東京から2

2005/07/09

6月27日に東京の広尾山荘さん(中島さん)から送っていただいたオサムシタンポタケだが、追培を失敗して黴びさせてしまった。水気を与え過ぎたのと、外出中に温度が上がり過ぎたせいだろう。冷蔵庫の野菜室に入れておけばいいのだが、うちの冷蔵庫は野菜室がない。

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カビを洗い落して子嚢果をほじくり出し検鏡してみた。いくつか見てみたが、ほとんどはわけのわからない物が詰まっているだけ。中に子嚢が確認できるものがあった。ほとんどの子嚢は蒸れてしまったのか胞子が入っていない。幸い充分に成熟した胞子が入った子嚢がいくつか見つかった。二次胞子の大きさはほぼ図鑑のデータ通りだ。

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いっしょに送られてきたセミ成虫生の不明種(寄主はニイニイゼミ)も検鏡してみた。

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フィアライドの形を見るとMetarhiziumのようだ。Metarhiziumといってもこの前のムカデ生のものとは外観も分生子の大きさもかなり違い、どうやら別種のようだ。まだもう少し成長しそうな感じだ。
  1. 2005/07/10(日) 17:14:58|
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カイガラムシキイロツブタケ2

2005/07/05

ようやく雨が止んだのでK川にでかけた。川はひどく増水している。ダム湖の上流の流れ込み付近を調べる。雨に流されたのかコエダクモタケがいくつか消えていた。シャクトリムシハリセンボンはすでに長く伸びていて一部に子嚢果をつけ始めている。

kaisiro1.jpg

例年今頃カイガラムシキイロツブタケが出ているはずなので、イヌガヤの葉裏を調べて廻る。やはり出ていた。しかし黄色くない。淡褐色という感じだ。寄主の大きさも少し小さい。少し離れた場所を調べると、いつもの鮮やかな黄色のものがみつかった。両方とも持ち帰る。
シュイロクチキタンポタケは3体に増えていた。まだ完熟とはいかないので、持ち帰るのは次回にする。

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持ち帰ったカイガラムシキイロツブタケを比べてみる。やはり色が違う。シロミノカイガラムシタケというのもあるそうだが、図鑑の図版だけではよくわからない。

検鏡してみた。まずは黄色のほう。子嚢果を押しつぶして見てみたが、子嚢は充分にできているもののまだ子嚢胞子を出しているものが少ない。いくつか調べてみたが、隔壁のようなものが見えるものの二次胞子に分裂しているものが一つもない。まだ未熟なのだろうか?

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子嚢

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子嚢頭部

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子嚢胞子

 
黄色くないほうも検鏡してみたが、特に違いはないようだ。

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子嚢胞子

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子嚢胞子
  1. 2005/07/09(土) 18:16:46|
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緑のムカデ

2005/07/04

やっと雨が降ったと思ったら、今度はなかなか止まない。少し小降りになったので、傘をさして徒歩でK寺に行く。クモタケがそこかしこに出ているが完全型と思われるものはない。裏の山林で、毎年今頃出るはずのクチキムシツブタケを調べる。

kutiki13s.jpg

山に入ってから急に雨が強くなって来たので、ざっと見ただけだが、4、5本出ていた。幾つかは結実していたが、まだ少し未熟なようなので、採集は次の機会にした。

mukades.jpg

墓地のそばでセミタケが出ていないか調べている時に白っぽい菌糸に被われたムカデの屍骸を見つけた。

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裏返してみると緑色の分生子で全面被われている。どうやらMetarhiziumの仲間のようだ。


持ち帰って検鏡してみた。分生子柄の先がほうき上に分岐し、棍棒状のメトレと細長い円筒状のフィアライドをつけている。やはり"黒きょう病菌"Metarhizium anisopliae var. anisopliaeのデータと一致するようだ。それにしても寄生範囲が広いとは聞いていたが多足類にまで寄生するとは・・

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フィアライド

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分生子
  1. 2005/07/04(月) 20:08:22|
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