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ヌメリタンポタケとタンポタケ2

2006/03/31

追培していたヌメリタンポタケタンポタケが完熟したようで、胞子を吐き出している。ハナヤスリタケも一緒に検鏡してみた。一旦水洗して水気をとってからスライドガラスの上に頭部を置いておくと、数分でうっすらと胞子が積もる。
それぞれの子嚢胞子と二次胞子を同縮尺で比べてみた。

子嚢胞子

nume60331b.jpg
ヌメリタンポタケCordyceps canadensis11個の二次胞子に分かれる。両端2個づつは小さい。

tan60331b.jpg
タンポタケCordyceps capitata16個の二次胞子に分かれる。

hanaya60331b.jpg
ハナヤスリタケCordyceps ophioglossoides128個の二次胞子に分かれる。

二次胞子

nume60331a.jpg
ヌメリタンポタケCordyceps canadensis

tan60331a.jpg
タンポタケCordyceps capitata

hanaya60331a.jpg
ハナヤスリタケCordyceps ophioglossoides

検鏡すればヌメリタンポタケとタンポタケの違いは一目瞭然なのだが、外観だけでは見分けにくい。きのこ図鑑などを見ても、これは間違えているのではないかと思われる写真を見かけることがある。
かなり個体差が大きい種類でもある。

tan60331d.jpg
一応頭部のぬめりで判るとされるが、両種を並べてみるならともかく、単独では判りにくいことがある。

tan60331c.jpg
カッターナイフで縦割りにしてみるとヌメリタンポタケのほうは黄色がかっているのに対し、タンポタケのほうは断面が真っ白だ。
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  1. 2006/03/31(金) 23:05:22|
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ハダニ生?

2006/03/28

K川へ。アブ谷沿いの道を行く。川に入る装備(つまり長靴)をしていないので、探す場所は道沿いの斜面だ。今日のねらいはタンポタケの新しい坪を見つけることと気の早いオオセミタケを見つけることだったが、どちらも見つからなかった。

hiku60328a.jpg

hiku60328b.jpg
伐採した木の置き場のようなちょっとした空き地でヒメクチキタンポタケの幼菌をニ体見つけた。まだまだ小さい。

辺りのアオキの葉裏を調べるとギベルラやAkanthomyces novoguineensisが見つかったが、古いもので干涸びてしまっている。

asc60328a.jpg
ツバキの葉裏を調べるとかなりの数のAschersoniaが見つかった。一月にも見ているがかなり成長している。

konajirami.jpg
寄主と思われるコナジラミの仲間(ツバキコナジラミ?)もたくさん付いていた。

t60328a.jpg
さらに別のツバキを調べるとハダニベニイロツブタケがみつかった。

t60329a.jpg
よく見つかるのはアオキの葉で、その場合の寄主はカイガラムシの仲間なのだが、ツバキの場合は当然寄主の種類も変わる。どうやらこれもまたツバキコナジラミを寄主としているようだ。

よく見ると同じ菌体からベニイロの子嚢殻と淡黄褐色の子嚢殻が出ている。

t60329b.jpg
また、同じ葉裏からベニイロでないものもみつかった。以前からこの両者は同種で、何かの条件によってベニイロになることがあるのではないかと思っていたが、どうやらその可能性が強まったようだ。

ところでこのハダニベニイロツブタケという名前はいわゆる仮称だが、私の見たものは全てカイガラムシ、コナジラミ、アブラムシ等のカメムシ目を寄主としていて、ハダニを寄主としたものはなかった。本当に寄主を確認して名前を付けたのだろうか?どうも清水図鑑のハダニ生のものに似ているからというので、適当に付けた名前のような気がする。まあ、寄主違い寄生の例もたくさん見つかっているのでハダニ生のものがあっても不思議ではないが、主にハダニに付く種類とは思えないのでこの名前は不適当だと思う。

清水図鑑に載っている他のハダニ生とされている種類もどうもあやしい。
タイワンハダニツブタケは外見も特徴も私が昨年末に見つけたHypocrellaに極めてよく似ている。
アマミハダニツブタケもベニイロでないやつに似ているような気がする。
寄主体が極めて小さく、完全に菌体に覆われている状態で寄主の同定などできるものだろうか?
近くにたまたま付いていたハダニを寄主としたのではないだろうか?
もっとありそうなのがコナジラミをハダニと誤認する場合だ。
どうも最近疑り深くて困る。
  1. 2006/03/29(水) 17:33:53|
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ヌメリタンポタケとタンポタケ1

2006/03/23・24

グループ展や学校行事等で忙しく雨も多かったので、随分長いこと山に行かなかった。久しぶりにK川へ。ハガクレ谷沿いではまだ何やら工事が続いているようなので、本流沿いの道を進んでハナヤスリタケの坪を見に行った。

hanaya60323.jpg
前に見つけていた個体はかなり大きくなっていて、近くにもう一本新しいのが出ていた。さらに探して小さなものをもう一本見つけた。

tan60323a.jpg
少し離れたところでタンポタケも見つかった。こちらのほうはかなり広い範囲にたくさん出ていたが、まだ最盛期には遠いようだ。他にも何か出ていないかと探してみたが何もみつからなかった。

翌24日、昼食ついでにK寺に出かけた。

nume60324a.jpg
ヌメリタンポタケはかなり伸びていたが、完熟まではいかないようだ。タンポタケもまだ小さい。ここでは両種が混じって生えていて、ちょっと見ただけでは区別がつきにくい。

tan60324a.jpg
この写真では左上の端の一本だけがヌメリタンポタケで、あとはタンポタケだ。1cmも離れないで隣合っているが、もちろん別々の寄主についている。何体か掘り出して持ち帰った。

tan60324b.jpg
左の2体がヌメリタンポタケCordyceps canadensisであとはタンポタケCordyceps capitataだが、右の2体がK川産で、中の5体がK寺産。K川産のほうが少し青味が強いようだ。

nume60324b.jpg
ヌメリタンポタケのほうは頭部がやや平べったい感じで色が濃く、ヌメリというより蝋のようなつやがある。孔口がやや突出しているようだ。

tan60324c.jpg
タンポタケの方は頭部がやや尖りぎみで色はやや淡く、つやがない。しかし濡れている時は区別がつきにくい。柄はヌメリタンポタケのほうは黄色味が強いが、どちらも頭部の色を少し淡くしたような色で基部に近づくに従って白っぽくなる。寄主はどちらも同じでキツチダンゴのようだが、アミメツチダンゴにつくこともあるようだ。
  1. 2006/03/24(金) 20:12:46|
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