムシに付くようだ。

asc61206c.jpg
感染初期のものと成長したもの。
これも持ち帰って検鏡した。
「昆虫病原菌の検索」で調べてみるとどうやら川上橙色虫生菌A.kawakamiiがあてはまりそうだ。以下同書から抜粋してみた。

>寄主はカイガラムシ。側糸は無し。柄胞子は紡錘形で幅が細く2μm以下。子座は淡橙色から橙赤色。子座は革質、直径2~3mm。柄子殻は子座に完全に埋没、不規則形で426=560×285~460μm。柄胞子は紡錘形、両端やや尖り、6.4~8×1.5~2μm

asc61206d.jpg
断面

asc61206b.jpg
柄胞子
  1. 2006/12/11(月) 00:32:08|
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冬の初め

2006/12/06

個展で忙しくしている間にすっかり冬っぽくなってしまった。近くのK寺は紅葉で有名で11月下旬から12月はじめまで観光客でいっぱいになる。この間は裏の山林へは大回りして脇道から入らなければならない。先週ちょっと見てみたが、今年もオイラセクチキムシタケが出て来ている。

oira61128a.jpg
ざっと探して7~8体だから例年より少し少な目だ。

oira61128b.jpg
すでに結実し始めているものもあり、成育は順調のようだ。

6日はK川へ。久しぶりにアブ谷を調べた。沢に降りてみると昨年Hypocrellaを見つけた辺りに今年も同じ種類の葉がたくさん落ちているのが見つかった。ほとんどの葉に未熟なHypocrellaが付いている。その他数種類のAschersoniaが見つかったが、これらについては項を改めて書く。

himeku601206.jpg

itohi61206.jpg
それ以外では冬越し中のヒメクチキタンポタケイトヒキミジンアリタケ。イトヒキは今年も少なめだ。

kumo61206a.jpg

kumo61206c.jpg
目新しいものとしてはギベルラと同居した完全型のクモ生不明種がみつかった。
このタイプのギベルラで完全型と同居したものを見るのは初めてだ。持ち帰って調べてみた。

kumo61206b.jpg
完全型の子嚢果は大きさや色はツツナガクモタケとしている種類によく似ている。

kumo61206d.jpg
検鏡してみたが、特にツツナガとの相違は見られない。

G_61206a.jpg

ギベルラのほうは私の分類では「とげ鞭型」としているタイプだ。分生子が短い紡錘形のところがG.pulchraと違う。
  1. 2006/12/08(金) 20:52:11|
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