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多重寄生のクモ

2005/08/29

K川へ。神奈川県の博物館の方から広尾山荘さんを通じてSporodiniella umbellataの標本を送ってほしいとの依頼があった。乾燥品でもいいとのことだったが、生にこしたことはないだろうと探しに行った。ハガクレ谷で前に2体見つけた辺りを探してみると、中型のクモに生えたものが一体みつかった。その後も調べたがSporodiniellaはみつからず、他の種類も特筆するようなものはみつからなかった。

ga2.jpg
本流のほうに場所を移してみたが、こちらでも収穫無し。ついでに以前みつけた白い菌糸に被われた蛾の成虫を見に行ったがかなり成長していた。20日でこれだけ伸びたわけだ。三脚を忘れてきたので、フラッシュ撮影をした。風に揺れる樹上の気生虫草を撮るのに使えるかもしれない。

ga1.jpg
8月8日の状態。

kekabi1.jpg
持ち帰ったクモをよく見ると、何種類かの菌が重複寄生している上に寄生蝿らしい蛹までついている。

kekabi2.jpg

kekabi3.jpg

kekabi4.jpg
もともとトルビエラクモタケの寄生を受けていたらしいこぶ状の膨らみがあり、その上をPaecilomyces菌らしい白緑色の菌が被っている。一部にはコゴメクモタケらしい微小の子嚢果が密集している。さらにSporodiniella umbellataに寄生蝿だから随分にぎやかなことだ。

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  1. 2005/08/30(火) 19:40:26|
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アブタマ

2005/08/24

K川へ。アブの卵に発生する虫草を調べにアブ谷に行く。前回調べたのは一ヶ月前だが、まだ結実しているものは無かった。今回は川に降りてすぐに一体見つかった。しかしまだまだ未熟だったので写真だけ撮ってそのままにする。

abutama2.jpg
寄主はハマダラナガレアブ。この種は渓流の淀みなど少し深くなった場所で、水面に被さった葉の裏に、集団でびっしりと卵塊を産みつける。

abutama1.jpg
発生環境はこんな場所。この写真では中央の下側の葉裏に産みつけられている。

前回は親虫がさかんに産卵しているところが見られたが、今回はほとんど成虫は見られず、卵もほとんどが孵化した後の殻が残っている状態だ。この卵塊を白い菌糸で被い、その菌座の上に薄紅色の子嚢果をつけるのがこの虫草だ。

abutama4.jpg
川を遡りながら葉裏を調べる。多分あるだろうと予想した場所では大抵ナガレアブの卵塊が見つかるが、菌糸に被われたものや未熟なものはいくつか見つかるものの、完熟した虫草は見つからない。もう二週間ほど待たなければならないのかもしれない。

abutama3.jpg

abutama5.jpg
結局未熟なものを何体か撮影するだけにした。足場の悪い場所で葉に付いたままの小さな虫草を撮影するのは難しく、あまり鮮明に撮れなかった。

abutama6.jpg
他の菌の二次寄生をうけていると思われるものがあったので、これは持ち帰った。

abutama7.jpg
よく見ると小さな子嚢果が見える。二次寄生菌はクモなどでよく見かけるPaecilomyces属の菌だろう。
  1. 2005/08/24(水) 22:34:35|
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トガリスズメバチタケ

2005/08/22

暑さが少しはましなようなのでちょっと遠出してみた。西山を越える峠道を登ってみることにしたのだ、山道に入る前に、途中のY川沿いの林を調べた。15年ぐらい前に虫草に関心を持ち始めた頃に何度か調べたが、あまり成果がなくて最近は全く行かなくなっていた場所だ。車道から少し入ったところでゴミ等も捨てられており、今見ればあまり有望な場所には見えない。しかし葉を裏返して見ると、不完全型のクモ虫草がいくつか見つかった。

hati1.jpg
斜面地上を調べるとシダの葉陰に黄色っぽい根のようなものが見えた。ハチタケのようだ。よく見ると結実部の先端が突き出している。トガリスズメバチタケと考えていいだろう。寄主のハチが腰のところで折れてしまったが持ち帰ることにした。特に珍しい種類ではないが今年は初めてだ。

山に入る。舗装道路だが狭くて傾斜がきつく、自転車で登るのは大変だ。
標高400mぐらいで峠を越えるとなだらかな川沿いの道に出る。この道沿いにイタドリの群生が点在するのでその根元に虫草が付いていないか調査するのだ。結構有望そうな場所はあったのだが、結局目的の虫草は見つからなかった。やはりこの季節に自転車で遠出すると、目的地に着いても調べる体力が残っていない。
イタドリの根元にはカメムシが多数付いていて、かなりの数がBeauveria bassianaに冒されている。白い固まりがいくつも付いている。

bobe1.jpg
あまりに収穫がないので記念に一枚。交尾中に感染したのだろうか?こういうのも珍しいものではない。
帰りは下りだったので快適だった。

fumei1.jpg
途中でみつけたわけのわからない物。虫草ではないかもしれない。

持ち帰ったトガリスズメバチタケを検鏡した。あまりいい状態の標本ではないらしく、非常に見づらい。

hati2.jpg
トガリスズメバチタケCordyceps oxycephala

hati3.jpg
結実部

hati4.jpg
二次胞子はやや大きさにばらつきがあり、トガリスズメバチタケよりもハチタケのデータに近い。もっともこの両者を別種とすることに疑問を持つ人もいるようだ。

hati5.jpg
子嚢頭部。変わった形のものが混じる。
  1. 2005/08/23(火) 21:36:01|
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