大量発生その後

2005/08/10

K川へ。ハガクレ谷に大量発生していたクモ生虫草のその後を調べに行った。合流点の少し上から川に降りてみた。あれほどたくさん出ていたトルビエラクモタケはすっかり姿を消している。ほとんどが緑がかった白い菌の二次寄生を受けている。

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この菌はPaecilomyces属と思われるが、クモ以外にもいろんな昆虫に寄生するようだ。

この菌の寄生を受けていないものは大抵がクモノエツキツブタケツキダシハスノミクモタケになると思われる未熟個体で、子座がかなり突き出してきている。

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これはツキダシハスノミクモタケか?

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不完全型のギベルラを伴った完全型のクモ虫草を見つけたが、やはりこれもトルビエラクモタケと見ていいのだろうか?今年はこのタイプをいくつか見ている。

その他に白い菌糸に包まれた中型の未熟なクモ虫草をいくつか見つけたが、まだ何になるのかわからない。

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そのうちの一つから先日のSporodiniella umbellataが出ていた。すぐ近くでもう一体見つけた。注意しなかっただけで、結構ありふれたものなのかもしれない。

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これと同じ葉にハゴロモの仲間の幼生がいくつか付いており、そのうち一体から小さな子嚢果が出ていた。コゴメクモタケの寄主違い寄生だと思うが、ハゴロモから出ているものは初めてだ。

その他ではイタドリの根元からカメムシタケがみつかった。ありふれた種類だがこの付近で見るのは初めてだ。
  1. 2005/08/11(木) 18:39:12|
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クモとハナサナギ

2005/08/08

つづき

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本流でみつけたクモ生虫草は分生子柄束こそできていないが、体表に薄紫色の分生子がついておりどうやらクモタケのようだ。

kumo50808b.jpg
検鏡してみると分生子の大きさ、形はクモタケと同じ。

フィアライドは確認できなかったがクモタケとみていいだろう。クモタケは普通キシノウエトタテグモに寄生するが、それ以外の巣穴を作らない種類のクモに寄生した場合はシンネマ(分生子柄束)を形成せずに体表にコロニーを作るようだ。

ハナサナギタケは普段見つけても無視するのだが、検鏡のために持ち帰った。

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フィアライド
  1. 2005/08/11(木) 13:20:09|
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Sporodiniella umbellata

2005/08/08

K川へ。ダム湖上流の流れ込み付近を調べた。この時期は地上生のものはほとんど期待できない。ねらいは川沿いの葉裏の気生虫草になるが、この川筋ではクモ生のものもあまり出ていない。アオキの葉裏に付いたハゴロモの幼生からタンポポの毛のようなものが出ているのをみつけた。よくわからないが持ち帰る。ほかにカビのようなものいくつかとクモ生の不完全型一体。これはAkanthomyces aranearumだろう。他に本流のほうでクモタケ?一体。流れ込みを遡ったところで未熟なシャクトリムシハリセンボン一体。(採集せず。)蛾生の未熟個体1。(これも採集せず。)あとはハナサナギタケぐらいで、収穫らしい収穫はなかった。

持ち帰ったハゴロモ生のものを調べようとしたら、たまたま広尾山荘さんの掲示板に同じものがアップされていた。

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ケカビの仲間のSporodiniella umbellataのようだ。

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先端部の拡大

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クモ生の不完全型も検鏡してみたが、やはりAkanthomyces aranearumのようだ。

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フィアライドと分生子
  1. 2005/08/11(木) 12:54:33|
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