ハリセンボンその後

2006/05/29

今年は随分虫草の出方が遅いようで、例年ならとっくに出ているはずのハナアブラゼミタケコガネムシハナヤスリタケもまだ見ていない。今日は昼頃からK川に出かけた。まず毎年クモ生虫草がたくさん付いている草むらを調べてみたが一つも付いていなかった。クモはたくさんいるのだがみんな元気に動き回っている。もうしばらく待たねばならないようだ。
次に5月20日に見つけたシャクトリムシハリセンボンを確認しに行った。

syaha60529.jpg
かなりの大型だと思っていたのだが、すっかり縮んでしまっている。枝を基準にして前回の画像と比べてほしい。7~6割りぐらいの大きさになっているのがわかるだろう。前回はほんとに死んだ直後だったようだ。結局標準サイズになってしまった。完熟するのは一ヶ月くらい先だと思われるが、今回は途中で消えませんように。
そのまま進んで去年から継続観察しているガヤドリナガミツブタケを見に行った。

ga60529.jpg
一見変わりないように見えるがよく見ると新しい子嚢果ができはじめている。
他によく見かけるのがサナギタケハナサナギタケ。前回見つけたサナギタケがちょっと気になったので掘ってみたが、やはり普通のサナギタケだった。

hanasa60524a.jpg

hanasa60524b.jpg
ハナサナギタケは先週(5月24日)にも見つけていたのだが、それだけでは日誌に書く程でもないと思ってアップしなかった。今回画像が少ないのでおまけとして載せておく。

ari60524.jpg
ついでにマルミノアリタケ
  1. 2006/05/30(火) 11:47:38|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

雨上がり

2006/05/20

今週はずっと雨続きで全然出かけられなかった。今日も朝から降っていて半ばあきらめかけていたが、11時ごろには上がったので出かけることにした。K川へ。まず生き残ったクサナギヒメタンポタケを見に行った。

kusa60520a.jpg
かぶせておいた落葉はなくなっていたがクサナギは無事で、すっかり完熟して黄褐色になっていた。

kusa60520b.jpg
改めて周囲を調べると下のほうに別の一体がみつかった。まだ未熟のようで白い着衣をかぶった状態だ。前に見た時はまだ出ていなかったのかもしれない。他にサナギタケも3体見つかった。

syaha60520.jpg
本流の方を調べることにして、川に降りて調べた。雨が降り続いていたせいでものすごく増水している。川岸を調べたが収穫はなく、山道に戻ろうと斜面を登っている時にシャクトリムシハリセンボンが目に入った。かなりの大型だがまだ出始めたばかりの未熟個体だ。寄主のシャクトリムシもやわらかくぶよぶよしている。この春に感染したものだろう。この種は一年重見られるが、冬や春先に見られるものは胞子を出し終わった干涸びた残骸にすぎない。夏、秋が完熟期になる。おそらく葉や枝の上で出芽した菌糸の状態で冬越しし、春になって動き出すシャクトリムシを待ち伏せする形で感染するのだろう。この種がみつかるのが常に一体づつなのは、シャクトリムシが感染してから発病し死亡するまでにいくらかのタイムラグがあるせいではないかと考えられる。

sana60520.jpg
シュイロクチキタンポタケの坪にも行ってみたが、さすがにまだ早過ぎた。途中でサナギタケをいくつかみつけた。

osemi60520a.jpg
帰りに足元を見るとなんとオオセミタケが出ていた。まわりは広葉樹林で特にオオセミタケが出そうな場所ではない。近くに杉林があり、今日も調べたのだがツブノセミタケが一体見つかっただけだった。同じ種類なのに場所によって発生環境が違うのはどういうわけなのだろう。

osemi60520b.jpg
オオセミタケCordyceps heteropoda 寄主はひぐらしの若虫
  1. 2006/05/20(土) 17:45:08|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

オオセミタケ

2006/05/10

オオセミタケCordyceps heteropodaのシーズンなのだが、K川では昨年、一昨年と姿を見せなかった。今年も今の所見ていない。多分出ないだろう。それなら出ている所にこちらから出向いてみようと考えた。以前A湖の周辺の杉林の林床に大量発生したと聞いたことがある。A湖は遠いので自転車で行くのは無理だ。JRの駅から3、4kmほどだから歩けない距離ではない。輪行してもよいのだが経験がないし、天気予報は小雨だ。そこで輪行の下見を兼ねて傘を持ってでかけることにした。朝9時に家を出たが、時刻表も調べずに行ったので待ち時間が多い。一時間に一本しかないのだ。結局目的の駅に着いたのは11時ごろだった。予報通り霧のような雨が降り始めていたが、傘をさすほどでもない。地図を見ながらぶらぶら歩く。A湖に着いたが広過ぎてどの杉林かわからない。適当に入ってみることにしてとりあえず最初の山道に入った。奥によさそうな杉林がある。さっそく調べるとすぐに茶色のタンポ状のものが一本見つかった。ところが置いておいた荷物を取りに行って戻ったら場所がわからなくなってしまった。どこも同じように見えるのだ。さんざん探しても見つからず、結局あきらめて別の個体を探すことにしたらすぐに次のが見つかった。

osemi60510a.jpg
撮影してから掘り出したが、思ったより長い。

osemi60510b.jpg
かなり深く掘ってやっと寄主のセミがでてきた。ひぐらしの若虫のようだ。あと何本か見つけ、そのうち最初に見失ったものも見つけて計4体掘り出したところでやめた。その程度で充分だし、寄主が思ったより深くて掘り出しに時間が掛かる。何より雨が途中からかなり激しくなってきた。
一応目的は果たしたので、あとは傘をさしてA湖の周りをぶらぶらした。途中入れそうな林もいくつかあったが、濡れた草を掻き分けないといけないのでやめにした。今度は晴れた日に自転車を持ってくるのがいいだろう。帰りの電車は満員だった。本数が少ないので集中するのだろう。輪行するならこの時間帯は避けたほうがよさそうだ。

osemi60510h.jpg

osemi60510c.jpg
オオセミタケCordyceps heteropoda 寄主はひぐらしの若虫

osemi60510f.jpg
頭部の拡大

osemi60510g.jpg
頭部の断面

osemi60510d.jpg
子嚢胞子 64の二次胞子に分裂する。

osemi60510e.jpg
子嚢頭部
  1. 2006/05/12(金) 08:37:44|
  2. 未分類|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0
次のページ